この記事ではナイロンとポリエステルの違いについてみていきます。ナイロンもポリエステルも、洋服の素材として聞いたことがある人が多いと思うが、その違いをしっかり説明できる人は少ないんじゃないか?

ナイロンとポリエステルには、それぞれメリットデメリットがあるらしいのです。これを知っておくことで、今後の洋服選びの参考にもなりそうです。


この記事では、ナイロンとポリエステルの概要やどんなものに使用されているか、そして機能的な特徴まで学べるようになっているぞ。解説してくれるのは、白Tが大好きなライターishkaだ!

ライター/ishka

白T愛好家のWebライター。特段おしゃれやファッションに興味があるわけではないが、白Tだけは別。常日頃から古着屋やインターネットで新たな白Tとの出会いを求めている。

ひと目でわかるナイロンとポリエステルの違いまとめ!

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まずはナイロンポリエステルの違いをざっくりみてみましょう!ひと目でわかるように表にしてみました。以下のようになります。

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ナイロンとポリエステルの概要

ざっくりとナイロンとポリエステルの違いがわかったところで、それぞれの概要についてみていきます。ナイロンは世界初の合成繊維であり、ポリエステルはペットボトルでも有名です。

ナイロンは世界初の合成繊維!

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ナイロン(nylon)は1935年にアメリカの化学メーカー「デュポン社」によって開発された世界初の合成繊維です。合成繊維とは、人工的に合成した化合物を紡糸することで作られる繊維のことを指します。天然繊維の対義語にあたる言葉です。

実は「ナイロン」はデュポン社の商標名であるため、正式には「ポリアミド」といいます。ただ現在ではポリアミド系の繊維のことを総称してナイロンと呼ぶように定着していますね。

ナイロンは、開発当初は歯ブラシなどに使われていました。それから数年後に、女性用のストッキングの素材として使用したのがブレークスルーとなり、世界的に普及していきました。

\次のページで「ポリエステルはペットボトルと同じ素材!」を解説!/

ポリエステルはペットボトルと同じ素材!

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ポリエステルは、1941年にイギリスで誕生した石油を主原料とする合成繊維です。天然素材であるウール(羊毛)に代わる素材として「キャリコプリンターズ社」によって開発されました。その後ナイロンを開発したアメリカのデュポン社が特許を取得し、工業製品化されたのです。

ポリエステルと聞いてイメージしやすいのは「ペットボトル(PET)」ですね。正確には、ポリエステルの原材料であるポリエチレンテレフタレートが、ペットボトルと同じ化学物質です。

開発されたのはナイロンが先ですが、現在生産量がもっとも多い合成物質は、このポリエステルになります。

ナイロンとポリエステルは何に使われている?

次に、私たちの身の回りでナイロンとポリエステルがどのように使われているのか見ていきたいと思います。ナイロンはストッキングに使用されていることで有名です。ポリエステルはスポーツウェアなどによく使われていますね。他にもどんなものがあるのか見ていきましょう!

ナイロンはストッキングによく使われる!

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先にも説明したように、ナイロンはストッキングの素材として使われ始め、全世界に普及するようになりました。ナイロンは衣類に使用されているイメージも強いですが、その他いろいろなものに使用されているんです。

例えばギターの弦。アコースティクギターの一種に、クラシックギターというものがあります。このクラシックギターの弦はナイロン製の弦が使用されているため、柔らかな音色を奏でることができるんですね。

他にもバッグ釣り糸、なんと自動車製品(アクセルペダルやエンジンカバー)にまで、幅広い用途で使用されているんです。

ポリエステルはスポーツウェアによく使われる!

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ポリエステルもナイロンと同様いろいろな用途に使われております。あとに詳しく説明しますが、ポリエステルは発汗性速乾性に優れている素材であるため、スポーツウェア登山ウェアなどにもよく使用されているんです。

衣類以外だと、カーテンカーペットテーブルクロス寝具などにもポリエステルが使用されているものがありますね。

現在1番生産量の多い合成繊維ということもあって、特定の何かに使用されているというよりは、身の回りにあるあらゆるものに使われているのがポリエステルの特徴といえるでしょう。

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ナイロンとポリエステルを見分けるのは困難

普段買い物をするときなど、素材名の表示があればいいですが、表示がない場合は自分で素材を判別しなければなりません。しかし、ナイロンとポリエステルは少し判別がつきにくいんです。特に、目視だけで判断するのは難しいので、ここでは肌触りの違いをまとめてみました。

◆ナイロンの肌触り
・なめらか
・柔らかい
・弾力がある
・伸びが良い

◆ポリエステルの肌触り
・コシがある
・サラサラしている
・光沢感がある
・毛玉ができた場合はザラっとする

ナイロンとポリエステルの機能性を徹底比較!

