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振袖と着物の違いは?振袖は未婚女性だけのもの?着付けのルールや帯の特徴・成人式との関係などを和装好きライターがくわしくわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回のテーマは、振袖と着物の違いについてだ。振袖と聞くと、若い女性が成人式に着る華やかな着物というイメージが強いのではないだろうか。その認識は間違ってはいないが、それはほんの一部の情報だ。振袖と一般的な着物とでは、着用シーンや着付けのルールなどいくつもの違いがあり奥が深いものだ。
今回は振袖と着物の違いについて、年に100日は着物を着る和装好きライターおかちづと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てwebライターへ。美容と動物をこよなく愛する。今回は和装好きの経験を生かし、振袖と着物の違いを詳しく解説する。

振袖と着物はざっくりこう違う!

見た目がよく似ている振袖着物違いといえば、袖丈くらい?という認識ではないでしょうか。わかっているようで、いざ説明するとなると難しい振袖と着物の違い。ここでは、ざっくりこう違う!という部分を紹介します。

振袖は未婚女性の第一礼服

image by iStockphoto

そもそも着物は多くの種類があり、振袖はその中の1つです。袖の長さが最大の特徴で、一般的な着物の約2倍の長さのタイプもあります。未婚女性が着る第一礼服とされていて、フォーマルな場で活躍する衣装です。ただ、柄が慶事向けに作られているので、おめでたい席限定となります。

着物はどの年代でも着られる万能選手

着物は未婚・既婚に関係なく、どんな年代でも着られる万能な衣装です。振袖より袖丈は短く、種類が豊富なのが着物の特徴。その場にあった種類を選ぶことでフォーマルな場から、ちょっとしたお出かけまで着ることができます。振袖と違い、弔事にも対応できるのが着物の利点です。

振袖と着物の違い 袖の長さと帯に注目

振袖と着物の違いで最も有名なのは、袖丈の長さの違いです。そして意外と知られていませんが、実は合わせる帯もそれぞれ特徴があります。では、どのような違いがあるのか詳しく見ていきましょう。

振袖は3パターンの袖と豪華な帯が特徴!

振袖は袖丈が長いのが特徴で、袖の長さは75㎝~114㎝あります。成人式の映像などで見かける機会があるので、ご存じの方も多いのでは。振袖の袖丈には3種類の長さがあり、長ければ長いほど「格が高い」と言われています。また、帯は4m30㎝前後もの長さのある高級な「袋帯」を使用。結び方も特徴があり、喜びが二重に重なるという意味がこめられた「二重太鼓」や、華やかな「飾り結び」など、お祝い事に合った結び方をします。

\次のページで「着物は格式により4種類!帯は使い分けが基本」を解説!/

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