

端的に言えば一の裏は六の意味は「悪いことの後には良いことがある」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
絵本から専門書まで読み漁る本の虫、シクロを呼んだ。一緒に「一の裏は六」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/シクロ
絵本から専門書まで読み漁る本の虫。
ボードゲームやテーブルゲームを嗜むものの、ひたすらに出目が悪くて頭を抱える日々。とは言いつつ、勝ち負けに拘らず出目の悪さもネタにして楽しむ。
「一の裏は六」の意味や語源・使い方まとめ

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一の裏は六という言葉を知っているでしょうか。筆者はこの言葉に出会ったのは若き日にテーブルゲームで遊んだ時が最初です。
言葉から推測できる通り、さいころを起源とする言葉ですが、日常でも使える場面はたくさんあります。語源と言い響きと言い、そこはかとなくお茶目な印象な言葉ですので、日常で使いこなせればお茶目な印象を与えらるかもしれませんよ。
それでは早速「一の裏は六」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「一の裏は六」の意味は?
「一の裏は六」には、次のような意味があります。
1.悪いことのあとには必ず良いことがあるということのたとえ
出典:用例でわかることわざ辞典(学研出版)「一の裏は六」
「一の裏は六」の読み方は「いちのうらはろく」です。全く捻りもなく簡単なため、辞書要らずですね。
人生の中では良いことも悪いこともあり、それがどのように起こるのかは全く予想ができません。良いことが続くこともあれば悪いことが続くこともあります。そんな中、悪いことが起きた際に励ましの言葉として使うことができるのが、この「一の裏は六」という言葉です。
「一の裏は六」の語源は?
次に「一の裏は六」の語源を確認しておきましょう。
この言葉の語源は皆さんもご存じのさいころです。六面のさいころを見たことがある方はさいころの裏表が合計で七になることはご存じかと思います。実際に一の目の裏を確認すると六の目になっていますね。この一番低い目の裏が一番高い目になっている状態から、悪いことの後には良いことが起きるという言葉が生まれました。
ちなみに、現代ではさいころの対面の合計が七になるのは当たり前ですが、昔はそうではなかったことをご存じでしょうか。さいころの起源は古代エジプトや古代インドと諸説ありますが、古代のさいころは対面の合計が七ではないものが多くみられます。また、日本でも明治時代の一部のさいころは対面の合計が七ではなかったそうですよ。驚きですね。故事や歴史を調べるとこのような発見があるため、皆さんも是非様々なものを一歩掘り下げてみてください。
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