この記事では枝豆と大豆の違いについてみていきます。2つとも同じ植物から収穫できる豆ですが、見た目は枝豆が鮮やかな緑色で大豆はクリーム色をしていますね。違いはズバリ収穫時期のようですが、栄養素やカロリー、保存期間が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。

今回は馴染みある食材の違いを、家庭菜園が趣味の理系ライターrioと一緒に解説していきます。

ライター/佐々木理音

大学で生物工学を学んだ元SE。現医療従事者。患者の採血データをみて、異常値がないか目を光らせている。栄養士から聞いたアドバイスをもとに、患者の食事内容と採血データを医師に報告することがある。趣味は家庭菜園。枝豆のほか、きぬさや、ナス、じゃがいもなどを育て収穫した経験あり。

枝豆と大豆の収穫時期

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枝豆と大豆は見た目も風味も異なりますが、もともとは同じ種の植物です。大豆が未成熟の状態で収穫したものが枝豆、完全に成熟させてから収穫したものが大豆になります。品種改良がすすみ、現在は美味しい枝豆ができる種や加工しやすい大豆ができる種が利用されることが多いです。

同じ豆なのになぜ呼び名が違うのか。昔、江戸で枝豆売りという職業がありました。枝についた豆をそのまま茹でで路上販売していたことから“枝豆”と呼ばれたそうです。

枝豆の収穫時期は夏

枝豆は4~5月ごろ種をまき、6~7月に開花。花が咲いて20日ほどたったころが、甘み成分であるショ糖とアミノ酸を一番多く含むといわれています。ここで収穫したいところですが豆が小さく未熟すぎるので、収穫は花が咲いて1ヵ月~1ヵ月半に行われるのが一般的です。地域によりますが、7月~9月中旬が収穫時期となります。

大豆の収穫時期は秋

大豆は6~7月に花が咲き、10~11月には茎や葉が茶色に変わり葉が落ちます。さやの中の豆が完全に熟成し、乾燥してカラカラと音をたてるころが収穫の目安です。一般的に9月中旬~11月が収穫時期となります。

・もやしにはいくつか種類があり、一般的なのが緑豆もやし、黒豆もやし、大豆もやしです。大豆を暗い場所で水に浸して育てると大豆もやしになります。

・さやえんどう、グリーンピース、えんどう豆は同じ植物なんです。知っていましたか?花が咲き、さやが柔らかい状態で収穫したものがさやえんどう。豆が未熟の状態で収穫したものがグリーンピース。豆が成熟してから収穫したものがえんどう豆です。

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枝豆と大豆の栄養素の違い

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タンパク質は三大栄養素の1つ。炭水化物、脂質とともに生命の維持にかかせない筋肉、臓器のほか、ホルモンや抗体の材料になるなど大切な働きがあります。タンパク質は20種類のアミノ酸からできていて、そのうちの9種類は人が体内で作り出すことができない必須アミノ酸です。

枝豆と大豆はこの必須アミノ酸全てがバランスよく含まれています

枝豆の栄養素:ビタミン豊富で貧血予防に効果的

枝豆は一般的な野菜にあまり含まれないビタミンB1、B2が多く含む食材。ビタミンB1は糖質、アルコールの代謝にかかわり、疲労回復やむくみ改善などに役立ちます。お酒やビールなどアルコールを多く摂取する人はビタミンB1が不足しがちなので、おつまみに枝豆を食べることは理にかなったことなのです。ビタミンB2は脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜など細胞の再生に関与。不足すると皮膚や粘膜の機能が弱り、口内炎や角膜炎などを起こします。

また、枝豆は大豆よりもビタミンC、葉酸が多く含まれる食材です。ビタミンCには、がんや動脈硬化を予防する抗酸化作用のほかに、ストレスや風邪などの病気に対する抵抗力を強める働きがあります。そして枝豆に含まれる非ヘム鉄は、ビタミンCやタンパク質を含む食材と一緒に食べることで吸収効率が良くなることから、豊富なビタミンCとタンパク質を含む枝豆は貧血予防に効果的な食材といえるでしょう。

葉酸も赤血球を作るのに必要な物質であり、細胞増殖が盛んな胎児の発育に欠かせない栄養素となっています。

大豆の栄養素:豊富なたんぱく質とイソブラホンを含む

枝豆を成熟させた大豆はタンパク質を多く含み、カロリーは枝豆のおよそ3倍もあります。その一方、大豆に含まれるタンパク質はコレステロールを下げる効果があるといわれているため、身体に気をつかっている方におススメの食材です。

