

端的に言えば右も左も分からないの意味は「全く知識がない」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
絵本から専門書まで読み漁る本の虫、シクロを呼んだ。一緒に「右も左も分からない」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/シクロ
絵本から専門書まで読み漁る本の虫。塾講師の経験もあり、難関校への合格実績も多数。
散歩が趣味で迷子になることも日常。そのような時は野良猫に道案内を頼み、猫しか通れない道を行かれ結局路頭に迷う。
「右も左も分からない」の意味や語源・使い方まとめ

新しいことを始めるときはワクワクするものです。それは未知の世界に足を踏み入れる興奮であったり、それを修めた際の自分を想像してのものだったりと様々でしょう。しかし知らない世界では往々にして苦労がつきものであることもまた事実です。今回ご紹介するのはそのような時に使用する言葉となっています。
それでは早速「右も左も分からない」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「右も左も分からない」の意味は?
「右も左も分からない」には、次のような意味があります。
1.その土地の地理がまったくわからない。
2.その分野について全く知識がない。また、物事を理解する力がない。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「右も左もわからない(みぎもひだりもわからない)」
引っ越しや旅行など、現代社会で移動が活発になった結果、新たな土地を訪れる機会が増えました。そしてそんな新天地へと赴いたときに起こりえるのが、どの道をたどったのかわからない、という事案です。かく言う筆者も散歩や旅行が好きなのですが、興味の赴くままに進んだ結果わからない道に入ってしまうこともしばしばあります。また、新たな分野に挑戦するときも何から手を付けてよいのかさっぱりわからないこともあるでしょう。
右も左もわからないという言葉はこのような場面にまさにぴったりの言葉です。最近ではスマートフォンを初めて触った人等が、その機器の機能の豊富さに目が回るような思いをしていますが、そのような場面にも使うことができるでしょう。
「右も左も分からない」の語源は?
次に「右も左も分からない」の語源を確認しておきましょう。
この言葉の語源は言葉が示している通りの意味です。右と左が区別できない、ということではなく、新しい土地では土地勘がないために右と左のどっちがどの方角であるかも全く見当がつかない、という様子から生まれています。