この記事では「裏を返す」について解説する。

端的に言えば裏を返すの意味は「同じことをもう一度する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

塾講師を経験したナギセを呼んです。一緒に「裏を返す」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ナギセ

塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。

「裏を返す」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「裏を返す」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「裏を返す」の意味は?

「裏を返す」には、次のような意味があります。

1.遊里で、初めて買った遊女を二度目に来てまた買い、遊興する。また転じて、同じことをもう一度する意にもいう。
2.(「裏を返せば」の形で)逆の見方をすれば。本当のことを言えば。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「裏(うら)を返す」

「裏を返せば」の形であれば聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。少し難しいかもしれませんが、例文を見ながら使い方をマスターしましょう!

「裏を返す」の語源は?

次に「裏を返す」の語源を確認しておきましょう。

1の意味は、遊郭で遊女を指名するとき、その遊女の名前が書かれた札を裏返していたことからきています。当時の江戸吉原では一度決めた遊女を変えてはいけないというしきたりがあったようで、同じ遊女を指名することを「裏を返す」と言うようになったとのことです。そこから転じ、同じことをもう一度することも「裏を返す」と言うようになりました。

また、2の意味は裏表のあるものをひっくり返してみれば、というところからきているようです。

「裏を返す」の使い方・例文

「裏を返す」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.裏を返して芸者遊びをする。

2.今日も昨日と同じ方法で裏を返す。

3.欠点も裏を返せば美点になる。

3つの例文はそれぞれ意味の違う「裏を返す」が使われています。1は本来の意味、2はそこから転じた同じことをもう一度するという意味、3は逆の見方をすれば、本当のことを言えば、の意味で使われていますよ。読み比べてみましょう。

\次のページで「「裏を返す」の類義語は?違いは?」を解説!/

「裏を返す」の類義語は?違いは?

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「裏を返す」の類義語にはどんなものがあるでしょうか。早速見ていきましょう!

その1「繰り返す」

同じことをもう一度、あるいは何度もすることを言います。よく使う言葉ですよね。他にも本などのページをめくるという意味もあるんですよ。

1.繰り返してお店に来るお客さんのことをリピーターと言う。

2.忘れられないようにお知らせを繰り返す。

3.「繰り返さないからよく聞けよ。」

動詞になります。否定形としても使えますね。

その2「反復」

同じことを何度も繰り返すことを表す言葉です。反復記号、反復法、なんていう言葉もありますよね。

1.この体験を反復して体に覚えさせる。

2.試験で間違えた感じを反復して練習する。

3.つらい訓練を反復して行ったことが今の自分の身になっている。

反復する、と動詞として使うことが多いです。

その3「逆説的」

真理に背くようでいながら実際には真理をついているようすや、普通とは反対の方向から考えを進めるようすを表す言葉です。

1.逆説的に言えば、昨日の試験の散々な結果は、今後の自分にとっては良いことだったのかもしれない。

2.これまでの販促活動は間違っていたようだが、逆説的に考えれば今後の集客についてじっくり考える良いきっかけになった。

3.あの失敗がもとになって成功したとは逆説的だ。

少し使いづらい言葉ではありますね。逆説的に言えば、逆説的に考えれば、という形で使われることが多いです。

「裏を返す」の対義語は?

「裏を返す」の対義語にはどんなものがあるでしょうか。見ていきましょう!

その1「一度きり」

1回きり、ひとたびという意味の表現です。「裏を返す」が同じことをもう一度するのに対し、こちらはたった一度しか物事が行われないときに使います。

1.ここの綺麗な水路で昨年写真撮影をしたときに来年も来ようと話したが結局行けず一度きりになりそうだ。

2.彼は三味線に興味があると言って、習い始めたかと思ったら一度きりでやめてしまった。

3.「君は飽きっぽいから一度きりでやめてしまうだろう。」

その2「率直に言うと」

ありのままで隠すことがないことを話すときに使う表現です。裏を返せばと違ってまどろっこしくない印象を与えます。

1.率直に言うと、ビジネスには時代に沿ったマーケティング戦略が必要不可欠だ。

2.率直に言うと、君のその態度は気に入らない。

3.「そんなに率直に言わなくても。」

文の最初に持ってきて、これから言うことの前置きをする形で使うことがほとんどです。ぜひ使ってみて覚えていきましょう。

「裏を返す」の英訳は?

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「裏を返す」の英訳にはどんなものがあるでしょうか。見ていきましょう!

その1「repeat」

繰り返す、再度やるという意味の単語です。よく使う単語ですよね。

1.Repeat after me!

(訳:私の後に繰り返して!)

2.I have been repeating same training everyday for the last week or so.

(訳:ここ一週間毎日同じトレーニングを繰り返している。)

ここ一週間はlast week(or so)で表せます。

その2「to put it the other way around」

putで置く、the other wayでもう一方の道、もう一方の方法、aroundで~の周囲にという意味があります。そこでもう一方の道の周辺に置く=裏を返せばとなるようです。

To put it the other way around, this product has ever so many more possibility.

(訳:裏を返せば、この商品にはまだまだ可能性があるということだ。)

その3「on the other side of the coin」

coinは硬貨、コインのことです。裏表のあるコインのもう一方の方において、ということになります。そこで裏を返せばとなるのです。

Nothing a regular customer peculiar pleasure such a special menu, on the other side of coin, the chance customer like you can eat dishes regular customers have.

(訳:裏メニューのような常連特有の楽しみがないというのは、裏を返せば、あなたのような一見客でも、なじみの客と同じメニューを食べられるということです。)

一見客はchance customer、なじみの客はregular customerと言います。

「裏を返す」を使いこなそう

この記事では「裏を返す」の意味・使い方・類語などを説明しました。少し難しい表現ではありますが、裏を返せば、使いこなすと一目置かれる存在になれるということです!ぜひたくさん使ってみてくださいね。

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国語言葉の意味

【慣用句】「裏を返す」の意味や使い方は?例文や類語を元塾講師がわかりやすく解説!

この記事では「裏を返す」について解説する。

端的に言えば裏を返すの意味は「同じことをもう一度する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

塾講師を経験したナギセを呼んです。一緒に「裏を返す」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ナギセ

塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。

「裏を返す」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「裏を返す」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「裏を返す」の意味は?

「裏を返す」には、次のような意味があります。

1.遊里で、初めて買った遊女を二度目に来てまた買い、遊興する。また転じて、同じことをもう一度する意にもいう。
2.(「裏を返せば」の形で)逆の見方をすれば。本当のことを言えば。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「裏(うら)を返す」

「裏を返せば」の形であれば聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。少し難しいかもしれませんが、例文を見ながら使い方をマスターしましょう!

「裏を返す」の語源は?

次に「裏を返す」の語源を確認しておきましょう。

1の意味は、遊郭で遊女を指名するとき、その遊女の名前が書かれた札を裏返していたことからきています。当時の江戸吉原では一度決めた遊女を変えてはいけないというしきたりがあったようで、同じ遊女を指名することを「裏を返す」と言うようになったとのことです。そこから転じ、同じことをもう一度することも「裏を返す」と言うようになりました。

また、2の意味は裏表のあるものをひっくり返してみれば、というところからきているようです。

「裏を返す」の使い方・例文

「裏を返す」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.裏を返して芸者遊びをする。

2.今日も昨日と同じ方法で裏を返す。

3.欠点も裏を返せば美点になる。

3つの例文はそれぞれ意味の違う「裏を返す」が使われています。1は本来の意味、2はそこから転じた同じことをもう一度するという意味、3は逆の見方をすれば、本当のことを言えば、の意味で使われていますよ。読み比べてみましょう。

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