今回のテーマ「CPU」と「GPU」の違いについてみていこう。一字違いでややこしい「CPU」と「GPU」は、どちらもコンピューターのパーツですが、その役割は全く異なる。この記事ではそれぞれの役割や、パソコンを選ぶ際に重要となる性能の見方も解説していきます。自身でもパソコンを組むこともあるガジェット好きのぽりにかに解説してもらおう。

ライター/ぽりにか

ガジェットが大好きなwebライター。学生の頃から自作PCを組み、オンラインゲームをプレイすることが好きだった。

「CPU」「GPU」の違い

image by iStockphoto

「CPU」と「GPU」はコンピューターのパーツを指します。それぞれ担う役割が異なりますので、順に解説していきましょう。

「CPU」はコンピューターの頭脳

「CPU」はCentral Processing Unitの略語で、直訳すると「中央演算処理装置」となります。CPUはどのコンピューターにも搭載されており、コンピューターの様々な処理を指揮する役割を担っていますので、正にコンピューターの頭脳と呼ぶことができるパーツです。

「GPU」は画像処理装置

「GPU」はGraphics Processing Unitの略語で、直訳すると「画像処理装置」となります。コンピューター上で写真や3Dグラフィックを表示させるには、画像処理の計算が必要です。CPUからの指示を受け、この処理計算を担うのが「GPU」であるとイメージするのが良いでしょう。

この「GPU」ですが、CPUに内蔵されている場合や、基板上にオンボードグラフィック、グラフィックボードと呼ばれる装置を別途セットする場合があります。

「CPU」と「GPU」の違いは役割

「CPU」と「GPU」の違いはそれぞれが担う役割であることが分かりました。「CPU」は汎用的な計算処理を行ったり、各パーツに指示を送ったりする「司令塔」のような役割があります。一方の「GPU」は、画像処理の計算に特化した「専門家」のようなイメージです。

\次のページで「「CPU」とは?」を解説!/

「CPU」とは?

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「CPU」は中央演算処理装置と説明しましたが、その役割と性能の見方について更に解説します。

「CPU」の役割は制御と演算

「CPU」は司令塔と解説しましたが、役割をより詳しく説明すると、「制御と演算」の二つに分類できます。「制御」とは、コンピューターのメモリ内のデータを読み込んだり、逆にメモリに記憶させたりする処理です。「演算」とは、データに対して四則演算(足し算、引き算など)や論理演算(二進法など)を行うことを指します。

「CPU」の行う処理

「CPU」が行う処理の一連の流れは以下の通りです。ハイライトされている部分の処理をCPUが行います。

メモリ⇒読み込み(フェッチ)⇒解読(デコーダ)⇒実行(エグゼキュート)⇒書き出し(ストア)⇒メモリ

「CPU」の性能の見方

「CPU」の性能は、主に「クロック周波数」と「コア数」で判断します。「クロック周波数」とはコンピュータを動かす信号(=クロック)が1秒間あたりいくつ処理されるかを表した数値です。この数値が大きければ大きいほど処理速度が速いため、性能が良いとされます。クロック周波数の単位はHz(ヘルツ)です。

一方の「コア数」ですが、コアとはCPUの中核部分を指します。近年ではこのコアを複数搭載するCPUが一般的となり、2つコアのあるデュアルコアや、4つコアのあるもの(クアッドコア)、8つコアのあるもの(オクタルコア)が登場しました。

「GPU」とは?

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「GPU」は画像処理装置と説明しましたが、その役割と性能の見方について更に解説します。

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「GPU」の役割は画像演算

「GPU」はグラフィックの処理に特化した装置です。文字情報に比べ画像情報、特に3次元の3Dグラフィックの表示には膨大な情報量の処理が必要となります。

GPUの代表的な使用例として挙げられるのはPCゲームです。昨今の美麗なPCゲームを快適にプレイするためには、高性能なGPUが不可欠であり、一般的にはグラフィックボードの搭載が推奨されます。

「GPU」の行う処理

「GPU」の行う処理は次の通りです。CPUから処理指示⇒GPUにて画像処理⇒モニタなどに出力】画像の表示などを瞬時に行う場合は、これらの処理をCPUのコア数とは桁違いのコア数によって並行処理しています。

「GPU」の性能の見方

「GPU」の性能には明確な単位はありませんが、ベンチマークやベンチスコアといった数値で表されるのが一般的です。こちらの数値は計測用のソフトや、実際にゲームをプレイしているときのパフォーマンスを数値化したものが使われます。

PCやグラフィックボードを選ぶ際には、事前にベンチマークを確認したうえで、購入後に自分でも計測することが重要です。

正しく理解して、PC選びを賢く行おう!

コンピューターの主な装置として、「CPU」と「GPU」について解説しました。パソコン用語は一見複雑で難しく思われますが、それぞれ意味をきちんと理解することで、用途に合ったパソコンを選ぶことができ、賢い買い物ができるようになります。本記事を読んだ後は、まずはご自身のパソコンのCPUを調べてみましょう!

" /> 2分でわかるCPU・GPUの違い!複雑なパソコン用語をガジェット大好きな筆者がわかりやすく解説! – Study-Z
IT・プログラミング雑学

2分でわかるCPU・GPUの違い!複雑なパソコン用語をガジェット大好きな筆者がわかりやすく解説!

今回のテーマ「CPU」と「GPU」の違いについてみていこう。一字違いでややこしい「CPU」と「GPU」は、どちらもコンピューターのパーツですが、その役割は全く異なる。この記事ではそれぞれの役割や、パソコンを選ぶ際に重要となる性能の見方も解説していきます。自身でもパソコンを組むこともあるガジェット好きのぽりにかに解説してもらおう。

ライター/ぽりにか

ガジェットが大好きなwebライター。学生の頃から自作PCを組み、オンラインゲームをプレイすることが好きだった。

「CPU」「GPU」の違い

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「CPU」と「GPU」はコンピューターのパーツを指します。それぞれ担う役割が異なりますので、順に解説していきましょう。

「CPU」はコンピューターの頭脳

「CPU」はCentral Processing Unitの略語で、直訳すると「中央演算処理装置」となります。CPUはどのコンピューターにも搭載されており、コンピューターの様々な処理を指揮する役割を担っていますので、正にコンピューターの頭脳と呼ぶことができるパーツです。

「GPU」は画像処理装置

「GPU」はGraphics Processing Unitの略語で、直訳すると「画像処理装置」となります。コンピューター上で写真や3Dグラフィックを表示させるには、画像処理の計算が必要です。CPUからの指示を受け、この処理計算を担うのが「GPU」であるとイメージするのが良いでしょう。

この「GPU」ですが、CPUに内蔵されている場合や、基板上にオンボードグラフィック、グラフィックボードと呼ばれる装置を別途セットする場合があります。

「CPU」と「GPU」の違いは役割

「CPU」と「GPU」の違いはそれぞれが担う役割であることが分かりました。「CPU」は汎用的な計算処理を行ったり、各パーツに指示を送ったりする「司令塔」のような役割があります。一方の「GPU」は、画像処理の計算に特化した「専門家」のようなイメージです。

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