2つともどちらも子供が絵を描くときに使う画材というイメージがあるよな。違いはずばり材料のようですが、発祥や硬さなんかも違っていて適した選び方もあるみたいです。
今回はそんな子供のお絵描きに欠かせないアイテムの違いを、材料から確認しつつ、お絵描き好きライター平いずみと一緒に解説していきます。
ライター/平 いずみ
普段は刺しゅう作家兼Webライター。絵を描くことも好きで、水彩画教室にも通っていた。今回はその経験を生かして解説する。
クレヨンとクレパスの大まかな違いは?
image by iStockphoto
誰しも子供の頃に画用紙にクレヨンやクレパスを使って絵を描いた経験はあることでしょう。ところで、どちらも絵を描くための画材ですが、違うのは名称だけで同じものと思っていませんか。実は、二つは使用する材料が違っているのです。
そこでいまから、クレヨンとクレパスの材料の違いについて解説します。
クレヨンとは顔料と固形ワックスを練り合わせた画材
クレヨンは、基本的には顔料と呼ばれる色のついた粉に固形のパラフィンワックスを練り合わせて作った画材のことです。日本ではさらに、体質顔料と液体油を混ぜてより柔らかい描き味にしています。海外のクレヨンは、基本の材料なので日本製のものより硬めです。
クレパスとはクレヨンの材料に液体油が入った画材
クレパスとは、クレヨンの材料の他に体質顔料と液体油を混ざ合わせた画材です。日本で作られるクレヨンとクレパスは材料だけ見るとほぼ同じなのですが、それぞれの割合を変えることで、違った描き味になるようにしています。
クレヨンとクレパスの発祥は?
それでは、クレヨンとクレパスはそれぞれどこで発祥したのでしょうか。いまからみていきましょう。
クレヨンは海外発祥
クレヨンの歴史は古く、起源は古代エジプトやギリシャであったと言われています。当時のものは蜜蝋と顔料を溶かして焼き付けたものだったようです。現在のようなクレヨンが生み出されたのは、19世紀にフランスのクレヨンコンテ社によるもので、クレヨンと名付けて販売したのが始まりとされています。
日本にはアメリカ製のクレヨンが大正時代に日本に持ち込まれ、そこから広まったのだそう。
\次のページで「クレパスは日本発祥」を解説!/