この記事では「生ある者は必ず死あり」について解説する。

端的に言えば生ある者は必ず死ありの意味は「生物は必ず死ぬ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

絵本から専門書まで読み漁る本の虫、シクロを呼んです。一緒に「生ある者は必ず死あり」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/シクロ

絵本から専門書まで読み漁る本の虫。塾講師の経験もあり、難関校への合格実績も多数。

読めども読めども本を読む時間が足りず、一日がもっともっと長ければ良いのにと願う日々。

「生ある者は必ず死あり」の意味や語源・使い方まとめ

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ことわざの中には世の中の心理を指す言葉もたくさんあります。そして時には命に触れるような言葉に出会うこともあるでしょう。今回触れる言葉はそんな言葉の一つです。

それでは早速「生ある者は必ず死あり」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「生ある者は必ず死あり」の意味は?

「生ある者は必ず死あり」には、次のような意味があります。

1.どんなものでも生命ある者は死をまぬがれることはできないということ。

出典:用例でわかることわざ辞典(学研出版)「生ある者は必ず死あり」

生きているものはいつか必ず死を迎える。このことに異を唱える方はいないでしょう。不確かなものが多いこの世の中で数少ない絶対が命の終わりというのは何とも考えさせられるものがあります。

動物を飼った経験がある方はそのお別れを知っている方も多いことでしょう。また、動物だけでなく植物についても同様です。筆者は実家の近くに緑が多くあり、庭にも種々の樹木が植えられていました。毎年花をつけては散る様子を見て、儚さとその中にある美しさを感じたものです。

いつか死という終わりが訪れるという真理を述べるこの言葉ですが、終わりがあるからこそ終わりまでの関係を考えて過ごすよう訴えかけているのかもしれませんね。

「生ある者は必ず死あり」の語源は?

次に「生ある者は必ず死あり」の語源を確認しておきましょう。この言葉の出典は君子の「陽子法言」であり、儒教思想に基づく書物の一つです。儒教の思想は「礼」や「仁」といった、他社への思いやりや礼儀、徳の上に成り立つ人格を目指すもの。この機会に是非調べてみてください。

このような思想の中から発せられた「生きる者は死をまぬがれない」という言葉にどのような想いや意味が込められているかを想像すると、過去の人物がどのようなことに喜び、どのようなことに悩んだのかという共感が得られそうですね。

人間の脳の作り自体は数千年という歴史ではそれほど大きな変化がないことからも、案外似たような考え方をしていたかもしれません。故事成語や古い書物を出典とする言葉と出会った時は、その時代背景などに想いを寄せるのも楽しみの一つです。

\次のページで「「生ある者は必ず死あり」の使い方・例文」を解説!/

「生ある者は必ず死あり」の使い方・例文

「生ある者は必ず死あり」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.親戚が事故で突然無くなった。生ある者は必ず死ありとは言うが、しばらくは衝撃から立ち直れそうにない。
2.進路希望の提出期限が近付いてきた。人生について考えてみると、途端に生ある者は必ず死ありという言葉の実感が湧いてきた。
3.生ある者は必ず死ありとはいうが、だからと言って人の命を奪うことは許されない。

当たり前のことと頭で理解していても、日常生活で意識することは中々難しいものです。例文1では意識していなかったからこそ、突如真理を突き付けられた際のショックが表現されています

例文2では逆に生きている時間を大切にし、充実させようという前向きな感情が伺える文章です。

例文3では言葉の出典である儒教思想を思わせるような内容になっていますね。

世の中の真理を表す言葉であるからこそ、深い含蓄を持たせやすいです。こういった言葉を要所にさりげなく配することができれば深みのある人物を演出できますよ。

「生ある者は必ず死あり」の類義語は?違いは?

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「生ある者は必ず死あり」の意味は「生命は死をまぬがれない」でした。この世界の大原則を示す言葉は他にもあるのでしょうか。

それでは早速類義語を確認しましょう。

「生者必滅、会者定離」

生ある者は必ず死ありの類義語は「生者必滅、会者定離」です。読み方は「しょうじゃひつめつ、えしゃじょうり」で、この言葉の前半部分の「生者必滅」が「命あるものはいつか必ず死ぬ」という意味を持ちます。後半の「会者定離」は「出会ったものはいずれ必ず別れることになる」という意味です。

また、「盛者必衰」という言葉がありますが、この言葉は命に焦点を当てた者ではなく、栄えているものもいつかは衰えるという意味を持ちます。完全な類義語ではありませんが、憶えておけば活用できる場面も多い言葉です。

\次のページで「「生ある者は必ず死あり」の対義語は?」を解説!/

「生ある者は必ず死あり」の対義語は?

