理科生態系生物

生物基礎で必須!「ギャップ更新」って何?植生と遷移との深い関係とは?現役講師が簡単解説!

陰樹と陽樹

今回のテーマである”ギャップ更新”に関係してくるので、ここで陽樹と陰樹についても簡単にふれておきましょう。

樹木の中でも、明るいところを好んで生育するものが陽樹とよばれます。陽樹の幼木は強い日の光がないと育ちにくい傾向があるんです。

一方で、日の光があまり当たらなくても幼木が育つことのできる樹木は陰樹とよばれます。

image by Study-Z編集部

「極相が陰樹からなる森林になる」理由は、このような陽樹と陰樹の性質によるのです。

まだ周囲に背の高い樹木がなく、地表まで日の光が届きやすいときは陽樹の幼木がぐんぐん成長します。しばらくすると陽樹の林=陽樹林ができますが、生い茂る枝葉によって地表には日光が届きにくくなるのです。

すると、暗いところでも幼木が成長できる陰樹が生育するようになり、時間をかけて陰樹林に置き換わっていきます。

”ギャップ更新”は森林の部分的な変化

さて、おまたせしました!今回のテーマである”ギャップ更新”について解説しましょう。

”ギャップ”とは、森林において部分的にできる「すき間」のことを指します。

背の高い樹木が病気や寿命で枯死したり、落雷などのアクシデントで倒れると、その樹の枝葉が占めていた部分がぽっかりと空き、ギャップが生まれるのです。

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人間の手による伐採も、ギャップを生み出す要因になりそうだ。

発達し、極相に近い森林の場合、このギャップは非常に大きな意味を持ちます。その部分では、暗い林床に光が差し込むようになるためです。すると、それまで発芽や生長が妨げられていた日の光を好む植物がみられるようになります。

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yu_onozuka