「赤ワイン」と「白ワイン」の違いについてみていきます。ビールやウイスキーと並んで世界的に常飲されているワインの種類の違いや、それぞれに合った料理などは覚えておいて損はない。お酒が大好きなぽりにかと解説していこう。

ライター/ぽりにか

お酒が大好きなwebライター。日々好みのお酒やそれに合う様々な料理を探し求めている。

「赤ワイン」と「白ワイン」の違い:原料の種類

image by iStockphoto

ワインはぶどう酒とも呼ばれ、ブドウが主な原料となります。「赤ワイン」と「白ワイン」の大きな違いは、このブドウによる部分が大きいです。

「赤ワイン」の主な原料は「黒ブドウ」

「赤ワイン」の主な原料は「黒ブドウ」です。赤ワインの色味はこの黒ブドウの色素からきています。ワイン用のブドウは一般的に食べられているブドウとは異なり、より小さくより色が濃いです。ワイン用の黒ブドウはどちらかというとブルーベリーに近い見た目となっています。

「白ワイン」の主な原料は「白ブドウ」

「白ワイン」の主な原料は「白ブドウ」です。白ワインの場合、白ブドウ以外にも黒ブドウを使ってワイン作りをすることもありますが、後に説明する製法の違いによって白ワインとなります。

「赤ワイン」と「白ワイン」の違い:醸造の製法

「赤ワイン」と「白ワイン」のもう一つの違いは醸造の製法です。ワインの生産には、発酵と圧搾、熟成の工程がありますが、発酵と圧搾の時点で違いがあります。

「赤ワイン」は発酵させてから搾る

「赤ワイン」は、まず果実を発酵をさせてから圧搾します。そして発酵させる際には、果実や果汁だけではなく、果皮や種も一緒に発酵させるのが特徴です。赤ワインの特徴である赤味(アントシアニン)や渋み(タンニン)の成分は、果皮や種に多く含まれますので、一緒に発酵させることでこれらの特徴が出てきます。

\次のページで「「白ワイン」は発酵前に絞る」を解説!/

「白ワイン」は発酵前に絞る

一方の白ワインの違いは、発酵前に圧搾するということです。この際に果肉や果皮や種は取り除き、果汁だけを搾り取るので、赤ワインでみられる色味や渋みは抑えられます。黒ブドウを原料として使用する場合も、果皮が取り除かれてから発酵させるので、やはり赤ワインのような特徴は出てこないというわけです。

それぞれのワインに合った料理

image by iStockphoto

「赤ワイン」と「白ワイン」はそれぞれ味や風味が異なりますので、それに合う料理も変わってきます。それぞれどのような料理に合うのか解説しましょう。

「赤ワイン」には肉などを重ための料理が合う

「赤ワイン」はアルコール度数が高くタンニンが多いどっしりとしたワインですので、肉料理のように、どっしりと胃を満たすような料理が合うでしょう。また、意外ではありますが、醤油をベースとした日本料理にも合うとされています。

魚料理など軽めの料理には「白ワイン」

「白ワイン」には、魚料理や軽食、デザートといった軽めの料理が合うと言われています。さっぱりとした味付けの料理が合いますので、塩コショウで味付けした揚げ物なども相性が良いでしょう。

ワインの色に合わせると間違いない!?

「赤ワイン」と「白ワイン」は色味に特徴がありますが、ワインの色味に合った料理を選ぶと、概ね間違いがないでしょう。また、赤ワインでも魚料理に合ったり、白ワインでも肉料理に合うものもあります。判断に迷う場合は、ワインの重さを確認し、重いものは肉料理に、軽いものは魚料理やデザートに合うと考えておくとよいでしょう。

赤ワインの場合は重さを「ボディ」と表現し、特に重たい味わいのものを「フルボディ」と表現しますので、料理に合うワイン選びの際の参考にしてみてください。

赤ワインと白ワインにそれぞれ合う料理の特徴が分かったな。ワインの色味と料理の色味を合わせると概ね相性が良いというのは、直感的で分かりやすいので覚えておこう。最後に、赤ワインと白ワインのどちらが健康によいのか見ていこう。

健康にいいのは赤ワインと白ワインどっち?

