端的に言えば腸を断つの意味は「断腸の思いをする」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
塾講師を経験したナギセを呼んです。一緒に「腸を断つ」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ナギセ
塾講師経験のあるライター。もちろん国語も教えた経験あり。国語好きを生かし、楽しく解説する。
「腸を断つ」の意味は?
「腸を断つ」には、次のような意味があります。
1.悲しみに激しく心が痛む。断腸の思いをする。
2.おかしくて大笑いする。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「腸(はらわた)を断つ」
二つの意味がある慣用句です。しかも真逆の意味になるので注意して使いましょう!
「腸を断つ」の語源は?
次に「腸を断つ」の語源を確認しておきましょう。
1の意味に関しては、「腸」にはこころという意味があることが由来しています。こころが断たれるほどのつらさからきているのです。2の意味に関しては、大腸や小腸の総称という意味からきています。笑いすぎるとおなかが痛くなりますよね。それを腸がまるで断たれているようだと表現しているわけです。
「腸を断つ」の使い方・例文
「腸を断つ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.今日、腸を断つ気持ちで祖母とお別れした。
2.イグノーベル賞の発表で腸を断つ。
1の例文のように体言を後ろに持ってくる形でも使えます。
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