
端的に言えば口から先に生まれるの意味は「おしゃべりな人物をあざけって使う言葉」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
早稲田大学文学部で日本文学・日本語学を学んだぽん太を呼んです。一緒に「口から先に生まれる」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ぽん太
早稲田大学文学部で日本語学と日本文学を学び、中高国語科の教員免許も取得している。これまで学んだ知識を生かして、難解な言葉をわかりやすく解説していく。
「口から先に生まれる」の意味は?
「口から先に生まれる」を国語辞典や漢字辞書で検索すると、次のような意味があります。
口数の多い者や口の達者な者をあざけっていう言葉
引用:コトバンク ー デジタル大辞泉(小学館)「口から先に生まれる」
「口から先に生まれる」は日常会話でも登場することの多い慣用句です。おしゃべりな人に対して使う言葉ですが、決して良い意味ではありません。
意味にある「あざける」とは「見下して悪口を言う、ばかにして笑う」という意味です。漢字で書くと「嘲る」で、この字は「嘲笑」にも使われていますね。さげすんだ笑い、ばかにした笑いと取られる言葉なので、使い方には十分注意したいところです。
「口から先に生まれる」が使われる場面といえば、冗談まじりに「あの子は口から先に生まれたみたいだね」と友達や親戚が言うようなイメージがあります。本人はたとえ冗談で言ったとしても、言われる側はあまり嬉しいものではありませんね。相手との関係性やタイミングをよく考えて使ってください。
「口から先に生まれる」の使い方・例文
「口から先に生まれる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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