
端的に言えば口を封ずるの意味は「口止めする」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
塾講師を経験したナギセを呼んです。一緒に「口を封ずる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ナギセ
塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。
「口を封ずる」の意味は?
「口を封ずる」には、次のような意味があります。
1.無理やりだまらせる。他言させない。口止めする。
2.俗に、秘密を守るために殺す。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「口(くち)を封(ふう)じる」
あまり良くない印象の慣用句ですよね。封ずるとも、封じるとも言います。
「口を封ずる」の語源は?
次に「口を封ずる」の語源を確認しておきましょう。
口から言葉や情報が人から人へ伝わりますよね。そんな口に封をする=封じる(封ずる)ことからこの言葉が出来上がりました。口止めすることから転じて、その口自体をなくしてしまう=殺すという風な意味も加わるようになったようですね。
「口を封ずる」の使い方・例文
「口を封ずる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.まだ非公開の機能を知ってしまった外部の人間に金銭を払い口を封ずる。
2.極秘の公文書を見た者の口を封ずる。
文章によって意味が変わってくるので注意が必要です。殺す、というニュアンスがある場合は特に気をつけましょう。まあ、殺すの意味で使うことはないかと思いますが。
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