
この記事では長調と短調の違いについてみていきます。どちらも曲の印象を決めたり演奏で活用できたり、音楽理論に出てくるイメージがあるよな。違いはずばり曲の明るさのようですが、曲によって表現内容が違う・覚え方が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。
今回はそんな音楽理論には欠かせない長調と短調の違いを、定義から確認しつつ、芸術好きライター熊家と一緒に解説していきます。
- ざっくり長調と短調の違いって何?
- 長調は明るい曲:例「トルコ行進曲」
- 短調は暗めの切ない曲:例「エリーゼのために」
- 違いその1:楽譜上での違い・見分け方は?
- 最後の最低音が「ド」であれば長調
- 最後の最低音が「ラ」であれば短調
- 違いその2:鍵盤上での違い・見分け方は?
- 最後の和音が「シファソ」「ドミソ」であれば長調
- 最後の和音が「ソ#レミ」「ラドミ」であれば短調
- 【余談】作曲家によって得意な調が違う?
- 長調が得意な作曲家はモーツァルト
- 短調が得意な作曲家はベートーヴェン
- 長調・短調の簡単な覚え方
- ♯の場合は「ハニホヘ、トイロハ」「イロハ二、ホヘトイ」
- ♭の場合は「ハニホヘ、トイロ」「イロハ二、ホへト」
- 現代の長調・短調の曲
- 長調は星野源・スピッツ
- 短調は米津玄師・宇多田ヒカル
- 長調は太陽のように明るく、短調は月のように落ち着いた曲
この記事の目次

ライター/熊家
現在ライターとして、さまざま分野で活動している。文学や歴史などのジャンルが得意で、これまで多くの記事を執筆してきた。この経験を生かし文学や歴史、雑学などの知識をわかりやすく解説していく。
ざっくり長調と短調の違いって何?

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音楽について詳しく知らない方でも、長調・短調は音楽の授業で聞いたことはありませんか?POPSやクラシックなど音楽が好きな方や、これから楽器を始める方は知っておくと、音楽を楽しめたり役にたったりしますよ。長調と短調の違いをざっくりとご紹介いたします。
長調は明るい曲:例「トルコ行進曲」
長調は一般的に明るいイメージの曲といわれています。代表曲はベートーヴェン作曲「トルコ行進曲」で、明るく弾んだ雰囲気のハ長調です。長調といってもニュアンスはさまざまで、明るく快活な曲だけでなくテンポがゆったりとしていて、穏やかな曲の中にも長調は存在します。
短調は暗めの切ない曲:例「エリーゼのために」
短調は暗くて悲しい曲のイメージがあるでしょう。代表曲はベートーヴェン作曲「エリーゼのために」でイ短調です。「暗くて悲しい」と聞くとどんよりした気持ちになりそうですが、中には切ない感情を表したり、懐かしさを感じさせたりと情緒ある曲が多く存在します。
違いその1:楽譜上での違い・見分け方は?
長調・短調の違いや見分け方を、楽譜でわかると便利ですよね。初心者や上級者など演奏レベルに関係なく長調・短調の違いは楽譜上一緒なので、楽譜がそこまで読めなくても見分けられます。
最後の最低音が「ド」であれば長調
楽譜上で最後の最低音が「ド」であればハ長調です。また、ト音記号の横に記号が何もつかなければ、ハ長調という判断の仕方もあります。他にも「♯」や「♭」の記号がついても、最後が「ソ」なら長調です。
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