最後に、ナイロンとポリエステルの機能性を比較していきましょう!ナイロンは強度が高いですが、型崩れに弱いんです。ポリエステルはシワになりにくいですが、静電気を発生しやすいという特徴があります。それぞれ優れている点弱点があるので、詳しく見ていきましょう!

ナイロンは強度があるが型崩れしやすい

ナイロン素材の機能性を、優れている点弱点で見ていきたいと思います。ナイロンの機能性は以下の通りです。

<ナイロンの良い点>
・強度があり丈夫
・摩擦に強い
・耐アルカリ性が高い
・軽量
・伸縮性が高い
・乾きやすい
・合成繊維にしては染色しやすい

<ナイロンの弱点>
・型崩れしやすい
・吸湿性に欠ける
・熱に弱い

ナイロンの魅力は摩擦に強いことです。そのため、洗濯による劣化もしにくく、衣類も長く着用することができます。また軽量である点も優れている点ですね。軽さのおかげで、衣類だけでなく様々な用途で使われているんです。しかし、熱に弱く型崩れしやすいため、衣類乾燥機アイロンを使用すると、変形してしまう恐れがあります。洗濯ネットを使用するなど、取り扱いには注意が必要です。

ポリエステルはしわになりにくいが静電気を生じやすい

次にポリエステル素材の機能性を見ていきましょう。ポリエステルの機能性は以下です。

<ポリエステルの良い点>
・シワになりにくい
・型崩れしにくい
・耐熱性に優れている
・摩擦に強い
・虫害を受けにくい
・乾きやすい
・外気による劣化がしにくい
・変色しにくい
・軽量

<ポリエステルの弱点>
・吸湿性に欠ける
・静電気を発生しやすい
・毛玉ができやすい

ポリエステルはの魅力は、なんといっても耐久性ですね。シワ型崩れも起こしにくく、虫害も受けにくいです。しかし、静電気をよく発生してしまうので、冬場は注意が必要。また毛玉もできやすいので、こまめなお手入れが欠かせません。

洋服を購入するときはタグをチェックしてみよう!

ナイロンポリエステルの違いをご紹介してきました。本記事を参考にすることで、今持っている衣類の洗い方使い方の整理ができたり、これから買い物をするときの参考にもなると思います。

洋服のお買い物にでかけた際には、ぜひ商品タグをチェックしてみてください。「この生地はなんの素材が使われていて、触ってみた感触はどうなのか」「長く使えるものなのか、自分のライフスタイルには合うのか」など、今までの買い物にひと工夫を加えることで、より良いお買い物になります。

本記事の学びを、ぜひ活かしてくださいね。

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3分でわかるナイロンとポリエステルの違い!見分け方はある?質感や機能性は?白T好きライターが詳しくわかりやすく解説!

この記事ではナイロンとポリエステルの違いについてみていきます。ナイロンもポリエステルも、洋服の素材として聞いたことがある人が多いと思うが、その違いをしっかり説明できる人は少ないんじゃないか?

ナイロンとポリエステルには、それぞれメリットデメリットがあるらしいのです。これを知っておくことで、今後の洋服選びの参考にもなりそうです。


この記事では、ナイロンとポリエステルの概要やどんなものに使用されているか、そして機能的な特徴まで学べるようになっているぞ。解説してくれるのは、白Tが大好きなライターishkaだ!

ライター/ishka

白T愛好家のWebライター。特段おしゃれやファッションに興味があるわけではないが、白Tだけは別。常日頃から古着屋やインターネットで新たな白Tとの出会いを求めている。

ひと目でわかるナイロンとポリエステルの違いまとめ!

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まずはナイロンポリエステルの違いをざっくりみてみましょう!ひと目でわかるように表にしてみました。以下のようになります。

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ナイロンとポリエステルの概要

ざっくりとナイロンとポリエステルの違いがわかったところで、それぞれの概要についてみていきます。ナイロンは世界初の合成繊維であり、ポリエステルはペットボトルでも有名です。

ナイロンは世界初の合成繊維!

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ナイロン(nylon)は1935年にアメリカの化学メーカー「デュポン社」によって開発された世界初の合成繊維です。合成繊維とは、人工的に合成した化合物を紡糸することで作られる繊維のことを指します。天然繊維の対義語にあたる言葉です。

実は「ナイロン」はデュポン社の商標名であるため、正式には「ポリアミド」といいます。ただ現在ではポリアミド系の繊維のことを総称してナイロンと呼ぶように定着していますね。

ナイロンは、開発当初は歯ブラシなどに使われていました。それから数年後に、女性用のストッキングの素材として使用したのがブレークスルーとなり、世界的に普及していきました。

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