今回は「ソーセージ ウィンナー」の違いについて解説していきます。
朝食やお弁当のおかずとして定番のウィンナーとソーセージですが、みんなは両者の違いは知っているか?実は、ウインナーはソーセージの一種であり、作り方はほぼ同じなんです。この記事では「ソーセージ ウィンナー」の違いに加え、定義や由来について雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

ウィンナー、ソーセージの由来と定義

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お弁当や朝食のおかずとして定番の「ウィンナー」「ソーセージ」。まずは両者の由来と定義を簡単に確認していきましょう。

ソーセージの由来と定義

ソーセージは、調味料で味付けされたひき肉を腸などでケーシングしたものの総称で、腸詰めされた食肉加工食品のことを指します。由来については諸説ありますが、ラテン語のSalsus(塩漬け)が元となったという説が有力です。

塩漬けのあとに味付けをしてすりつぶした肉・内臓などを、子牛・豚などの腸に詰め、薫煙・湯煮した食品。腸詰め。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「ソーセージ」)

ウィンナーの由来と定義

一方でウインナーは、ソーセージの一種であり「ウィンナーソーセージ」が正式名称。オーストラリア首都ウィーンが語源とされています。

羊・山羊 (やぎ) の腸にすりつぶした肉を詰めた小形のソーセージ。ウィーンで作り始められたという。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「ウインナー」)

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ウィンナーの正式名称は「ウィンナーソーセージ」!

上でも述べたように、ウィンナーの正式名称は「ウィンナーソーセージ」。ウィンナーは、ソーセージの一種に過ぎません。そのため、ウィンナーをはじめソーセージに部類されるものの作り方(レシピ)は一般的に共通しています。

混同しやすい言葉「フランクフルト」「ボロニアソーセージ」「チョリソー」とは?

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ソーセージにはウィンナーをはじめ様々な種類が存在します。中でも「フランクフルト」「ボロニアソーセージ」「チョリソー」はみなさんにとって馴染み深いソーセージと言えるでしょう。以下で詳しく解説していきます。

「フランクフルト」:豚の腸を使用したソーセージ

お祭りの屋台などでよく見るフランクフルトですが、その発祥はドイツのフランクフルト。豚の腸を使用したソーセージで、ウィンナーよりも太く長いのが大きな特徴です。ちなみに、本場ドイツでの正式名称は「フランクフルター・ヴルスト」で、「フランクフルト風ソーセージ」を意味しています。

「ボロニアソーセージ」:牛の腸を使用したソーセージ

ボロニアソーセージは、イタリア北部にあるエミリア・ロマーニャ州の首都ボロニアが原産で、牛の腸を使用したソーセージになります。ウィンナーやフランクフルトよりも太いのが大きな特徴です。

「チョリソー」:実は辛いソーセージではない!?

チョリソーとは、ラテン語で「しょっぱい、塩辛い」を意味するスペイン発祥のソーセージ。辛いソーセージとしてイメージする方も多いかと思いますが、実は本場スペインのチョリソーはそこまで辛くありません。辛いチョリソーが根付いたきっかけは、メキシコで唐辛子を入れたことにあるそうです。

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JAS規格での分類

JAS規格とは日本農林規格のことで、上記挙げたソーセージは以下のように分類・定義されています。

ウィンナーソーセージ:羊の腸でケージング、太さ20ミリ未満のもの

フランクフルトソーセージ:豚の腸でケージング、太さ20ミリ~36ミリのもの

ボロニアソーセージ:牛の腸でケージング、太さ36ミリ以上のもの

作り方はどれも同じ!ソーセージの作り方とは?

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ソーセージに部類される「ウィンナー」「フランクフルト」「ボロニアソーセージ」ですが、製造工程はどれも同じです。以下、簡単に作り方をまとめます。

<製造工程>

1. ミンチ状にした肉を、塩や香辛料で味付けする

2. 動物腸やケーシングなどに肉を詰める

3. 加熱 & スモークで完成

「赤いウィンナー」「魚肉ソーセージ」は日本発祥!?

