
「御茶を挽く」の使い方・例文
「御茶を挽く」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.彼はまだ新人で贔屓にしてくれているお客さんが一人もいないため、御茶を挽いている。
2.ただでさえコロナで客足が減っていたのに、そのうえライバル店が近くにできたら御茶を挽い従業員が増えてしまう。
3.自身の失礼で長年贔屓にしてくれていたお客様を怒らせてしまい、その責任を取り接客から外されてしまったので御茶を挽いている。
ここでは3つの例文を挙げました。一つ一つ例文を確認していきましょう。
例文1は、まだ入ったばかりの新人であるため常連がいないため暇をしていることを表す例文です。例文2は不況による経営難の上に、近所にできたライバル店に客を取られた結果、暇になったことを表しています。例文3は、自分のミスで客を怒らせた結果、自分が暇になってしまうことを表す例文です。このように、常連のお客さんがいない場合や経営難、ライバル店による場合、自分の失敗などで暇になった場合に「御茶を挽く」を使用できるのではないでしょうか。
その1「閑古鳥が鳴く」
「閑古鳥が鳴く」は「かんこどりがなく」と読むことわざです。
「閑古鳥」とはカッコウという鳥の別名のこと。カッコウの鳴き声は寂しく物悲しいというイメージがあり、さらにその鳴き声が聞こえる場所も人里から離れた山の中であったことから、訪れる人間がおらずひっそりとしていることの例え、商売が流行らない様子を表す言葉として用いられます。
「御茶を挽く」は主に遊女や、現代の夜の店が暇な様子を表すのに対して、「閑古鳥が鳴く」はお店や商店街、旅館や映画館、観光地など客を相手にする商売全般に用いられることが多いので使い分けには注意しましょう。
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