この記事では、からしとマスタードの違いについてみていきます。2つとも肉まんやホットドックなど好みでひと足しする香辛料のイメージがあるな。一見すると和か洋かの違いだけに見えるが、原料や製造方法、歴史が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな味のひと足しするには欠かせないスパイス、からしとマスタードの違いをグルメ好きのライター食いしん坊主婦と一緒に解説していきます。

ライター/食いしん坊主婦

食べることが大好きな主婦。美味しいものには目がなく、食べ物関連のことを調べるのも好き。大食いの人達のように、たくさん食べられてなおかつ太らない体になりたいと思っている。

からしとマスタード、大きな違いは原料だった!?

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どちらも黄色で、ちょっと辛みが欲しい時につける和と洋のタイプに分かれた香辛料。からしとマスタードってそんなイメージがありませんか。でも厳密にいうと何が違うの?そんな疑問を持つ方も多いはず。違いは原料にありました。

からしの原料はオリエンタルマスタード

からしは「オリエンタルマスタード」の種子(シード)を主に原料としています。このオリエンタルマスタードシードをすりつぶして粉にしたのが粉からし。粉からしに水を加えて練ったものが練りからしと呼ばれています。水を40℃くらいのぬるま湯にすると、辛みの成分がよく出るようです。

マスタードの原料はイエローマスタード

一方マスタードは「イエローマスタード」という種子を使って作られています。ちなみに「ブラックマスタード」「ブラウンマスタード」という種類の種子もあり、これらは粒マスタードにことが多いようです。粒マスタードに混ざっている黒っぽい粒、あれがその正体なんですね。

原料は同じで製造方法が違う場合もあり!

先ほどからしとマスタードの大きな違いは原料と紹介しましたが、実はもうひとつあります。それは原料は同じ「からし菜」の種子を使い、製造方法が違うというもの。そう、からしとマスタードの大きな違いはふた通りあるんです。

からしは「からし菜」を粉にして水で練ったもの

からしもマスタードも、黄色の花が咲くアブラナ科「からし菜」種子を原料としています。使われるのはこの種子のみ。そして「からし菜」の種子を粉にして水を加えて練るというのがからしの製造方法。これは「オリエンタルマスタード」を使う時と同じですね。

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マスタードは「からし菜」に調味料やワインを加えたもの

マスタードも同じくアブラナ科「からし菜」の種子が使われますが、からしと違うのはお酢や砂糖、ワインなどを加えて作られるところ。種子をすりつぶして練ったものや、すりつぶさず粒状のままのものもあります。同じ種子を使っても味が違うのは、純粋にからし菜の種子だけが使われるからしに対し、マスタードは調味料を加えているからなんです。

からしとマスタード、味の違いはある?

からしとマスタードは製造方法の違い、原料の違いがあることを紹介しましたが、味についてはどちらも食べたことがある方ならピンとくるはず。そう、似ているようでも味はそれぞれ違って、からしの方が圧倒的に辛いですよね。

からしはツンとくる辛さ

からしは強い辛みがあります。これはからしに使われる「オリエンタルマスタード」の種子にツンと鼻にくるほどの辛みがあるためです。「からし菜」を使い水で練る場合、40℃くらいのぬるま湯で溶くと辛みの成分がよく出るようですよ。

マスタードは優しい辛さ

マスタードは優しい辛さなので、ソース感覚でわりとたっぷりつけることができます。これはマスタードに使われるイエローマスタードの種子は水を加えると辛みが薄くなるため。からし菜を使う場合でも、調味料やワインを加えるので、辛さが穏やかになるようです。

からしとマスタードにはそれぞれ歴史があった!

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からしとマスタード、調味料コーナーには必ずといっていいほど置いてありますよね。どのお店にも置いてあり、当たり前に出回っているからしとマスタードですが、ふたつともいつ頃から使われているのでしょうか。

\次のページで「マスタードは紀元前から使われていた?」を解説!/

マスタードは紀元前から使われていた?

マスタードの歴史はかなり古いようで、使われていたのは紀元前からと言われています。当時は肉に種子を直接かけて食べて味の変化を楽しんでいました。そしてマスタードを初めて調味料として使ったのはローマ人。マスタードの種子をすりつぶし、マストという醗酵してないぶどう果汁をまぜて「ムスツム・アルデンス」(燃え盛るぶどう)と呼んでいました。これがマスタードの名前の由来とも考えられているようです。

日本でからしが使われたのは奈良時代から

「からし菜」の原産地は中央アジア。日本にもかなり昔に入ってきたと考えられており、奈良時代から香辛料として使われていたと伝えられています。薬味として、種子ではなく葉っぱの部分が使われたり、病気の治癒僧侶の供養料などにも使われていたそうです。

からしとマスタード、どう使い分けると美味しい?