また、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを含みます。イソフラボンはイライラや頭痛、肩こりなどの更年期障害を緩和させる働きのほかに、抗酸化作用で紫外線やストレスから肌のダメージを守る働きがあるのは有名な話です。

枝豆と大豆の保存期間の違い

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枝豆は収穫後から急速に鮮度が落ちていきます。収穫後はすぐに食べてしまうか、冷蔵庫に入れて保存するようにしましょう。大豆は収穫後、カチカチに固くなるまで乾燥させているので常温で長期保存が可能です。

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枝豆:収穫後に鮮度の低下が早い

枝豆の甘み成分であるショ糖とアミノ酸。収穫後はこの甘み成分がどんどん低下していくので、枝豆を手に入れたら当日茹でて食べてしまうか、冷蔵庫に入れ2日以内に食べてしまいましょう。塩ゆでして食べるほか、ずんだ餅の餡にして食べても美味しいですよ。少し固めに茹でて冷凍すれば、1ヵ月は保存することができます。

大豆:豆を乾燥させて作るから保存期間が長い

乾燥した状態の大豆は保存食として活用できます。市販で売られている乾燥大豆はおおよそ2年ほど常温で保存可能です。大豆は納豆や味噌に加工されるほか、一晩水につけて柔らかくなった豆を煮豆にして美味しく食べられます。

成長すると名前も見た目もすっかり変わる生物

この記事では枝豆と大豆の違いについてお話ししました。大豆を未熟の状態でさやごと収穫したのが枝豆、完熟後にカチカチに固くなるまで乾燥させたのが大豆でしたね。収穫時期や育て方、成長段階で呼び名が変わるものは食べ物の他に沢山あります。

ニワトリとヒヨコ、オタマジャクシとカエルといったように、名前の由来やそれぞれの違いを調べてみるのも面白そうですね。

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雑学食べ物・飲み物

3分でわかる枝豆と大豆の違い!違いは収穫時期?栄養素・カロリーについても家庭菜園が趣味の理系ライターが徹底わかりやすく解説

この記事では枝豆と大豆の違いについてみていきます。2つとも同じ植物から収穫できる豆ですが、見た目は枝豆が鮮やかな緑色で大豆はクリーム色をしていますね。違いはズバリ収穫時期のようですが、栄養素やカロリー、保存期間が違うなど調べてみるといろいろ違いがあるみたいです。

今回は馴染みある食材の違いを、家庭菜園が趣味の理系ライターrioと一緒に解説していきます。

ライター/佐々木理音

大学で生物工学を学んだ元SE。現医療従事者。患者の採血データをみて、異常値がないか目を光らせている。栄養士から聞いたアドバイスをもとに、患者の食事内容と採血データを医師に報告することがある。趣味は家庭菜園。枝豆のほか、きぬさや、ナス、じゃがいもなどを育て収穫した経験あり。

枝豆と大豆の収穫時期

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枝豆と大豆は見た目も風味も異なりますが、もともとは同じ種の植物です。大豆が未成熟の状態で収穫したものが枝豆、完全に成熟させてから収穫したものが大豆になります。品種改良がすすみ、現在は美味しい枝豆ができる種や加工しやすい大豆ができる種が利用されることが多いです。

同じ豆なのになぜ呼び名が違うのか。昔、江戸で枝豆売りという職業がありました。枝についた豆をそのまま茹でで路上販売していたことから“枝豆”と呼ばれたそうです。

枝豆の収穫時期は夏

枝豆は4~5月ごろ種をまき、6~7月に開花。花が咲いて20日ほどたったころが、甘み成分であるショ糖とアミノ酸を一番多く含むといわれています。ここで収穫したいところですが豆が小さく未熟すぎるので、収穫は花が咲いて1ヵ月~1ヵ月半に行われるのが一般的です。地域によりますが、7月~9月中旬が収穫時期となります。

大豆の収穫時期は秋

大豆は6~7月に花が咲き、10~11月には茎や葉が茶色に変わり葉が落ちます。さやの中の豆が完全に熟成し、乾燥してカラカラと音をたてるころが収穫の目安です。一般的に9月中旬~11月が収穫時期となります。

・もやしにはいくつか種類があり、一般的なのが緑豆もやし、黒豆もやし、大豆もやしです。大豆を暗い場所で水に浸して育てると大豆もやしになります。

・さやえんどう、グリーンピース、えんどう豆は同じ植物なんです。知っていましたか?花が咲き、さやが柔らかい状態で収穫したものがさやえんどう。豆が未熟の状態で収穫したものがグリーンピース。豆が成熟してから収穫したものがえんどう豆です。

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