
その3「嘴をいれる」
「嘴をいれる」は「くちばしをいれる」と読み、「自分とは関係のない、他人の言動にあれこれ言うこと」を表します。「こちらの事情に嘴をいれたがる叔父がいるから、親族の集まりには参加したくない」などと言えるでしょう。余計な発言をするさまを、鳥の「嘴」を使って表現しているところがおもしろいですね。
その4「横槍をいれる」
「横槍をいれる」とは、「他人の言動に文句を言うなど口出しをすること、妨害すること」を意味します。「彼女はいつも、私がすることに横槍をいれる」などと使えるでしょう。
「口を挟む」の対義語は?
「口を挟む」について特定の対義語は見つかりませんでした。ここでは参考に、「余計な発言をしないで静かに話を聞く」という状態を表す言葉を見ていきましょう。
その1「耳を傾ける」
「耳を傾ける」は、「人の話を熱心に聞こうとする」という意味の慣用句です。発言している人の方に身を乗り出したり、耳を近づけたりして一生懸命話を聞こうとしている姿が想像できる表現ですね。「先生の話に耳を傾ける」などと使います。
その2「聞き入る」
「夢中になってじっと聞く」という意味を表すのが「聞き入る」です。「彼女の情感たっぷりの語り口に、思わず聞き入った」などと使えるでしょう。
その3「静聴」
「静聴」は「せいちょう」と読み、「静かに話を聞くこと」を意味し、講演のアナウンスで「ご静聴願います」などと使われます。よくスピーチの最後に「ご清聴ありがとうございました」と言われますが、この「清聴」は相手が自分の話を聞くことを敬う表現なので、違いに注意しましょう。
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