生ある者は必ず死ありの意味は「生命は死をまぬがれない」でした。このことから対義語は「死ぬことがない」となりますが、そのような言葉は存在するのでしょうか。皆さんの頭にどのような言葉が浮かんだのか楽しみです。

それでは対義語を確認しましょう。

「不老不死」

生ある者は必ず死ありの対義語は「不老不死」です。言葉の意味は漢字を見たままの意味で、「永遠に老いることも死ぬこともない」という意味を持ちます。

永遠の若さはしばしば多くの作品のテーマになりますが、永遠に生きるというのは全く想像がつかないものです。「生き地獄」という言葉もある様に、実際に永遠を生きるとなったら苦痛も多いのかもしれませんね。

完全な対義語ではありませんが、事実や法則が未来に渡って変わらないという意味の「永劫不変」、名声などが後世に残り続けるという意味の「永劫不朽」なども併せて憶えておくと良いでしょう。

「生ある者は必ず死あり」の英訳は?

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生ある者は必ず死ありという言葉は不変の真理を表す言葉です。不変の真理ということは世界で共通の法則ということでもありますから、それぞれの言語や文化でどのような言葉で表現されているのか興味が尽きませんね。

それでは英語訳を確認しましょう。

「The first breath is the beginning of death.」

生ある者は必ず死ありの英語訳は「The first breath is the beginning of death.」です。訳は「呱々の声は死の始まり」となり、「呱々」とは「赤ん坊の泣き声」を指します。つまり、生まれて呼吸を始めることはすなわち死への第一歩である、ということから「生あるものは死から逃れられない」という意味になるのです。

物事には様々な側面があると言われていますが、生まれた喜びの瞬間を死の始まりと捉えたこの言葉は深く考えさせられるものがありますね。

「生ある者は必ず死あり」を使いこなそう

この記事では「生ある者は必ず死あり」の意味・使い方・類語などを説明しました。

言葉の題材の関係もあり、真面目な場面や含蓄のある使われ方も多いこの言葉ですが、冗談として笑いを取るような使い方もあります。例えば気心の知れた相手と温泉に入り「あ~、生き返る」というような言葉を聞いた瞬間、「生ある者は必ず死ありという言葉がありまして」と、おどけて言えば笑いながら突っ込んでくれることでしょう。ただし、この手の冗談は相手を選ぶので注意してくださいね。

それでは、良い言葉の日々を

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【ことわざ】「生ある者は必ず死あり」の意味や使い方は?例文や類語を超読書家Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「生ある者は必ず死あり」について解説する。

端的に言えば生ある者は必ず死ありの意味は「生物は必ず死ぬ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

絵本から専門書まで読み漁る本の虫、シクロを呼んです。一緒に「生ある者は必ず死あり」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/シクロ

絵本から専門書まで読み漁る本の虫。塾講師の経験もあり、難関校への合格実績も多数。

読めども読めども本を読む時間が足りず、一日がもっともっと長ければ良いのにと願う日々。

「生ある者は必ず死あり」の意味や語源・使い方まとめ

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ことわざの中には世の中の心理を指す言葉もたくさんあります。そして時には命に触れるような言葉に出会うこともあるでしょう。今回触れる言葉はそんな言葉の一つです。

それでは早速「生ある者は必ず死あり」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「生ある者は必ず死あり」の意味は?

「生ある者は必ず死あり」には、次のような意味があります。

1.どんなものでも生命ある者は死をまぬがれることはできないということ。

出典:用例でわかることわざ辞典(学研出版)「生ある者は必ず死あり」

生きているものはいつか必ず死を迎える。このことに異を唱える方はいないでしょう。不確かなものが多いこの世の中で数少ない絶対が命の終わりというのは何とも考えさせられるものがあります。

動物を飼った経験がある方はそのお別れを知っている方も多いことでしょう。また、動物だけでなく植物についても同様です。筆者は実家の近くに緑が多くあり、庭にも種々の樹木が植えられていました。毎年花をつけては散る様子を見て、儚さとその中にある美しさを感じたものです。

いつか死という終わりが訪れるという真理を述べるこの言葉ですが、終わりがあるからこそ終わりまでの関係を考えて過ごすよう訴えかけているのかもしれませんね。

「生ある者は必ず死あり」の語源は?

次に「生ある者は必ず死あり」の語源を確認しておきましょう。この言葉の出典は君子の「陽子法言」であり、儒教思想に基づく書物の一つです。儒教の思想は「礼」や「仁」といった、他社への思いやりや礼儀、徳の上に成り立つ人格を目指すもの。この機会に是非調べてみてください。

このような思想の中から発せられた「生きる者は死をまぬがれない」という言葉にどのような想いや意味が込められているかを想像すると、過去の人物がどのようなことに喜び、どのようなことに悩んだのかという共感が得られそうですね。

人間の脳の作り自体は数千年という歴史ではそれほど大きな変化がないことからも、案外似たような考え方をしていたかもしれません。故事成語や古い書物を出典とする言葉と出会った時は、その時代背景などに想いを寄せるのも楽しみの一つです。

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