この記事では「昼夜を分かたず」について解説する。

端的に言えば昼夜を分かたずの意味は「絶えず」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役のオンライン塾講師でライターのななを呼んです。一緒に「昼夜を分かたず」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/なな

現役のオンライン塾講師であり、現在はライターとしても活動している。作文の添削をする際にひたすら辞書を引いた経験から、正しい日本語について常に考えるようになった。日本語の奥深さを伝えたいという熱い思いをもっている。

「昼夜を分かたず」の意味や使い方まとめ

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それでは早速「昼夜を分かたず」の意味や使い方を見ていきましょう。

「昼夜を分かたず」の意味は?

「昼夜を分かたず」には、次のような意味があります。

昼夜の区別をしないで。絶えず。「ー研究に励む」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「昼夜を分かたず」

「昼夜を分かたず」の読み方は「ちゅうやをわかたず」で、「昼、夜にかかわらず絶えず」という意味を表す慣用句です。本来なら昼に活動して夜には休むものなのに、その区別をせず物事を行うさまを表しているのですね。

「昼夜を分かたず」の使い方・例文

「昼夜を分かたず」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「昼夜を分かたず」の類義語は?違いは?」を解説!/

1.このところ、彼女は昼夜を分かたず小説の執筆をしている。

2.昼夜を分かたず続けられた研究員の努力の結果、ある病気の治療に役立つ技術が開発された。

3.大学卒業後に入社した会社がブラック企業で、娘は昼夜を分かたず働かされている。

1の例文は、作家が昼も夜も関係なく執筆活動をしている様子を表しています。締め切り前に、休むことなく書きつづけている小説家の姿が想像できますね。2番目の例文は、絶え間なく行われた研究の結果、病気の治療につながる技術を開発することができたという文章です。

3つ目は、ブラック企業に就職してしまった娘が、昼と夜の区別なく労働させられているという例文。休むことなく働いている娘を心配する、親の気持ちが伝わってきます。

「昼夜を分かたず」の類義語は?違いは?

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「昼夜を分かたず」の類義語にはどのような表現があるのか、慣用句だけでなく四字熟語もチェックしましょう。

その1「四六時中」

「昼夜を分かたず」の類語として、「四六時中(しろくじちゅう)」が考えられます。「四六時中」は「一日中、いつも」を意味する四字熟語です。もともとは、1日が12刻で「二六時中」といっていたものを、24時間に合わせて「四六時中」に直したといわれています。

「昼夜を分かたず」が、「本来区別するはずの昼と夜を分けず、休まないでずっと」というニュアンスなのに対して、「四六時中」は「1日のうちどの時間も」という時間単位に注目している点で多少意味合いが違うといえそうです。「食べることが何よりも楽しみだという友人は、四六時中ご飯のことばかり考えている」などと使えますね。

その2「寝ても覚めても」

「寝ても覚めても」は「いつも」という意味を表します。文字が表す通り「寝ているときも起きているときも、いつも」という意味で、「休まず絶えず」のニュアンスの「昼夜を分かたず」とは違いがあるといえるでしょう。「寝ても覚めても彼のことばかり考えている」などと使えます。

\次のページで「その3「連日連夜」」を解説!/

その3「連日連夜」

「連日連夜」は「毎日毎晩同じことが続く様子」を表す四字熟語。物事が何日も続いたり繰り返されたりすることに重点が置かれた表現といえ、「昼夜を分かたず」の「休まず絶えず」とは少し異なるニュアンスがあるでしょう。「ニュース番組は連日連夜、悪夢のようなその事件を報道し、人々はみな暗い気持ちだ」などと使えます。

その4「明けても暮れても」

「明けても暮れても」は、「毎日同じことを続けている様子」を表す慣用句です。「昼夜を分かたず」は、「昼夜を分かたず練習にうち込む」などと評価されることに使えます。一方、「明けても暮れても」は、マイナスな事柄に使われることが多いといえるでしょう。「息子は、明けても暮れても妖怪をテーマにした漫画ばかり読んでいる」などと使います。

「昼夜を分かたず」の対義語は?

