
端的に言えば聞いて極楽見て地獄の意味は「聞いた内容と実際の内容が違う」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
絵本から専門書まで読み漁る本の虫、シクロを呼んです。一緒に「聞いて極楽見て地獄」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/シクロ
絵本から専門書まで読み漁る本の虫。塾講師の経験もあり、難関校への合格実績も多数。
読書をすることで知識は得られるが、経験に落とし込むまでには大きな隔絶があることを実感する日々。
「聞いて極楽見て地獄」の意味や語源・使い方まとめ

「聞いて極楽見て地獄」と言う言葉に皆さんはどれほどの馴染みがあるでしょうか。言葉の中に「極楽」と「地獄」という極端の極致ともいえる二つの単語を含むこの言葉、使いこなせれば言葉の規模感に見合った風格を身に着けられるかもしれませんよ。
それでは早速「聞いて極楽見て地獄」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「聞いて極楽見て地獄」の意味は?
「聞いて極楽見て地獄」には、次のような意味があります。
1.人から聞かされた話と実際のものとが、まるっきり違うことのたとえ。
出典:用例でわかることわざ辞典(学研出版)「聞いて極楽、見て地獄」
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おすすめ記事も多く作成されるようになりましたが、そこに表示される内容は売るための文言が多く、時には実物と差がある様に感じてしまうこともあります。このような時に使える言葉がまさにこの「聞いて極楽見て地獄」でしょう。
何事も十分な調査の上後悔のないように、という教訓が含まれているようですね。
「聞いて極楽見て地獄」の語源は?
次に「聞いて極楽見て地獄」の語源を確認しておきましょう。まず、「極楽」は「ごくらく」と読み、いわゆる天国を指す言葉です。対して「地獄」の読み方は「じごく」であり、皆さんも人生において悪行を重ねた上に堕とされる場所という認識をお持ちのことでしょう。
仏教の世界において人生の果てにたどり着くものとして両極端に位置するものですから、噂を信用していい気分でいたところ実際に体験してみればとんでもなくひどいものであったという落差を実によく表している言葉です。
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