暮らし雑学

浴衣は夏限定!浴衣と着物の違いを歴史・用途・着付け方などから和装好きライターがわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。この記事では浴衣と着物の違いについてみていくぞ。和服と呼ばれる浴衣と着物は、誰もが知っている日本の伝統衣装だ。だが、この二つの違いは何かと聞かれたら、意外と答えられないのではないか?見た目はそっくりな浴衣と着物だが、どうも歴史・用途・着付け方など多くの違いがあるようだ。今回は浴衣と着物の違いを、年に100日は着物を着る和装好きライターおかちづと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/おかちづ

美容部員・介護職・飲食店勤務を経てWebライターへ。美容と動物をこよなく愛する。今回は和装好きの経験を生かし、着物と浴衣の違いを詳しく解説する。

浴衣と着物 歴史の違いは?

image by iStockphoto

浴衣の歴史は平安時代から、着物の歴史は弥生時代からといわれています。見た目はそっくりな2つ。しかし、起源となる着用の仕方は大きく異なります。では、浴衣と着物の歴史の違いを見てみましょう。

浴衣の起源は「湯帷子(ゆかたびら)」

浴衣の起源は、「湯帷子(ゆかたびら)」と呼ばれる着衣です。蒸し風呂が主流だった平安時代、貴族が入浴時に蒸気で火傷をしないように着用したのがはじまり。その後「浴衣」と呼び名は変わり、汗をよく吸い取る素材と着用時の涼しさから、湯上り着や寝巻きとして使われるようになりました。

今のように外出着として着られるようになったのは、銭湯が流行した江戸中期。お風呂上りに浴衣を着て、そのまま外に出られるようになり、浴衣は外出着としても定着していきます。

着物の起源は「小袖(こそで)」

着物の起源は古く、弥生時代。しかし、ワンピースのような形状もので、今でいう「着物」とは大きく違います。着物に近い形になったのは平安時代。身分の高い女性が、十二単の下に着ていた小袖(こそでと呼ばれる着衣が原型です。労働しやすいよう袖口は小さく、長い袂(たもと)を持たない簡易的な衣服でした。その後、徐々に現在の着物と同じ形になっていき、江戸時代後期には帯や帯揚げを使いおしゃれを楽しむまでに発展します。

浴衣と着物 利用期間と用途の違いは?

見た目はそっくりな浴衣と着物。しかし、利用できる期間と用途に違いがあります。知っているようで、実は曖昧になっている点も多いので詳しく見ていきましょう。

浴衣は夏限定 カジュアルな場面で

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浴衣が利用できるのは夏限定です。自宅で部屋着として利用する分には季節は問いませんが、外出する際には気を付ける必要があります。お祭りや花火大会など夏のイベントにぴったりの浴衣ですが、カジュアルな場面での利用が一般的です。形は着物に似ていますが、お祝い事などフォーマルな場所では着ないようにしましょう。

\次のページで「着物は一年中 カジュアルからフォーマルまで」を解説!/

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