今回は「マーガリン バター」の違いについて解説していきます。
パンに塗ったり、お菓子作りでお馴染みのマーガリンとバター。バターを切らした際にはマーガリンで代用している方も多いのではないでしょうか。結論、両者の違いは「原料」「製造工程」「風味」にあります。そこで今回は「マーガリン バター」の違いと健康への影響や用途・代用についてを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

マーガリンとバターそれぞれの定義とは?

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バターの代用としてマーガリンを使用する方も多いと思いますが、みなさんは両者の違いをきちんと把握していますでしょうか。まずはマーガリンとバターの定義から確認していきましょう。

マーガリンは「バター状に仕上げた食品」

マーガリンは以下のように定義され、バターに似せた加工食品のことを指します。そのためバターよりも安価に購入することができ、バターの代用として使用する人も多いです。

大豆油・綿実 (めんじつ) 油などを原料とし、食塩・乳化剤・香料・着色料などを練り合わせ、バター状に仕上げた食品。1869年にフランスで初めて製造。人造バター。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「マーガリン」)

バターは「牛乳から分離したクリーム」

対してバターは牛乳から抽出したクリームで、乳脂肪を主成分とする食品。マーガリンとは異なり香りやコク・深みがあるのが大きな特徴です。

牛乳から分離したクリームを練り固めた、脂肪を主成分とする食品。パンにつけるほか、料理に用い、菓子の材料にもする。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「バター」)

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マーガリンもバターも体に悪い?

油脂を主成分とするマーガリンとバター。三大栄養素の一つである「脂質」を摂取すると言う点では、人間の体にとって良いことですが、両者に含まれる「トランス脂肪酸」には注意が必要です。農林水産省によると「トランス脂肪酸」は食品から摂取する必要がないとされており、摂りすぎによる健康への悪影響を示唆しています。そのため、マーガリンとバターの摂取には注意しましょう。

マーガリン・バターの違いは3つ!カロリーに違いはある?

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ともに80%以上の油脂で作られているマーガリンとバターですが、両者の違いは「原料」「製造工程」「風味」にあります。以下より、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

1. 原料の違い:油脂の種類

まずマーガリンとバターの違いとしては「原料」が挙げらます。マーガリンは「植物性の油脂」を原料として使用しているのに対し、バターは「乳脂肪分」を使用している点が大きな違いです。

2. 製造工程の違い:「乳製品」か「加工食品」か

続いて製造工程について。マーガリンは植物性の油脂に水、食塩、乳成分、ビタミンを加えて乳化させ、それを冷やし固めることで製造する「加工食品」。対してバターは、牛乳の乳脂肪分を分離して取り出し塩を加え練ることで仕上げる「乳製品」になります。

3. 風味の違い:「コクがある」か「あっさりしている」か

原料が異なる故に両者の風味にも違いがでてきます。牛乳を原料とする「バター」はコクや深みがあるのに対し、植物性の油脂を原料とする「マーガリン」はバターと比較してあっさりしているのが特徴です。また、香りの強さについてもバターが圧倒的に勝ります。

カロリーに違いはある?

バターのカロリーは10gあたり75kcal。マーガリンは10gあたり76kcal。両者ともにカロリーに違いはなく代用して使用したところで摂取カロリーに差は生まれません。ですが、あえて言うならマーガリンよりもバターの摂取をおすすめします。なぜなら、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は天然のものではなく人工的なものだから。その点、欧米では食品への使用規制の対象になっており、健康被害がある食べ物として認知されています。

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マーガリンとバターの歴史

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ここからは、マーガリン・バターの語源や歴史について解説していきます。

マーガリンの名は「真珠」を意味するギリシャ語に由来する!?

マーガリンが誕生したのは1869年のフランスでのこと。当時のフランスでは戦争によってバターが大変欠乏しており、その代用品として科学者であるムージュ・ムーリュがマーガリンを考案しました。ちなみに、マーガリンの名前は「真珠」を意味するギリシャ語「Margarite」に由来しているそうです。

バターの起源は、はっきりとわかっていない

バターの起源ははっきりとはわかっていませんがその歴史は古く、当初は医薬品や化粧品として用いていたそうです。バターが食用として利用され始めたのは、紀元前60年ごろのポルトガルが最初で、その後ヨーロッパ諸国に広がっていきました。

マーガリンとバターの用途・使い方

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原料や製造工程の違いから、風味が異なるマーガリンとバター。以下より、それぞれの用途・使い方を解説していきます。

マーガリンの用途:パンやサンドイッチ

マーガリンはバターよりも柔らかくパンに塗りやすいため、サンドイッチ等に使用するのが最適。また、バターと比較して風味やコクが弱いので、パン本来の小麦の味や具材の味をより引き立ててくれます。

\次のページで「バターの用途:加熱が必要な料理、コクや香り付けしたい料理」を解説!/

バターの用途:加熱が必要な料理、コクや香り付けしたい料理

一方バターは、グラタンやムニエルなどコクや風味をつける料理に最適。加熱することでその香りがより引き立つのが大きな特徴です。また小麦との相性も良く、クッキーやケーキなどのお菓子作りにもよく使用されます。

マーガリン・バターは代用し合える?

マーガリンとバターは基本的に代用し合えます。ただ、上述したように原料や製造工程の違いから、味や香りに変化が出てくる点には注意が必要。両者の特徴を理解し、臨機応変に使い分けて代用しましょう。

違いと特徴を理解し「マーガリン バター」を上手く使い分けよう!

以上マーガリンとバターの違いを解説してきました。おさらいすると、両者の違いは「原料」「製造工程」「風味」にあります。バターは牛乳の乳脂肪分を原料とした乳製品でコクの深さや香りの強さが特徴。対してマーガリンは植物性の油脂を原料としたバターに似せた加工食品で、あっさりとした味が特徴です。

ぜひ以上の違いと特徴を理解し、マーガリンとバターを上手く使い分けてくださいね。

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雑学食べ物・飲み物

3分でわかるマーガリンとバターの違い!健康への影響や用途・代用について雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説

今回は「マーガリン バター」の違いについて解説していきます。
パンに塗ったり、お菓子作りでお馴染みのマーガリンとバター。バターを切らした際にはマーガリンで代用している方も多いのではないでしょうか。結論、両者の違いは「原料」「製造工程」「風味」にあります。そこで今回は「マーガリン バター」の違いと健康への影響や用途・代用についてを雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

マーガリンとバターそれぞれの定義とは?

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バターの代用としてマーガリンを使用する方も多いと思いますが、みなさんは両者の違いをきちんと把握していますでしょうか。まずはマーガリンとバターの定義から確認していきましょう。

マーガリンは「バター状に仕上げた食品」

マーガリンは以下のように定義され、バターに似せた加工食品のことを指します。そのためバターよりも安価に購入することができ、バターの代用として使用する人も多いです。

大豆油・綿実 (めんじつ) 油などを原料とし、食塩・乳化剤・香料・着色料などを練り合わせ、バター状に仕上げた食品。1869年にフランスで初めて製造。人造バター。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「マーガリン」)

バターは「牛乳から分離したクリーム」

対してバターは牛乳から抽出したクリームで、乳脂肪を主成分とする食品。マーガリンとは異なり香りやコク・深みがあるのが大きな特徴です。

牛乳から分離したクリームを練り固めた、脂肪を主成分とする食品。パンにつけるほか、料理に用い、菓子の材料にもする。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「バター」)

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