
- 1.芍薬と牡丹の違いって?
- 1-1.芍薬は草で、多年草
- 1-2.牡丹は木で、落葉低木
- 2.花はそっくり、芍薬と牡丹の見分け方
- 写真から見る芍薬の特徴
- 写真から見る牡丹の特徴
- 2-1.開花時期と散り方で見分けよう
- 2-2.葉やつぼみの形で見分けよう
- 2-3.冬の越し方で見分けよう
- 3.芍薬と牡丹、育て方の違い
- 3-1.株分けで増やせる?芍薬の育て方
- 3-2.芍薬に接ぎ木されている!牡丹の育て方
- 4.薬用植物としての芍薬と牡丹、広く使われるのはどっち?
- 4-1.芍薬を使った漢方薬とその薬効
- 4-2.牡丹を使った漢方薬とその薬効
- 5.ことわざ「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」って?
- 似て非なる芍薬と牡丹、それぞれの美を楽しもう
この記事の目次

ライター/アラノるか
薬局の店頭に立つ現役薬剤師ライター。高校時代は華道部で花に親しみ、大学では薬用植物を扱う生薬学研究室に所属。患者さまへの説明同様、わかりやすい解説を心がけている。
1.芍薬と牡丹の違いって?

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芍薬と牡丹は、どちらもボタン科ボタン属の植物。両方とも原産は中国で、古代から薬草としても用いられてきました。美しい大輪の花はそっくりで、英語では牡丹と芍薬を区別せず「peony(ピオニー)」と総称しているほど。近年では品種改良で種類が増え、色や形が多彩になっていることもあり、ますます見分けが難しくなっています。
1-1.芍薬は草で、多年草
芍薬は実は、草の仲間。植え付けから何年も根が残り、冬に枯れても春に芽を出す多年草です。枝分かれはせず、一本に一輪の花がつきます。
1-2.牡丹は木で、落葉低木
牡丹は、寒くなると葉を落とす落葉低木。横向きに枝分かれした先に花が咲きます。枝を見ると茶色くなっている部分があるため、木であることが納得しやすいです。
2.花はそっくり、芍薬と牡丹の見分け方
下の写真を見比べながら、芍薬と牡丹の違いを見ていきましょう。
写真から見る芍薬の特徴

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こちらが芍薬。緑色ですっと伸びた茎、ツヤのある葉です。高さは60cmから120cmで、バラに似た甘い香りがあり、花の色はピンクの他、赤、白、黄色などがあります。
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