
その2「面目を失う」
「面目を失う」は自分自身の面目・名誉を傷つける、という意味をもった慣用句です。こちらも面目を傷つけてしまうような状況を表す類義語となっていますが、基本的に自分自身の行動によって面目を傷つけた、という時に使われています。細かいニュアンスに注意して覚えておきましょう。
その3「失墜(しっつい)」
「失墜」は信用・権威・名誉などを失ってしまうことを表す言葉です。こちらもそれまで持っていた世間・他人との信頼関係を失ってしまうことを意味しており、「面目丸潰れ」とよく似た意味をもった類義語となっています。「失墜」は個人の信用よりも、企業・政府等が信用・権威を失った際に使う言葉です。
その4「沽券に関わる(こけんにかかわる)」
「沽券に関わる」は人の品位・体面に差し支えるという意味をもった慣用句です。品位・体面を傷つける恐れのある問題である、といったことを伝える際に使われています。かなり古くから使われている表現ですが、現在でも新聞等の文章中に使われている表現です。
「面目丸潰れ」の対義語は?
つづいて「面目丸潰れ」の対義語についても確認していきましょう。「面目丸潰れ」には明確に対義語とされている語はありません。しかしその意味から連想してみると次の単語が思い浮かびます。
「面目躍如(めんもくやくじょ)」
「面目躍如」は世間からの評価どおりの活躍を見せて生き生きとしている様子、また世間からの評判がより良くなる様子を意味する四字熟語です。「面目丸潰れ」は世間の評判をすっかり潰してしまうことを意味していましたが、こちらは逆の世間の評判をより良くする意味をもった言葉となっています。
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