
3分で簡単放射線の種類!放射線は自然と人工がある?4種類に分類できる?理系学生ライターがわかりやすく解説!
放射線という言葉を聞くと、人間の身体にとって悪いものというイメージを真っ先にする方が多いでしょう。しかしながら、放射線には多くの種類があり、それらを一括りにしての議論はできない。そこで、今回は放射線の種類について学んでいくことにします。もちろん、それぞれの種類における特徴や性質についても述べるつもりです。ぜひ、この機会に放射線の種類について理解を深めてくれ。
環境工学を専攻している現役理系学生ライター通りすがりのペンギン船長と一緒に解説していきます。

ライター/通りすがりのペンギン船長
現役理系大学生。エネルギー工学、環境工学を専攻している。これらの学問への興味は人一倍強い。土壌、生態系、気象、地球温暖化について学んだこともある。
放射線の種類について学ぼう!

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今回の記事では、放射線の種類について学びます。放射線とは、非常に高いエネルギーをもつ物質粒子と電磁波の総称のことです。放射線という言葉を聞くと、人体に悪影響を及ぼすというイメージを持つ方も多いでしょう。
しかしながら、放射線には種類があり、一括りにしての議論はできません。それぞれの種類の放射線の性質を知ってからはじめて、人間が健康を損なわないようにする対策について考察することができるのです。それでは早速、放射線の種類についての解説をはじめます。
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①荷電粒子線

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荷電粒子線は、高速で運動する荷電粒子による放射線ですよ。荷電粒子は、プラスまたはマイナスの電気を帯びている粒子のことです。荷電粒子線の例としては、アルファ線(高速のヘリウム原子核)・ベータ線(高速の電子)・陽子線・重陽子線・重イオン線・核分裂片などが挙げられますよ。
荷電粒子線は帯電しているため、電場の影響を受けて、簡単に進行方向が変わってしまうという特徴があります。また、同じ理由によって、他の放射線よりも物体を透過しにくいという特徴をもっていますよ。実際、アルファ線は薄い紙を透過することができませんし、ベータ線は薄い金属板を透過することができないのです。
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