からしとマスタード、それぞれに歴史や特徴があることを紹介してきましたが、実際どのように使い分けると美味しいのでしょうか。どうせ使うのであれば、相性の良い組合せでいただきたいですよね。

おでんや和え物など和食と相性抜群のからし

皆さんもお察しかもしれませんが、からしは和食との相性がいいです。納豆おでん肉まんにも添えられますよね。私はおでんや肉まんには必ずつけます。お好みソースにからしを添えてトンカツにつけて食べたるのもおいしいです。

サンドイッチやソーセージなど洋食と相性抜群のマスタード

マスタードは、なんといっても洋食ですね。サンドイッチホットドック、ウインナーやソーセージなどあまり辛くないのでソースとしてたっぷりかけられるのが魅力的です。サラダやお肉にかけたりと色んな使い方ができます。

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マスタードはからしで代用可能

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とは言え、からしもマスタードもそんなに使わないし両方買っておいて賞味期限を切らしてはもったいない...そんな方も多いのではないでしょうか。実は、からしさえあればマスタードは代用できるんです。それはなんと、マヨネーズを混ぜるだけ。他にもハチミツやお酢を混ぜたりと、どれも混ぜるだけで簡単な代用レシピなのでお気軽に試すことができますね。

からしとマスタードの違いを知って、美味しく使い分けよう

からしとマスタードは色こそよく似ているものの、歴史も味もそれぞれ違いがあることが分かりました。からしとマスタードに合わせる料理の美味しさがそれぞれ際立つよう、使い分けてみましょう。マスタードは代用もできるので、からしで代用レシピを試してみるのも良いですね。

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雑学食べ物・飲み物

からしとマスタードの違いは原料と製造方法にあった!?味や、原料・歴史の違い、使い分け方や代用についてもグルメ好きが分かりやすくわかりやすく解説

この記事では、からしとマスタードの違いについてみていきます。2つとも肉まんやホットドックなど好みでひと足しする香辛料のイメージがあるな。一見すると和か洋かの違いだけに見えるが、原料や製造方法、歴史が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな味のひと足しするには欠かせないスパイス、からしとマスタードの違いをグルメ好きのライター食いしん坊主婦と一緒に解説していきます。

ライター/食いしん坊主婦

食べることが大好きな主婦。美味しいものには目がなく、食べ物関連のことを調べるのも好き。大食いの人達のように、たくさん食べられてなおかつ太らない体になりたいと思っている。

からしとマスタード、大きな違いは原料だった!?

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どちらも黄色で、ちょっと辛みが欲しい時につける和と洋のタイプに分かれた香辛料。からしとマスタードってそんなイメージがありませんか。でも厳密にいうと何が違うの?そんな疑問を持つ方も多いはず。違いは原料にありました。

からしの原料はオリエンタルマスタード

からしは「オリエンタルマスタード」の種子(シード)を主に原料としています。このオリエンタルマスタードシードをすりつぶして粉にしたのが粉からし。粉からしに水を加えて練ったものが練りからしと呼ばれています。水を40℃くらいのぬるま湯にすると、辛みの成分がよく出るようです。

マスタードの原料はイエローマスタード

一方マスタードは「イエローマスタード」という種子を使って作られています。ちなみに「ブラックマスタード」「ブラウンマスタード」という種類の種子もあり、これらは粒マスタードにことが多いようです。粒マスタードに混ざっている黒っぽい粒、あれがその正体なんですね。

原料は同じで製造方法が違う場合もあり!

先ほどからしとマスタードの大きな違いは原料と紹介しましたが、実はもうひとつあります。それは原料は同じ「からし菜」の種子を使い、製造方法が違うというもの。そう、からしとマスタードの大きな違いはふた通りあるんです。

からしは「からし菜」を粉にして水で練ったもの

からしもマスタードも、黄色の花が咲くアブラナ科「からし菜」種子を原料としています。使われるのはこの種子のみ。そして「からし菜」の種子を粉にして水を加えて練るというのがからしの製造方法。これは「オリエンタルマスタード」を使う時と同じですね。

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