image by iStockphoto

ワインにはビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、健康によりお酒として知られています。赤ワインと白ワインのどちらがより健康によいのか、それぞれの効能をご紹介しましょう。

美容やアンチエイジングには「赤ワイン」

赤ワインは、果皮ごと処理を行うため、白ワイン以上にタンニンやアントシアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは抗酸化力が高い成分なので、細胞の老化の抑制やシミ・しわの予防などのアンチエイジングに最適です。赤ワインにはアントシアニンやレスベラトロールも含まれており、コレステロールの酸化や動脈硬化の予防にも役立ってくれます。

代謝アップや高血圧には「白ワイン」

一方の白ワインには、酒石酸、乳酸などの有機酸が多く含まれており、便秘解消やデトックスなど腸を整える効果があります。また、白ワインはカリウムも豊富に含んでいますが、カリウムには利尿効果があり、それによって新陳代謝の活発化に最適です。また、尿と一緒にカラダのナトリウム(塩分)を排出する働きがあるため、血圧が下がる効果も期待できます。

どちらも健康によい!

赤ワインも白ワインもそれぞれ異なる健康効果が期待できます。より美しくなりたい場合には赤ワインを、普段の体調が気になり、整えたい場合には白ワインを選ぶとよいでしょう。

奥が深いワインを知るきっかけに!

「赤ワイン」と「白ワイン」の違いや相性のいい料理について解説してきました。ブドウの品種や産地、保存環境など、ワインの特徴を決める要素は挙げるときりがありませんが、ワインを理解する入口として、「赤ワイン」と「白ワイン」の違いだけでも理解しておくとワインを楽しめると思います。本記事を読んで、まずはレストランなどで注文する際に違いを意識してみてください!

" /> 赤ワインと白ワインの違いは色だけではない!製造方法や適した料理・効能からお酒大好きライターがわかりやすく解説! – Study-Z
雑学食べ物・飲み物

赤ワインと白ワインの違いは色だけではない!製造方法や適した料理・効能からお酒大好きライターがわかりやすく解説!

「赤ワイン」と「白ワイン」の違いについてみていきます。ビールやウイスキーと並んで世界的に常飲されているワインの種類の違いや、それぞれに合った料理などは覚えておいて損はない。お酒が大好きなぽりにかと解説していこう。

ライター/ぽりにか

お酒が大好きなwebライター。日々好みのお酒やそれに合う様々な料理を探し求めている。

「赤ワイン」と「白ワイン」の違い:原料の種類

image by iStockphoto

ワインはぶどう酒とも呼ばれ、ブドウが主な原料となります。「赤ワイン」と「白ワイン」の大きな違いは、このブドウによる部分が大きいです。

「赤ワイン」の主な原料は「黒ブドウ」

「赤ワイン」の主な原料は「黒ブドウ」です。赤ワインの色味はこの黒ブドウの色素からきています。ワイン用のブドウは一般的に食べられているブドウとは異なり、より小さくより色が濃いです。ワイン用の黒ブドウはどちらかというとブルーベリーに近い見た目となっています。

「白ワイン」の主な原料は「白ブドウ」

「白ワイン」の主な原料は「白ブドウ」です。白ワインの場合、白ブドウ以外にも黒ブドウを使ってワイン作りをすることもありますが、後に説明する製法の違いによって白ワインとなります。

「赤ワイン」と「白ワイン」の違い:醸造の製法

「赤ワイン」と「白ワイン」のもう一つの違いは醸造の製法です。ワインの生産には、発酵と圧搾、熟成の工程がありますが、発酵と圧搾の時点で違いがあります。

「赤ワイン」は発酵させてから搾る

「赤ワイン」は、まず果実を発酵をさせてから圧搾します。そして発酵させる際には、果実や果汁だけではなく、果皮や種も一緒に発酵させるのが特徴です。赤ワインの特徴である赤味(アントシアニン)や渋み(タンニン)の成分は、果皮や種に多く含まれますので、一緒に発酵させることでこれらの特徴が出てきます。

\次のページで「「白ワイン」は発酵前に絞る」を解説!/

次のページを読む
1 2
Share: