この記事ではうな丼とうな重の違いについてみていきます。うなぎと言えば土用の丑の日、スタミナをつけるのにうってつけとされているな。うな丼とうな重はどちらもうなぎ料理としては代表的です。この二つの違いはずばり器ですが、由来がそれぞれあるようなんです。
今回はそんなうな丼とうな重の違いを、グルメ好きのライター食いしん坊主婦と一緒に解説していきます。

ライター/食いしん坊主婦

食べることが大好きな主婦。美味しいものには目がなく、食べ物関連のことを調べるのも好き。大食いの人達のように、たくさん食べられてなおかつ太らない体になりたいと思っている。

うな丼とうな重の違いは器にあった!

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「今日はちょっとリッチに、うなぎでも食べよう!」そうお店に入っていざオーダー。ところがうな丼とうな重の違いがあやふやで、どちらにしようか迷ったことはありませんか?それもそのはず。気づかれてる方も多いかもしれませんが、ふたつの違いは実は器だけなのです

どんぶりに盛りつけるのがうな丼

丼鉢(どんぶりの器)に、アツアツの白米。そしてタレのたっぷりかかったうなぎの蒲焼きを乗せたのがうな丼。想像しただけでよだれが出てしまいそうですよね。そう、単純にどんぶりの器に盛って出されるからうな丼なのです。お吸い物などの添え物もなく、単品で出されることが多いのではないでしょうか。

重箱に盛りつけるのがうな重

一方、重箱に白米をしきつめて同じくたっぷりタレのかかったうなぎの蒲焼きを乗せたものがうな重。お店によっては重箱の方が大きく、うな丼よりもうな重の方が量が多くなる場合があったり、うな重にはうなぎの内臓の一部を使ったお吸い物、肝吸いが添えられるという違いもあるようです。

うな丼とうな重の由来はどう違う?

大きく違うのが器だけなら、由来はどう違ってくるのか気になるところですよね。中身はほとんど同じならなぜ、丼鉢と重箱を使い分けるようになっていったのでしょうか。調べてみると、うな丼とうな重それぞれに由来がありました。

\次のページで「急いで食べたことがきっかけのうな丼」を解説!/

急いで食べたことがきっかけのうな丼

江戸時代後期の江戸日本橋堺町に、大久保今助という人物がいました。この今助はうなぎが大好き!故郷に帰る途中、渡し船を待っているときにもうなぎが食べたくなり、うなぎの蒲焼きと丼鉢に入った白米を頼んだのです。ところが、今助が頼んだ蒲焼きと白米が出てきた際、ちょうど船が出るとの声。慌てた今助がどんぶり飯の上にうなぎの蒲焼きを乗せて急いで食べたことが始まりと言われています。
その後「うな丼」が広まった経緯の説はいくつかあるようですが、今助が自分の芝居小屋でうな丼を売り出して広まったという説もあるようです。大のうなぎ好きなら、自分で売り出すのもありえそうですよね。

出前用だった重箱がきっかけのうな重

うな重が誕生したのは明治時代ごろ。多少ぶつけても割れにくい上、保温性に優れており温かいまま届けられるということで、出前には漆器の重箱が使われていました。そしてうなぎの入った重箱の上下に、お湯の入った重箱を重ねたりしてなるべく温かい状態が保つよう工夫もされていたんだとか。漆器の重箱は見た目にも高級感があるので、その後お店の中でも提供されるようになったそうです。

うな丼とうな重、お値段はどう違う?

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うなぎといえば今でも高級食材ですよね。うな丼もうな重も、どちらも決して安いとは言えない価格。私も1年に1度たべられれば良い方です(笑)。提供する器が違うだけでも、お値段はどう変わってくるのでしょうか。

うな丼はうな重に比べてやや低め

うなぎの身の部分によって価格が変わるのをご存じですか?ちなみに1番身が厚いのはうなぎの胴の部分。こちらが多く使用されるほどお値段も高くなるそうです。そしてうな丼はあまり見栄えを気にしなくて良い為頭や尻尾に近い部分が使用され、うな重に比べてお値段が低めに設定されていることが多いようですね。

うな重はお値段高め

もともと出前用だったうな重ですが、お店の中でも提供しようと考えたとき丼よりも広い重箱に同じ量を入れても、うなぎが少なく感じなんだか貧相に見える…。その為入れるうなぎの量を増やして値段も高く設定したそうです。身の厚い胴の部分も多く使われているようですよ。

\次のページで「同じくうなぎとご飯を使うひつまぶしは何が違う?」を解説!/

同じくうなぎとご飯を使うひつまぶしは何が違う?

