体の仕組み・器官理科生物

「体性反射」とはどんなもの?反射の具体例も合わせて現役講師がわかりやすく解説します

反射と神経

それでは、今一度脊椎動物…なかでも人間にみられる反射について考えていきましょう。

反射は、まず器官が特定の”刺激”を受けることから始まります。その刺激の情報が神経によって中枢へ送られ、中枢で処理されたのち、反応を引き起こす器官へと刺激が伝達されるのです。

この流れで、刺激を受け取る器官を受容器(じゅようき)、反応を引き起こす器官を効果器(こうかき)といいます。

image by Study-Z編集部

また、受容器から中枢に向かって刺激を伝える神経を求心性神経(きゅうしんせいしんけい)、中枢から効果器へと刺激を伝える神経を遠心性神経(えんしんせいしんけい)というのです。

反射の種類

ヒトにみられる反射は、「どんな効果器に反応がみられるか」によって、大きく2種類に分けることができます。

効果器が骨格筋の場合が、今回のテーマである”体性反射”です。骨格筋の収縮が引き起こされるため、刺激を与えると「意識していないのに勝手に足が動く」というような現象がみられます。

一方、効果器が内臓の場合は”内臓反射”です。刺激によって「各内臓の活動が活発になったり、穏やかになる」といった変化が生じます。この反射は交感神経や副交感神経といった自律神経系が深く関係しているため、”自律神経反射”とよばれることもあるんです。

そうですね。

それでは、今回の本題である体性反射について、具体例を見ていきましょう。

代表的な体性反射

体性反射には、さまざまな反射が含まれています。その中でも代表的なものをいくつかご紹介していきますね。

くしゃみ反射

くしゃみは、私たちの身体で比較的頻繁にみられる現象ですが、これこそ体性反射らしい、よい例の一つなんです。

image by iStockphoto

くしゃみは、鼻に異物が侵入するなどして、鼻の粘膜が刺激されたときに生じる反射です。刺激が中枢(延髄にあるくしゃみ中枢)へ伝わり、さらに信号が横隔膜などの呼吸筋や、顔の筋肉などへ伝えられて、「はくしょん!」というくしゃみになります。

自分の意志で抑えることができない反応であり、呼吸筋などの筋肉が動かされる…まさに、体性反射ではありませんか!

咽頭反射

喉の奥の粘膜を刺激することで、吐き気を催す反射のことを咽頭反射といいます。のどに指なんかをつっこむと「オエッ」となる、あれのことです。

咽頭反射があることで私たちの身体は、意図せず異物を簡単に飲み込んだりしないようになっているのでしょうね。

こちらも、体性反射の例だということが良くわかりますね。

\次のページで「角膜反射」を解説!/

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