「昼夜を分かたず」について、特定の対義語は見つかりませんでした。「昼、夜にかかわらず絶えず」という意味を考えると、「まれなこと、頻度が少ないこと」を意味する表現が、反対の意味合いに当てはまりそうです。理解を深めるヒントになるように、いくつか用語を確認しましょう。

その1「ときおり」

「ときおり」の漢字表記は「時折」で、普段よく使用する「ときどき」と同様、「時間をおいて繰り返されること」を意味します。「昼夜を分かたず」とは、頻度が異なっているといえるでしょう。

その2「たまさか」

日常生活でよく使用する表現とはいえませんが、「たまさか」という言葉があります。辞典を使って意味を確認してみましょう。

1.[副](「に」を伴っても用いる)
1)思いがけないさま。偶然であるさま。たまたま。「ーめぐりあった好機」「ーに旧友と出会う」「ーの来客」
2)機会が数少ないさま。まれに。たまに。「ー郷里に帰ることもある」「ーの休日」

2.[形動ナリ]
1)まれであるさま。「通ふ人もいとーなり」〈源・手習〉
2)めったにないと思われるさま。ひょっとしてそうなるさま。万一。「もし天竺 (てんぢく) にーに持て渡りなば」〈竹取〉

出典:デジタル大辞泉(小学館)「たまさか」

「たまさか」には複数の意味がありますが、「機会が少ない」という意味合いで使うとき、「昼夜を分かたず」とは反対の状況を表す言葉となりそうです。

「昼夜を分かたず」の英訳は?

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「昼夜を分かたず」の英語表現ではどのような単語・フレーズが使えるのでしょうか?2つ紹介するので確認してみましょう。

その1「day and night」

「day and night」で「昼夜を分かたず」を表すことができるでしょう。「昼も夜も」という単語そのままの意味で、日本語の「昼夜を分かたず」と似たような構成ですね。「トムは昼夜を分かたず勉強している」は「Tom studies day and night.」といえるでしょう。

その2「day in and day out」

「昼夜を分かたず」よりも、「明けても暮れても」のニュアンスに近いですが、「day in and day out」も英訳として使えるでしょう。「She watches TV day in and day out.」で「彼女は明けても暮れてもテレビばかり見ている」となります。

「昼夜を分かたず」を使いこなそう

この記事では、「昼夜を分かたず」の意味・使い方・類語などを説明しました。「昼夜を分かたず」は「昼、夜にかかわらず絶えず」を表すのでしたね。あなたも昼と夜にかかわらず物事を行ったとき、「昼夜を分かたず取り組んだ」と使ってみてください。さまざまな慣用句やことわざ、四字熟語を覚え、日本語力をアップさせましょう!

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【慣用句】「昼夜を分かたず」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師ライターがわかりやすく解説!

この記事では「昼夜を分かたず」について解説する。

端的に言えば昼夜を分かたずの意味は「絶えず」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役のオンライン塾講師でライターのななを呼んです。一緒に「昼夜を分かたず」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/なな

現役のオンライン塾講師であり、現在はライターとしても活動している。作文の添削をする際にひたすら辞書を引いた経験から、正しい日本語について常に考えるようになった。日本語の奥深さを伝えたいという熱い思いをもっている。

「昼夜を分かたず」の意味や使い方まとめ

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それでは早速「昼夜を分かたず」の意味や使い方を見ていきましょう。

「昼夜を分かたず」の意味は?

「昼夜を分かたず」には、次のような意味があります。

昼夜の区別をしないで。絶えず。「ー研究に励む」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「昼夜を分かたず」

「昼夜を分かたず」の読み方は「ちゅうやをわかたず」で、「昼、夜にかかわらず絶えず」という意味を表す慣用句です。本来なら昼に活動して夜には休むものなのに、その区別をせず物事を行うさまを表しているのですね。

「昼夜を分かたず」の使い方・例文

「昼夜を分かたず」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

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