勉強や仕事に疲れたとき、甘いものが食べたくなることは多いよな。特にチョコレートはリラックス効果があり、老若男女問わずに幅広く愛されているお菓子です。では、日本でも人気のガトーショコラとブラウニーの違いは知っているか?大きな括りではどちらもチョコレートケーキですが、作り方や歴史を紐解くと、様々な違いが見えてくる。今回は甘いものには目がない雑学オタクのおとのと一緒に解説していきます。

ライター/おとの

お菓子は食べるのも見るのも大好き。世界のスイーツについて書かれた本や写真集を読むのが趣味で、美味しそうな写真に惹かれてお菓子作りのレシピ本を衝動買いすることもしばしば。

ガトーショコラとブラウニーはざっくりこう違う!

image by iStockphoto

日本でも専門のショップがあるほど人気のあるガトーショコラとブラウニー。最近はコンビニスイーツとしてお手頃な値段で販売されていますし、インターネット上では手作りして楽しめるように多くのレシピが掲載されています。両方とも、チョコレートケーキのなかでも非常に高い知名度と人気のあるお菓子ですが、その違いは何なのでしょう。まずはガトーショコラとブラウニーの概要を見ていきましょう

ガトーショコラはチョコレート菓子を表すフランス語

ガトーショコラはフランス語でGâteau au chocolatと綴ります。実はこの言葉、日本人が思い浮かべるあのチョコレートケーキを示しているわけではありません

フランス語で、「ガトー(gâteaux)」はお菓子やケーキという意味。そして「ショコラ(chocolat)」はチョコレートを意味します。つまりガトーショコラはチョコレート菓子全般を表しており、特定のケーキの名称ではないのです。私たちが食べ慣れているガトーショコラは「ガトー・クラシック・オ・ショコラ(gâteau classique au chocolat)」と呼び、本場フランスでは日本よりもレアに焼き上げます。

ブラウニーはアメリカ生まれの家庭的なチョコレートケーキ

ブラウニーの発祥はアメリカで、家庭によって様々なアレンジレシピがあるほど慣れ親しまれたケーキです。チョコレートを混ぜたスポンジ生地を平たく焼いて、一口サイズに四角く切り分けたものが一般的。材料を順番に混ぜて焼くだけという手軽さもあり、初心者でも挑戦しやすいお菓子です。手でつまんで食べることができる気取らないケーキなので、毎日のおやつタイムや、可愛くラッピングしてちょっとしたプレゼントにも最適ですね。

ガトーショコラとブラウニー 材料の違い

image by iStockphoto

レシピによって差はありますが、ガトーショコラとブラウニーも基本的な材料はシンプルです。一般的に2つのケーキに共通しているのは薄力粉、卵、砂糖、バター、そして主役のチョコレート。しかし、材料は似ているのにどうして出来上がるお菓子は別物になるのでしょうか。ここでは、卵と薄力粉に注目して解説します。

\次のページで「ガトーショコラは卵白使用・薄力粉少なめ」を解説!/

ガトーショコラは卵白使用・薄力粉少なめ

ガトーショコラを作るうえでもっとも失敗しやすいのが、卵白だけを泡立ててメレンゲを作ること。気泡をたっぷり含ませたメレンゲが出来るかどうかで、ガトーショコラの出来は大きく変わってきます。

ガトーショコラはチョコレートに対して、使われる薄力粉の割合が非常に少ないのも特徴です。10種類のレシピを調べてその比率を計算したところ、チョコレート100gに対して薄力粉は平均で11g使われていました。筆者のお気に入りのレシピは薄力粉を一切使いませんが、柔らかでしっとりした口どけに仕上がります。

ブラウニーは全卵使用・薄力粉多め

ブラウニーは卵黄と卵白を分けずに全卵を溶いて他の材料と混ぜ合わせるため、目の詰まった生地となります

使われている薄力粉の分量はレシピによって幅が広く、チョコレート100gに対して大体30~50gが目安です。ガトーショコラに比べると格段に多いことが分かりますね。この薄力粉の多さが、食べ応えのある食感につながるのです。油分が多めのブラウニーですが、バターの代わりに食用オイルを使ってローカロリーに抑えたアレンジレシピ等もありますよ。

味や食感はどう変わる?

メレンゲを加えるガトーショコラは焼き上がりはふんわりとしていますが、時間とともにしっとりとして重量感が出ます。芳醇なチョコレートの深いコクとほろ苦さをしっかりと味わうことができますよ。

ブラウニーはソフトクッキーとケーキの中間と例えられることが多く、口の中でほろほろとほどけていくような食感です。また、ナッツやチョコチップを入れて、歯ごたえにアクセントを付けることが多いのもブラウニーの特徴と言えます。チョコレートと小麦の香ばしさに、ついつい手が伸びてしまうこと請け合いです。

ガトーショコラとブラウニーの歴史

image by iStockphoto

ガトーショコラはフランス、ブラウニーはアメリカで発祥したことは最初に説明しました。では、これらのお菓子はどのような歴史を経て生まれることになったのでしょうか。ここでは過去に遡って、そのきっかけを解説していきます。

ガトーショコラの歴史

現代ではお洒落なスイーツの発祥の地として知られるフランスですが、お菓子が作られるようになったのは16世紀頃。戦争や戦略結婚によって持ち込まれた近隣諸国の文化が、フランスの食文化にも強い影響を与えました。1615年にスペインの王女が嫁いできたことによりチョコレートも広まり始め、18世紀には最初のチョコレートケーキが誕生します。当時の砂糖は非常に高級品で、甘いお菓子を食べるのは上流階級の特権でしたが、フランス革命以降には少しずつ庶民にも親しまれるようになりました。

日本ではガトーショコラ専門店の「ケンズカフェ東京」が初めてガトーショコラを販売した日として、9月21日は「ガトーショコラの日」と制定されています。

\次のページで「ブラウニーの歴史」を解説!/

ブラウニーの歴史

ブラウニーが作られるきっかけとなったのは1893年のシカゴ万国博覧会。シカゴにあるパーマー・ハウス・ホテルのシェフに対し、ホテル創業者の夫人が「万博に参加する女性が気軽に食べられる小さなお菓子を作って欲しい」と依頼したことが始まりです。このとき、シェフがうっかりベーキングパウダーを入れ忘れたために偶然ブラウニーが出来たという説や、間違ってビスケット用の生地にチョコレートを混ぜてしまったため出来たとの説もあります。

名前の由来はチョコレートの茶色(Brown)から。家事を手伝ってくれる妖精ブラウニーから取ったと言われることもありますが、この妖精も茶色の肌と毛を持っているので、どちらにせよ色が由来ということですね。

【おまけ】チョコレートの歴史

チョコレートの原料であるカカオ豆は紀元前2000年頃に中央アメリカやメキシコ南部で栽培され始めました。当時はカカオ豆をすり潰して、お湯に溶いて食べていたようです。カカオ豆がヨーロッパに渡る契機となったのは、1528年にスペインの将軍フェルナンド・コルテスがメキシコのアステカ帝国に遠征し、そこでチョコレートドリンクを飲んだことでした。当時はスパイスや薬草と調合して薬代わりに飲まれていたチョコレートドリンクですが、後に砂糖が加えられて嗜好品としてヨーロッパで流行します。1847年にイギリスで固形化されたことにより、チョコレートは飲み物から食べ物へと進化しました。

日本では1877年に風月堂が日本初の国産チョコレートを製造。続いて森永製菓がカカオ豆からのチョコレート作りを開始します。第二次世界大戦後、駐屯したアメリカ軍によってチョコレートは一気に普及しました。

同じようなレシピ「ショコラテリーヌ」とは

image by iStockphoto

チョコレートケーキは世界中で愛されるスイーツです。そのなかでもフランス発祥のチョコレートケーキは多く、オペラやフォンダン・オ・ショコラなどが有名ですね。それでは同じくフランス出身で、近年その人気を定着させつつあるショコラテリーヌとはどのようなケーキなのでしょうか。ガトーショコラとの類似点や違いと一緒に解説します。

材料はチョコレート、卵、砂糖、バター

ガトーショコラやブラウニーと同じく、ショコラテリーヌの材料も至ってシンプルです。主な材料はチョコレート、卵、砂糖、バター。レシピによっては非常に少量の薄力粉をつなぎとして混ぜることもあります。この材料を基本として、お好みで生クリームやラム酒を加えるなど、多彩にアレンジ可能なので楽しみ方が広がりますね!

ガトーショコラのとの大きな違いは、メレンゲを作らないこと。反対に生地に空気が入らないように注意して混ぜ合わせます。また、ガトーショコラは生地を焼き上げるのに対して、ショコラテリーヌはじっくりと蒸し焼きにするのも特徴です。

味や食感はどう変わる?

蒸し焼きにしたショコラテリーヌの表面には光沢があり、カットした断面にはとろりとしたチョコレートの質感が残っています。食べ方も好みによって様々。しっかり冷やすと生チョコのような食感を楽しむことができ、電子レンジなどで軽く温めてフォンダンショコラ風にとろけたチョコレートの口どけを味わうこともできます。

滑らかな舌触りとねっとりとした濃厚な甘さは、チョコレート好きなら必ず魅了されてしまいますよ。

\次のページで「ガトーショコラとブラウニーはどっちも美味しい!」を解説!/

ガトーショコラとブラウニーはどっちも美味しい!

「ガトーショコラとブラウニー、どっちが好き?」と聞かれたとして、皆さんは即答できますか?この記事では2つのチョコレートケーキの相違点を、材料や歴史の観点から解説しました。似て非なるもの、それがガトーショコラとブラウニーの関係です。違いがあるということは、それぞれの良さや味わいがあるということ。どちらが好きかなんて決める必要はありません。「どっちも美味しい!」が正解だと思います。

" /> ガトーショコラとブラウニーの違いは食感?材料や特徴・味の違いを雑学オタクが徹底比較! – Study-Z
雑学食べ物・飲み物

ガトーショコラとブラウニーの違いは食感?材料や特徴・味の違いを雑学オタクが徹底比較!

勉強や仕事に疲れたとき、甘いものが食べたくなることは多いよな。特にチョコレートはリラックス効果があり、老若男女問わずに幅広く愛されているお菓子です。では、日本でも人気のガトーショコラとブラウニーの違いは知っているか?大きな括りではどちらもチョコレートケーキですが、作り方や歴史を紐解くと、様々な違いが見えてくる。今回は甘いものには目がない雑学オタクのおとのと一緒に解説していきます。

ライター/おとの

お菓子は食べるのも見るのも大好き。世界のスイーツについて書かれた本や写真集を読むのが趣味で、美味しそうな写真に惹かれてお菓子作りのレシピ本を衝動買いすることもしばしば。

ガトーショコラとブラウニーはざっくりこう違う!

image by iStockphoto

日本でも専門のショップがあるほど人気のあるガトーショコラとブラウニー。最近はコンビニスイーツとしてお手頃な値段で販売されていますし、インターネット上では手作りして楽しめるように多くのレシピが掲載されています。両方とも、チョコレートケーキのなかでも非常に高い知名度と人気のあるお菓子ですが、その違いは何なのでしょう。まずはガトーショコラとブラウニーの概要を見ていきましょう

ガトーショコラはチョコレート菓子を表すフランス語

ガトーショコラはフランス語でGâteau au chocolatと綴ります。実はこの言葉、日本人が思い浮かべるあのチョコレートケーキを示しているわけではありません

フランス語で、「ガトー(gâteaux)」はお菓子やケーキという意味。そして「ショコラ(chocolat)」はチョコレートを意味します。つまりガトーショコラはチョコレート菓子全般を表しており、特定のケーキの名称ではないのです。私たちが食べ慣れているガトーショコラは「ガトー・クラシック・オ・ショコラ(gâteau classique au chocolat)」と呼び、本場フランスでは日本よりもレアに焼き上げます。

ブラウニーはアメリカ生まれの家庭的なチョコレートケーキ

ブラウニーの発祥はアメリカで、家庭によって様々なアレンジレシピがあるほど慣れ親しまれたケーキです。チョコレートを混ぜたスポンジ生地を平たく焼いて、一口サイズに四角く切り分けたものが一般的。材料を順番に混ぜて焼くだけという手軽さもあり、初心者でも挑戦しやすいお菓子です。手でつまんで食べることができる気取らないケーキなので、毎日のおやつタイムや、可愛くラッピングしてちょっとしたプレゼントにも最適ですね。

ガトーショコラとブラウニー 材料の違い

image by iStockphoto

レシピによって差はありますが、ガトーショコラとブラウニーも基本的な材料はシンプルです。一般的に2つのケーキに共通しているのは薄力粉、卵、砂糖、バター、そして主役のチョコレート。しかし、材料は似ているのにどうして出来上がるお菓子は別物になるのでしょうか。ここでは、卵と薄力粉に注目して解説します。

\次のページで「ガトーショコラは卵白使用・薄力粉少なめ」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: