端的に言えば物の弾みの意味は「勢いにまかせて」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「物の弾み」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「物の弾み」の意味や語源・使い方まとめ
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それでは早速「物の弾み」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「物の弾み」は分類としては日本語の慣用句であるという点も抑えておきましょう。
「物の弾み」の意味は?
「物の弾み」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用の内容をまず確認していきましょう。
1.ちょっとした成り行き。そのときの勢い。「物の弾みで本音を言ってしまう」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「物の弾み」
「物の弾み(もののはづみ)」はちょっとした成り行きや、その場の勢いという意味の慣用句です。普段であれば、そんなことにはならない筈の出来ごとが、その場のちょっとした成り行き(なりゆき)によって起こってしまう。「物の弾み」はこうしたニュアンスをもった慣用句となっています。
「物の弾みで〜〜してしまう」といった形で使われることが多く、その場の勢いにまかせて、普段ならしない行動をとってしまうという意味で使われていますね。「物の弾み」は意図せずして、その場の成り行き・空気感によって物事が思いがけない結果を招くといった言葉となっています。
「物の弾み」の語源は?
次に「物の弾み」の語源を確認しておきましょう。物の弾みは「物」と「弾み」という二種類の言葉を組み合わた方法で生まれました。「物」はここでは事柄・出来事を意味する漢字です。「弾み」は勢いづくこと・勢いを表しています。
「物の弾み」はこれら二つの言葉を組み合わせて、出来事が勢いによって起こるという意味を表す言葉となりました。なにか理屈のある形で出来事が起こるのではなく、その場の勢い・空気などによって出来事が起こってしまう。「物の弾み」はこうした意味を表現した言葉となっています。
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