ソーセージといえどその種類はさまざま。中でも「赤いウィンナー」や「魚肉ソーセージ」をスーパーなどで見かけた方多いのではないでしょうか。以下では「赤いウィンナー」と「魚肉ソーセージ」について詳しく解説していきます。

「赤いウィンナー」は素材の色味をごまかすために生まれた!

お弁当でお馴染み「たこさんウィンナー」。通常のウィンナーは茶の色をしていますが、たこさんウィンナーで使用されるウィンナーは赤色をしていますよね。実は赤いウィンナーは、日本が貧しかった昭和時代にその素材の色味をごまかすために生まれたソーセージになります。

昭和中期の日本は、ソーセージやウィンナーに良質な肉や素材を使用することができず、低品質な肉を使用していました。そのため色味が良くなく、赤い色素でその色をごまかしたそうです。

\次のページで「「魚肉ソーセージ」は水産試験場での試作品が起源!」を解説!/

「魚肉ソーセージ」は水産試験場での試作品が起源!

魚肉ソーセージもまた日本で生まれたソーセージの一つ。その発祥は諸説挙げられますが、大正時代に日本各地の水産試験場で試作品として作られたのが起源とされています。マグロやクジラを主に原料としている魚肉ソーセージは当時の貴重な動物性タンパク源ではあったものの、相当高価な食べ物であったそうです。

【余談】ホットドッグの起源とは?

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日本語で「熱い犬」と訳される「ホットドッグ」ですが、その発祥はドイツのフランクフルト。上でも解説したソーセージの一種であるフランクフルトは、当初手掴みで提供されていましたが、より熱々のものが提供されるようになるとその持ち手としてパンを使用するように。そのスタイルが現在の「ホットドッグ」の起源とされています。

また、フランクフルトをパンに挟むという様子が、犬のダックスフントに似ていたことから「ダックスフントソーセージ」と名付けられるようになり、その後時を経て「ホットドッグ」となったのが名前の由来だそうです。

ソーセージは総称名!様々な種類のソーセージを味わおう!

ソーセージのウィンナーの違いは確認できたでしょうか。おさらいするとウィンナーはソーセージの一種であり、フランクフルトやボロニアソーセージなど「ソーセージ」には多くの種類が存在します。また、スーパーでよく見かける「赤いウィンナー」や「魚肉ソーセージ」は日本発祥のソーセージです。

ぜひこの機会に様々なソーセージを味わってみてくださいね。

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雑学食べ物・飲み物

ウィンナーはソーセージの一種?!フランクフルトとの違いは?定義・由来・作り方などを雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説

今回は「ソーセージ ウィンナー」の違いについて解説していきます。
朝食やお弁当のおかずとして定番のウィンナーとソーセージですが、みんなは両者の違いは知っているか?実は、ウインナーはソーセージの一種であり、作り方はほぼ同じなんです。この記事では「ソーセージ ウィンナー」の違いに加え、定義や由来について雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

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雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

ウィンナー、ソーセージの由来と定義

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お弁当や朝食のおかずとして定番の「ウィンナー」「ソーセージ」。まずは両者の由来と定義を簡単に確認していきましょう。

ソーセージの由来と定義

ソーセージは、調味料で味付けされたひき肉を腸などでケーシングしたものの総称で、腸詰めされた食肉加工食品のことを指します。由来については諸説ありますが、ラテン語のSalsus(塩漬け)が元となったという説が有力です。

塩漬けのあとに味付けをしてすりつぶした肉・内臓などを、子牛・豚などの腸に詰め、薫煙・湯煮した食品。腸詰め。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「ソーセージ」)

ウィンナーの由来と定義

一方でウインナーは、ソーセージの一種であり「ウィンナーソーセージ」が正式名称。オーストラリア首都ウィーンが語源とされています。

羊・山羊 (やぎ) の腸にすりつぶした肉を詰めた小形のソーセージ。ウィーンで作り始められたという。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「ウインナー」)

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