
枝豆と大豆の栄養素の違い

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タンパク質は三大栄養素の1つ。炭水化物、脂質とともに生命の維持にかかせない筋肉、臓器のほか、ホルモンや抗体の材料になるなど大切な働きがあります。タンパク質は20種類のアミノ酸からできていて、そのうちの9種類は人が体内で作り出すことができない必須アミノ酸です。
枝豆と大豆はこの必須アミノ酸全てがバランスよく含まれています。
枝豆の栄養素:ビタミン豊富で貧血予防に効果的
枝豆は一般的な野菜にあまり含まれないビタミンB1、B2が多く含む食材。ビタミンB1は糖質、アルコールの代謝にかかわり、疲労回復やむくみ改善などに役立ちます。お酒やビールなどアルコールを多く摂取する人はビタミンB1が不足しがちなので、おつまみに枝豆を食べることは理にかなったことなのです。ビタミンB2は脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜など細胞の再生に関与。不足すると皮膚や粘膜の機能が弱り、口内炎や角膜炎などを起こします。
また、枝豆は大豆よりもビタミンC、葉酸が多く含まれる食材です。ビタミンCには、がんや動脈硬化を予防する抗酸化作用のほかに、ストレスや風邪などの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。そして枝豆に含まれる非ヘム鉄は、ビタミンCやタンパク質を含む食材と一緒に食べることで吸収効率が良くなることから、豊富なビタミンCとタンパク質を含む枝豆は貧血予防に効果的な食材といえるでしょう。
葉酸も赤血球を作るのに必要な物質であり、細胞増殖が盛んな胎児の発育に欠かせない栄養素となっています。
大豆の栄養素:豊富なたんぱく質とイソブラホンを含む
枝豆を成熟させた大豆はタンパク質を多く含み、カロリーは枝豆のおよそ3倍もあります。その一方、大豆に含まれるタンパク質はコレステロールを下げる効果があるといわれているため、身体に気をつかっている方におススメの食材です。
また、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを含みます。イソフラボンはイライラや頭痛、肩こりなどの更年期障害を緩和させる働きのほかに、抗酸化作用で紫外線やストレスから肌のダメージを守る働きがあるのは有名な話です。
枝豆と大豆の保存期間の違い

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枝豆は収穫後から急速に鮮度が落ちていきます。収穫後はすぐに食べてしまうか、冷蔵庫に入れて保存するようにしましょう。大豆は収穫後、カチカチに固くなるまで乾燥させているので常温で長期保存が可能です。
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