言葉雑学

3分でわかる「大麻」「覚醒剤」の違い!法律や依存度・種類など現役薬剤師がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。この記事では大麻と覚醒剤の違いについてみていくぞ。

両方とも怖いイメージの薬物だが、どう違うのかと聞かれると説明が難しいだろう。大麻の使用では罰されない?覚醒剤の医薬品がある?意外な真実も隠されているんだ。

今回はそんな違法薬物の性質について、薬のプロである現役薬剤師のライター、アラノるかと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/アラノるか

薬局の店頭に立つ現役薬剤師ライター。日々の業務で、麻薬や覚せい剤原料の処方せんも扱い、薬物の種類には詳しい。患者さまへの説明同様、わかりやすい解説を心がけている。

1.大麻とは?

image by iStockphoto

大麻は、薬用型の品種のアサ(麻、大麻草とも呼ばれる)から採取できます。アサの花びらの集まった部分や葉を乾燥させたり、樹脂化、液体化させたものが「大麻」です。

大麻に特異的な成分として問題視されるのは、向精神作用のあるTHC(テトラヒドロカンナビノール)で、化学合成されたTHCは麻薬として規制されています。

1-1:大麻の種類

大麻の加工品には主に、葉や花を乾燥させた「マリファナ」、大麻から抽出される大麻樹脂「ハシッシュ」、樹脂から成分を抽出、濃縮して作る液体大麻「ハシッシュオイル」の3種があります。

俗称は、「マリファナ」「ハッパ」「チョコ」「グラス」など。

1-2:精神錯乱!?大麻の体への働き

大麻を乱用すると、一般的には気分が爽快、陽気になるようです。一方で、視覚、聴覚、味覚、触覚等の感覚が過敏になり体調を崩したり集中力や学習能力が低下します。吐き気めまい筋力の低下平衡感覚の障害等が起こるほか、急性中毒による意識障害も。

長く続けると興奮状態に陥って暴力的になったり、幻覚や妄想が生じることも。常用で脳の一部が萎縮することも報告されており、認知症や、何もやる気のない状態となる「無動機症候群」におちいります。

1-3:医療用の大麻って?

医療大麻とは、医療目的で使用される大麻の総称です。大麻そのもの以外に、大麻草から作られる医薬品も、日本での流通は規制されています。

しかし2021年、大麻草由来の医薬品のうち、精神作用や依存性のないCBD(カンナビジオール)製剤について、厚生労働省が国内使用の検討を始めました。CBD製剤は欧米などではすでに使われており、難治性のてんかん治療に使われたり、がんの痛みを抑えるのに有効です。

実はCBDそのものは規制されておらず、輸入品の健康食品や化粧品が販売されています。ただし原料である大麻の栽培や輸入が規制されているため、CBDの国内製造はできません。流通品は現行法の「大麻」にあたらないよう、大麻草の成熟した茎と種からのみ抽出、もしくは化学合成されます。業者は成分分析により、THC(テトラヒドロカンナビノール)が混入していないことを示さなければなりません。

1-4:大麻の依存性

大麻には覚醒剤よりは低いものの、はっきりした精神依存性があります。

大麻に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は脳に作用し、多幸感や知覚の変化を起こすのです。通常とは異なる人為作用で得られた快感は、脳に深く印象付けられ、忘れられなくなります。そのため依存症患者は、再び大麻に手を出してしまうのです

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