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ひつまぶしと言えば名古屋の名物料理。うな丼やうな重と同じくうなぎと白米の組み合わせではありますが、ひつまぶしは少し違うんです。うな丼はどんぶりの器に、うな重は重箱に盛られていますが、ひつまぶしはお櫃に盛られています。お櫃の中に白米を入れ、小さく切ったうなぎの蒲焼をまぶすことから「ひつまぶし」と名前が付いたそう。器の違いもありますが、ひつまぶしの一番の特徴は食べ方にあります!このひつまぶしには薬味や出汁がついていてお好みで薬味や出汁をかけて食べるんです。

私も過去に名古屋でひつまぶしを食べた経験があるのですが、お櫃からお茶碗に取り一杯目はそのままの味を。2杯目は薬味も一緒に三杯目はお出汁もかけて。といった感じだったと思います。最初はせっかくのうなぎにお出汁をかけるなんて...ともったいなく思ったのですが、お出汁とうなぎが予想以上のハーモニーを繰り広げてくれ、感動しました。これはうな丼とうな重にはない食べ方ですよね。

うな丼とうな重、違いを知ってオーダーしてみよう

うな丼とうな重の違いは、ほぼ器だけという結果になりました。とは言え身を使う部分や量には少し違いがあるようなので、少し余裕があるときにはより贅沢にうなぎが味わえるうな重を!という選択の仕方もありではないでしょうか。より贅沢に、天然物のうなぎを扱っているお店に足を運ぶのもよいかもしれません。そして個人的にはひつまぶしもおすすめです!

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雑学食べ物・飲み物

違いは器だけではない!?うな丼とうな重の由来の違いやひつまぶしについてもグルメ好きが分かりやすくわかりやすく解説

この記事ではうな丼とうな重の違いについてみていきます。うなぎと言えば土用の丑の日、スタミナをつけるのにうってつけとされているな。うな丼とうな重はどちらもうなぎ料理としては代表的です。この二つの違いはずばり器ですが、由来がそれぞれあるようなんです。
今回はそんなうな丼とうな重の違いを、グルメ好きのライター食いしん坊主婦と一緒に解説していきます。

ライター/食いしん坊主婦

食べることが大好きな主婦。美味しいものには目がなく、食べ物関連のことを調べるのも好き。大食いの人達のように、たくさん食べられてなおかつ太らない体になりたいと思っている。

うな丼とうな重の違いは器にあった!

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「今日はちょっとリッチに、うなぎでも食べよう!」そうお店に入っていざオーダー。ところがうな丼とうな重の違いがあやふやで、どちらにしようか迷ったことはありませんか?それもそのはず。気づかれてる方も多いかもしれませんが、ふたつの違いは実は器だけなのです

どんぶりに盛りつけるのがうな丼

丼鉢(どんぶりの器)に、アツアツの白米。そしてタレのたっぷりかかったうなぎの蒲焼きを乗せたのがうな丼。想像しただけでよだれが出てしまいそうですよね。そう、単純にどんぶりの器に盛って出されるからうな丼なのです。お吸い物などの添え物もなく、単品で出されることが多いのではないでしょうか。

重箱に盛りつけるのがうな重

一方、重箱に白米をしきつめて同じくたっぷりタレのかかったうなぎの蒲焼きを乗せたものがうな重。お店によっては重箱の方が大きく、うな丼よりもうな重の方が量が多くなる場合があったり、うな重にはうなぎの内臓の一部を使ったお吸い物、肝吸いが添えられるという違いもあるようです。

うな丼とうな重の由来はどう違う?

大きく違うのが器だけなら、由来はどう違ってくるのか気になるところですよね。中身はほとんど同じならなぜ、丼鉢と重箱を使い分けるようになっていったのでしょうか。調べてみると、うな丼とうな重それぞれに由来がありました。

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