端的に言えば手がこむの意味は「手間がかかっている」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
塾講師を経験したナギセを呼んです。一緒に「手がこむ」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ナギセ
塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。
「手がこむ」の意味は?
「手がこむ」には、次のような意味があります。
手間がかかっている。物事が複雑である。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「手(て)が込む」
聞いたことのある表現ではないでしょうか?ここでより理解を深めていきましょうね。
「手がこむ」の語源は?
次に「手がこむ」の語源を確認しておきましょう。
「手」には行為という意味も含まれます。「こむ」には複雑に入り組む、精巧であるなどの意味があり、この二つが合わさって出来ているのです。
「手がこむ」の使い方・例文
「手がこむ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.帰省するたびに、母は手がこんだ料理を作ってくれる。
2.なんとも手がこんだ芝居だ。
3.事件はなかなか手がこんだ状態になっている。
1の例文は手間がかかっているという意味です。3の例文は物事が複雑であるという意味で使われています。2の例文はどちらともとれますね。手がこんだ〇〇といった使い方が一般的です。
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