
世界中でみられるモモンガ
平地で多く見られるムササビに対し、モモンガは標高1000m以上の山地など、高所を好みます。ユーラシア大陸の北部に多く生息し、ヨーロッパ・アジア・オーストラリアなど世界各地で見ることが可能です。日本では「ニホンモモンガ」と「エゾモモンガ」の2種類が生息しています。
ムササビとモモンガの生態と特徴は?

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共通点も多く、よく似ているムササビとモモンガですが、大きく違う点として身体のサイズの違いがあります。ムササビとモモンガを比べると、実は倍以上の大きさの違いが!ここではそれぞれの体の特徴や、生態の違いについて詳しくご紹介します。
単独行動を好む大きなムササビ
ムササビは、モモンガと比べ身体が大きいのが特徴です。体長と同じ長さの尾を持ち、全長は約70~80㎝・体重はなんと800~1200gも!身体にある「飛膜」で風を受け、木から木へ滑空移動します。この皮膜は首から手足・尾っぽの間でつながっていて、広げると5角形です。滑空する距離は、基本は数十mですが、最大で120mほど飛ぶことも。山地や森林に生息し、単独行動を好む傾向にあります。人の生活圏に近い場所にも姿を現し、滑空する姿が見られることも。大きな飛び姿から、「空飛ぶ座布団」と呼ばれ愛されています。
集団で暮らす小さなモモンガ
モモンガは、ムササビに比べると身体が小さいのが特徴です。全長は尾を入れても30㎝程度・体重は約180gと、手のひらサイズしかありません。ムササビと同じく、身体にある「飛膜」で風を受け、木から木への滑空移動が得意です。飛膜は首から手足の間でつながていて、広げると4角形になります。広げると5角形になるムササビの飛膜との違いは、尾っぽまでつながっているかどうかです。
滑空する距離は、滑空する距離は、基本は数十mですが、小さな身体ながら120mほど飛んだ記録も。主に山地のような高所で集団で暮らしていますが、場所によっては人の生活圏付近に姿を見ることも可能です。大きな飛び姿のムササビと比較し、「空飛ぶハンカチ」と言われています。
ムササビとモモンガを見分けるポイント3つ
よく似ているムササビとモモンガ。それぞれの違いについて詳しくご紹介しましたが、では実際に姿を見かけたときに、どっちがどっちか見分けることができるでしょうか。簡単に見分けるポイントが3つほどありますので、ご紹介します。
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