
「生ある者は必ず死あり」の使い方・例文
「生ある者は必ず死あり」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.親戚が事故で突然無くなった。生ある者は必ず死ありとは言うが、しばらくは衝撃から立ち直れそうにない。
2.進路希望の提出期限が近付いてきた。人生について考えてみると、途端に生ある者は必ず死ありという言葉の実感が湧いてきた。
3.生ある者は必ず死ありとはいうが、だからと言って人の命を奪うことは許されない。
当たり前のことと頭で理解していても、日常生活で意識することは中々難しいものです。例文1では意識していなかったからこそ、突如真理を突き付けられた際のショックが表現されています。
例文2では逆に生きている時間を大切にし、充実させようという前向きな感情が伺える文章です。
例文3では言葉の出典である儒教思想を思わせるような内容になっていますね。
世の中の真理を表す言葉であるからこそ、深い含蓄を持たせやすいです。こういった言葉を要所にさりげなく配することができれば深みのある人物を演出できますよ。

「生ある者は必ず死あり」の意味は「生きているものは死をまぬがれない」だ。
当たり前のことを指す言葉だが、深みを持たせてこの言葉を使うには慣れが必要と感じる。
言葉の背景をじっくりと考えて使いたい言葉だ。
「生ある者は必ず死あり」の類義語は?違いは?

「生ある者は必ず死あり」の意味は「生命は死をまぬがれない」でした。この世界の大原則を示す言葉は他にもあるのでしょうか。
それでは早速類義語を確認しましょう。
「生者必滅、会者定離」
生ある者は必ず死ありの類義語は「生者必滅、会者定離」です。読み方は「しょうじゃひつめつ、えしゃじょうり」で、この言葉の前半部分の「生者必滅」が「命あるものはいつか必ず死ぬ」という意味を持ちます。後半の「会者定離」は「出会ったものはいずれ必ず別れることになる」という意味です。
また、「盛者必衰」という言葉がありますが、この言葉は命に焦点を当てた者ではなく、栄えているものもいつかは衰えるという意味を持ちます。完全な類義語ではありませんが、憶えておけば活用できる場面も多い言葉です。
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