今回は「ぜんざい おしるこ」の違いについて解説していきます。

どちらもお餅に小豆を使用した餡をかけた和菓子のことですが、その違いを理解していますでしょうか。結論、両者の違いは地域によって異なります。
そこで今回は「ぜんざい おしるこ」の違いと名前の由来を雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

ぜんざいとおしるこの定義とは?辞書で調べてみた!

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お好きな方も多いであろう和菓子の「ぜんざい」と「おしるこ」。みなさんはその違いをきちんと把握できていますでしょうか。まずは辞書で両者の定義を確認していきましょう

1.「ぜんざい」の定義

まずぜんざいについて。その定義は下記の通りですが、関東と関西で両者の定義は異なるそうです。関東と関西のおけるぜんざいとおしるこの違いについては以降触れていきます。

善哉餅のこと。関西ではつぶしあんの汁粉。関東では餅に濃いあんをかけたもの。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「ぜんざい」)

2. 「おしるこ」の定義

続いておしるこについて。その定義は下記の通りですが、ぜんざいと比較をしてもその違いがはっきりしないのがよくわかりますね。

小豆あんを汁状にし砂糖を加えて煮たものに焼き餅 (もち) や白玉団子などを入れた食物。御膳 (ごぜん) 汁粉・田舎汁粉など。汁粉餅。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「汁粉(しるこ)」)

\次のページで「地域で異なる!?ぜんざいとおしるこの違い」を解説!/

地域で異なる!?ぜんざいとおしるこの違い

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辞書ではその違いがはっきり・しっくりこない「ぜんざい」と「おしるこ」。その大きな理由は、地域によって両者の呼び名が変わってくることにある。以下では、関東・関西それぞれにおけるぜんざいとおしるこの違いを解説していきます。

関西:「つぶあん」か「こしあん」か

まずは関西におけるぜんざいとおしるこの違い。両者の違いは「つぶあん」か「こしあん」にあります。つぶあんで汁気があるものを「ぜんざい」、こしあんで汁気があるものを「おしるこ」と区別しているのです。ちなみに汁気のないつぶあんのものは「亀山」と呼ばれています。

関東:「汁気」があるかないか

続いて関東におけるぜんざいとおしるこの違いですが、その違いは「汁気」があるかどうかです。関西とは異なり小豆のつぶあん・こしあんの区分はなく、汁気があるものを「おしるこ」、汁気がないものを「ぜんざい」と区別しています。

ぜんざいとおしるこの名前の由来は?

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ぜんざいとおしるこが地域によってその区分が異なることが分かったと思いますが、そもそも「ぜんざい」と「おしるこ」の名前の由来はご存知でしょうか。以下では両者の語源を解説していきます。

\次のページで「「ぜんざい」の名前の由来:「善哉此汁(よきかなこのしる)」!?」を解説!/

「ぜんざい」の名前の由来:「善哉此汁(よきかなこのしる)」!?

ぜんざいの名前の由来は諸説あります。まず1つの説が「善哉此汁(よきかなこのしる)」。漢字で「善哉」と書くぜんざいは、もともとお経に出てくる言葉で「善きかな、すばらしい、そのとおりだ」といった意味を持つ言葉です。ある時、小豆の汁に餅を入れたものを一休禅師にお出ししたところ「善哉此汁(よきかなこのしる)」とおっしゃったことが由来の1つとされています。

また、出雲地方の「神在(じんざい)餅」が出雲弁の訛りによって「じんざい→ずんざい→…→ぜんざい」となって言い伝えられたという説も。

「おしるこ」の名前の由来:「餡汁子餅(あんしるこもち)」の略称

おしるこの名前の由来は、江戸時代の「餡汁子餅(あんしるこもち)」からきているそう。餡汁子餅とは、餡の汁の中に具材の子(実)として餅や団子を入れてあるもののことを言い、年月を経て「汁粉(しるこ)」または「おしるこ」と略されるようになったと言われています。

鏡開きにぜんざいやおしるこを食べよう!

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ぜんざいやおしるこは鏡開きに食べるのがおすすめ。鏡開きとは、お正月に年神様が在在していた依代(居場所)であるお餅を食べることで、霊力を分けてもらい1年の良運を願う行事のことを言う。その為お餅を残さずに食べることが重要になります。また、小豆には魔除け効果がある為、ぜんざいやおしるこにしてお餅をたいらげることでご利益アップ間違いなしです。

ぜんざいとおしるこは地域によって異なる!お店で注文する際は注意をしよう

ぜんざいとおしるこの違いは一言では言い表せません。なぜなら両者は地域によってその呼称が異なるから。関西の場合はこしあんで汁気があるものを「おしるこ」、つぶあんで汁気があるものを「ぜんざい」と区別されるに対し、関東の場合は汁気があるものを「おしるこ」、汁気がないものを「ぜんざい」と言います。

観光で関西または関東へ行きお店に立ち寄る際は、「ぜんざい」「おしるこ」の注文には注意しましょう。

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ぜんざいとおしるこの違いは地域にあり!関東・関西での違いや名前の由来を雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説

今回は「ぜんざい おしるこ」の違いについて解説していきます。

どちらもお餅に小豆を使用した餡をかけた和菓子のことですが、その違いを理解していますでしょうか。結論、両者の違いは地域によって異なります。
そこで今回は「ぜんざい おしるこ」の違いと名前の由来を雑学大好き現役大学生ライターmmQnと一緒に解説していきます。

ライター/mmQn

雑学大好きの現役大学生mmQn。普段から料理をするのが大好きで、食に関する雑学は得意分野。料理経験も活かしわかりやすく解説する。

ぜんざいとおしるこの定義とは?辞書で調べてみた!

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お好きな方も多いであろう和菓子の「ぜんざい」と「おしるこ」。みなさんはその違いをきちんと把握できていますでしょうか。まずは辞書で両者の定義を確認していきましょう

1.「ぜんざい」の定義

まずぜんざいについて。その定義は下記の通りですが、関東と関西で両者の定義は異なるそうです。関東と関西のおけるぜんざいとおしるこの違いについては以降触れていきます。

善哉餅のこと。関西ではつぶしあんの汁粉。関東では餅に濃いあんをかけたもの。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「ぜんざい」)

2. 「おしるこ」の定義

続いておしるこについて。その定義は下記の通りですが、ぜんざいと比較をしてもその違いがはっきりしないのがよくわかりますね。

小豆あんを汁状にし砂糖を加えて煮たものに焼き餅 (もち) や白玉団子などを入れた食物。御膳 (ごぜん) 汁粉・田舎汁粉など。汁粉餅。

(出典:デジタル大辞泉(小学館)「汁粉(しるこ)」)

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