この記事ではパンジーとビオラの違いについてみていきます。

2つともきれいな花でぱっと見同じに見えるよな。違いはずばり大きさのようですが、他にも特徴から見分け方はあるんです。ちょっと記憶に留めておけば「これはどっちかな?」なんて散歩が楽しくなるでしょう。

今回はそんなパンジーとビオラの違いを、花の特徴から確認しつつ、ベランダガーデニングが趣味な主婦ライター平いずみと一緒に解説していきます。

ライター/平 いずみ

刺しゅう作家兼Webライター。花が大好きで花をモチーフにした作品も多い。ベランダガーデニングで寄せ植えを育てて楽しんでいる。

パンジーとビオラのわかりやすい違いは花の大きさ!

image by iStockphoto

公園や花壇などでよく見かける身近な花のパンジーとビオラ。どちらもぱっと見は同じですが、花の大きさを見比べるとサイズが違うことがわかります。そこでいまから、パンジーとビオラのそれぞれの大きさについて解説しましょう。

パンジーの大きさは約8㎝~10㎝

パンジーの大きさは約8㎝~10㎝です。かなり大きな花であることがわかります。とは言っても、パンジーの種類も多く、サイズも大小あるため、一般的には約5㎝以上であればパンジーだと言えるようです。

ビオラの大きさは約2㎝~3㎝

一方ビオラの大きさは約2㎝~3㎝ほどです。パンジーに比べると小さいことがわかります。ビオラも種類が色々あるため、大きさもさまざまで、一般的には4㎝以下のものがビオラだと言えるようです。

花数はどちらが多い?

パンジーとビオラでは、一株に咲く花の数も実は違ってきます。それでは、花数に関してパンジーとビオラでどちらが多いか解説しましょう。

\次のページで「パンジーは花数が少ない」を解説!/

パンジーは花数が少ない

パンジーは花が大きく立派なため、ひとつずつゆっくりと花が咲くのが特徴です。一回に一輪、もしくは二輪ずつ開花するでしょう。そのため、ビオラと比べれば、花数がとても少なくなってしまいます。寄せ植えの場合は、いくつか植えることで華やかになるでしょう。

ビオラは花数が多い

一方、ビオラは花が小さく次々と花を咲かせるのが特徴です。肥料を適切に与えれば、約8カ月に渡ってずっと花を咲かせ続けて、楽しませてくれます。花がつかない時期がないため、常に華やかでしょう。寄せ植えの場合は、欠かせない花となります。

茎は太い?細い?

image by iStockphoto

次は、パンジーとビオラでの茎の太さの違いについて解説します。

パンジーの茎は太い

パンジーは存在感のある大輪を咲かせるため、茎が太いのが特徴です。しっかりした茎でまっすぐと上に伸びるため、フラワーアレンジや切り花としても楽しめるでしょう。草丈も高いものでは1mほど伸びるものがあります。

ビオラの茎は細い

一方、ビオラは茎が細くてたくさん枝分かれするのが特徴です。そのため、たくさん花を咲かせられます。下向きに垂れる種類の場合は、40㎝ほど伸びるので、ハンギングという鉢を吊り下げる方法で栽培すると良いでしょう。

学術的にはパンジーもビオラも同じ

これまでパンジーとビオラの見た目の特徴について説明してきましたが、実は、学術的には両方ともスミレ科スミレ属に属しており、同じ植物ということになります。

どちらもヨーロッパ原産であり、秋から春にかけて咲く花です。寒い地域では多年草ですが、日本のような高温多湿の地域では一年草になります。また、両方とも自生の三色スミレをもとに18世紀ごろ、品種改良されて作り出されました。

そのため、どちらも同じ植物ですが、園芸界では見た目などから便宜上分けて扱われています。

\次のページで「育て方に違いはある?同じ?」を解説!/

育て方に違いはある?同じ?

パンジーとビオラは元々同じ植物なので、育て方に違いはありません。どちらも開花期が長く、耐寒性があり、育てやすい花なので初心者におすすめです。

育て方は苗を買うのが良いでしょう。苗は10月以降に出回るがっしりしたものを購入するのがおすすめ。植える場所は、地植えでも鉢植えでもどちらでもOKです。風通しが良く、日当たりの良い場所を選ぶようにしましょう。

水やりは、鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりとあげるようにしてください。地植えの場合は、植え替えたときにたっぷり水やりをすればその後は水やりの必要はありません。

パンジー・ビオラのいいとこどりした品種って?

image by iStockphoto

パンジー・ビオラは品種改良によって現在の花のような形として誕生しました。これまでに品種改良されてできた数は、何百種以上とも言われています。その中でも両方の良さを受け継いだ2つの品種を紹介しましょう。

パノラ

パンジーとビオラのちょうど中間くらいの大きさの花を咲かせる品種をパノラと言います。パノラは大きな花を咲かせるパンジーと、枝分かれして花を長期間咲かせるビオラの両方の性質を合わせ持った品種と言えるでしょう。

しかし「パノラ」という名前はあまり知られていないため、「小さなパンジー」「大きなビオラ」と称されることも。

よく咲くスミレ

「よく咲くスミレ」という品種もあります。名前にスミレと入っていますがスミレではなく、パンジーとビオラの両方の性質を受け継いだパノラであると言えるでしょう。

よく咲くスミレは、ビオラのようによく枝分かれして、パンジーより少し小さめの中大輪くらいの大きさの花を咲かせるバランスの良さが特徴です。また暑さの残る初秋でも元気に咲くため、パンジーやビオラの弱点を克服した品種でもあります。

近年は品種改良により違いがなくなりつつある傾向

三色スミレを品種改良して生まれた花であるパンジーとスミレ。しかし、パンジーは華やかであるけれど花数が少なく、ビオラは花数が多いけれども小ぶりという弱点がそれぞれあります。

そこで、近年はそれぞれの弱点を克服した華やかで花数が多い品種が作り出されるようになり、人気を集めているとのこと。そのため、次第にパンジーとビオラの違いがなくなりつつある傾向になっています。

\次のページで「パンジーとビオラの違いは花の大きさで区別する」を解説!/

パンジーとビオラの違いは花の大きさで区別する

本記事では、パンジーとビオラの違いや新しい品種パノラについて解説してきました。再度確認すると、パンジーとビオラの大きな違いは花の大きさになります。しかし、近年は2つの長所をあわせ持つ品種が作り出されて、次第に違いがなくなってきているようです。

色や形、種類が豊富で世話も簡単なパンジーとビオラは、寄せ植えや花壇に欠かせない存在ですよね。2つの花の特徴について知り、上手く組み合わせることで、さらにガーデニングも楽しく感じますよ。本記事が参考になれば幸いです。

" /> パンジーとビオラの違いは?パノラやスミレとはどう違う?見分け方や特徴・育て方の違いについてベランダガーデニング好き主婦ライターがわかりやすく解説! – Study-Z
生き物・植物雑学

パンジーとビオラの違いは?パノラやスミレとはどう違う?見分け方や特徴・育て方の違いについてベランダガーデニング好き主婦ライターがわかりやすく解説!

この記事ではパンジーとビオラの違いについてみていきます。

2つともきれいな花でぱっと見同じに見えるよな。違いはずばり大きさのようですが、他にも特徴から見分け方はあるんです。ちょっと記憶に留めておけば「これはどっちかな?」なんて散歩が楽しくなるでしょう。

今回はそんなパンジーとビオラの違いを、花の特徴から確認しつつ、ベランダガーデニングが趣味な主婦ライター平いずみと一緒に解説していきます。

ライター/平 いずみ

刺しゅう作家兼Webライター。花が大好きで花をモチーフにした作品も多い。ベランダガーデニングで寄せ植えを育てて楽しんでいる。

パンジーとビオラのわかりやすい違いは花の大きさ!

image by iStockphoto

公園や花壇などでよく見かける身近な花のパンジーとビオラ。どちらもぱっと見は同じですが、花の大きさを見比べるとサイズが違うことがわかります。そこでいまから、パンジーとビオラのそれぞれの大きさについて解説しましょう。

パンジーの大きさは約8㎝~10㎝

パンジーの大きさは約8㎝~10㎝です。かなり大きな花であることがわかります。とは言っても、パンジーの種類も多く、サイズも大小あるため、一般的には約5㎝以上であればパンジーだと言えるようです。

ビオラの大きさは約2㎝~3㎝

一方ビオラの大きさは約2㎝~3㎝ほどです。パンジーに比べると小さいことがわかります。ビオラも種類が色々あるため、大きさもさまざまで、一般的には4㎝以下のものがビオラだと言えるようです。

花数はどちらが多い?

パンジーとビオラでは、一株に咲く花の数も実は違ってきます。それでは、花数に関してパンジーとビオラでどちらが多いか解説しましょう。

\次のページで「パンジーは花数が少ない」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: