
「消費期限」は5日以内に食べるべきものに
消費期限は、早く食べるべき劣化しやすい食品に表示されます。具体的には、「製造(加工)後、5日以内に食品の劣化が始まると考えられる食品」です。確かに、お刺身や肉、ケーキなどを考えると頷けますね。こういった「足が早い」と言われるものは「5日以内」という基準をもって消費期限が表示されているのでした。
「賞味期限」は劣化が遅めの商品につくがその長さはピンキリ
賞味期限は、品質が劣化しづらいとされている食品に表示されます。その範囲は幅広く、例えば、製造からの品質保持が10日程度のものから、数年に渡って問題ない商品まで様々です。賞味期限の表示には2つのパターンがあり、賞味期限が製造後3ヶ月以内のものは「年月日」まで表示、3ヶ月以上という長期で保存可能なものは「年月」のみの表示でも認められています。
設定方法は製造業者の検査による
では、その具体的な日数は、一体誰がどのように設定しているのでしょうか?それは製造者自身です。
製造業者は、自社の責任の元、社内外の検査によってその日数を設定します。検査には「理化学検査」「微生物検査」「官能評価」などが用いられ、化学と人の五感をもって総合的に判断されるのです。ただし、製品に期限が記載される時には、実際の検査結果よりも短いものが記されます。これは、安全面を考慮してのことです。なお、これらは厚生労働省と農林水産省が定めたガイドラインに沿って行われています。
消費期限が切れたら「もう食べない!」と決める
消費期限切れの食品を見つけた時、それは「もう食べない!」と決めることです。いくら期限表示には若干の猶予があるとはいえ、消費期限に関して言えば、これを超して食べるのは衛生的にお勧めできません。よって、消費期限が過ぎたら諦めてすぐに廃棄をしましょう。 もったいない気持ちは当然ですが、ここは安全が第一。次回はごみにしないよう工夫すればいいのです。
\次のページで「賞味期限切れ:卵の場合」を解説!/