この記事ではペンダントとネックレスの違いについてみていきます。

「どちらも首飾りだから同じ」だとまさか思ってないよな。けれども語源から調べてみると、二つには装飾に関して明確な違いがあるみたいです。豆知識として知っておくと、仲間から感心されるでしょう。

今回はペンダントとネックレスの違いを、語源から確認しつつ、ハンドメイド作家の平いずみと一緒に解説していきます。

ライター/平 いずみ

ハンドメイド作家兼Webライター。刺しゅう作家としてハンドメイド業界に17年携わっている。

ペンダントとネックレスの違いとは?

image by iStockphoto

首に着けるアクセサリーのことをペンダント、またはネックレスと呼んでいる人も多いですが、実は二つは同じものではありません。なぜなら、ペンダントとネックレスには中央にぶら下がる飾りがついているかという、はっきりとした違いがあるからです。

ペンダントはぶら下がった飾りがついている首飾り

それでは、具体的にペンダントがどのようなものかみていきましょう。ペンダントとはチェーンにぶら下がる飾りがついている首飾りをさします。身近なものでは、宝石がぶら下がったネックレスなどをイメージすると良いでしょう。

ネックレスは紐状の首飾り

一方、ネックレスとはチェーンにぶら下がる飾りがついていない、紐状の首飾りのことをさします。身近なものでは、スポーツ選手がしているようなシンプルなチェーンだけのものや、冠婚葬祭などで着ける真珠のネックレスをイメージすると良いでしょう。

ペンダントとは?

ペンダントにはチェーンの中央にぶら下がっている飾りがついているのが特徴です。この飾りのことを「ペンダントトップ」や「ペンダントヘッド」、「チャーム」などと呼びます。ペンダントトップはチェーンから取り外せるため、好みのパーツと自由に付け替えられるでしょう。

またチェーンだけではなく、革紐に石や貝殻などの飾りがぶら下がったものもペンダントになります。

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ペンダントの語源は「pendant」

ネックレスは英語では「pendant」と表記されます。「ぶら下げる」という意味の”pend”と「もの」という意味の”ant” でぶら下げるものという意味です。ラテン語では、「pendere」と表記されます。

ペンダントの種類には何がある?

ペンダントの種類は、ペンダントトップの大きさで分けられます。ペンダントトップの大きさが通常のものより小ぶりなものを「プチネックレス」、もしくは「プチ・ネック」と呼び、このタイプはチェーンが華奢なのが特徴です。

小さな天然石やモチーフがついたものが多く、別のアクセサリーと重ね着けしたりと日常使いしやすいので、人気があります。

ネックレスとは?

ネックレスにはペンダントトップのような飾りがなく、チェーンだけ、もしくは丸く加工された石が連なっているのが特徴です。ペンダントのようにペンダントトップがついているものもありますが、周囲と一体化していて取り外すことはできないでしょう。

ネックレスの語源は「necklace」

ネックレスは英語で「necklace」と表記されます。「首」という意味の”neck"と「紐」という意味の"lace"で首につける紐という意味があるでしょう。

ネックレスの種類には何がある?

ネックレスの種類は、チェーンタイプのものと連タイプのものの2種類に分けられます。チェーンタイプのものは素材が金属でできていて、小さな輪っかがつながっていたり、金属線を編んだものでできているでしょう。連タイプのものは、真珠や珊瑚、天然石などの丸玉がつながっているものになります。

ネックレスは長さによって名称が異なる

さらにネックレスは長さによっても名称が異なるのが特徴です。一般的な40~45㎝ほどの長さのものを「プリンセス」、50㎝~60㎝ほどの長さのものを「マチネ」、70㎝~80㎝ほどのものを「オペラ」、100㎝以上のものを「ロープ」と言います。

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「チョーカー」はネックレスのうちのひとつ

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首回りにぴったりと沿うタイプの「チョーカー」もネックレスのうちのひとつです。これは、長さが約30㎝~40㎝ほどと一番短いネックレスとなります。絵本に出てくる外国のお姫様が首にぴったりと巻いているネックレスをイメージすると良いでしょう。

ネックレスとは首飾りの総称

いままで、ペンダントとネックレスの違いについて解説してきましたが、どちらも見た目は首回りにつけるアクセサリーには変わりありません。さらに、ネックレスの語源は「首につける紐」という意味でもあります。そのため二つの定義が曖昧になり、首飾りの総称として両方とも「ネックレス」と呼ぶ場合もあるのが現状です。

他にもある!「首飾り」の関連アイテム

「首飾り」には、さまざまな関連アイテムがあります。そこで、いまからペンダントの項目でも登場したアイテムについて紹介しましょう。

「ペンダントトップ」はペンダントと違うの?

「ペンダントトップ」とは、いわゆるペンダントにぶら下がっている飾りの部分のものです。他の呼び方としては「ペンダントヘッド」と言われることもあり、単に「トップ」「ヘッド」と略されることもあります。

主に、ペンダントトップがついた首飾りのことをペンダントと呼ぶため、無いものはネックレスということになるでしょう。

「チャーム」は何のこと?

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同じく「チャーム」も「ペンダントトップ」とともによく目にする単語です。チャームはハートやクロス、動物などの形の小さな飾りのことを言います。大きさは、ペンダントトップに比べると小ぶりです。

値段も安価なものからあり、さまざまな形や種類があるので、自分のお気に入りを見つけやすいでしょう。

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ペンダントとネックレスの違いはぶら下がっている飾りの有無

本記事では、ペンダントとネックレスの違いについて紹介しました。繰り返すと二つの違いは、ぶら下がっている飾りの有無になります。しかし、定義が曖昧となり、まとめてネックレスと呼ばれることが多いのが現状です。巷で、「ネックレス」と表記してあるペンダントをしばしば見かけるのもそのためになります。

もし、あなたが誰かに「プレゼントにネックレスが欲しい」とリクエストされた場合は、相手に喜んでもらうためにも、ペンダントとネックレスのどちらが欲しいのかを相手にきちんと確認して買うようにしてくださいね。

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趣味雑学

ペンダントとネックレスの違いって?チョーカーは?首飾りに関する疑問を語源からハンドメイド作家がわかりやすく解説!

この記事ではペンダントとネックレスの違いについてみていきます。

「どちらも首飾りだから同じ」だとまさか思ってないよな。けれども語源から調べてみると、二つには装飾に関して明確な違いがあるみたいです。豆知識として知っておくと、仲間から感心されるでしょう。

今回はペンダントとネックレスの違いを、語源から確認しつつ、ハンドメイド作家の平いずみと一緒に解説していきます。

ライター/平 いずみ

ハンドメイド作家兼Webライター。刺しゅう作家としてハンドメイド業界に17年携わっている。

ペンダントとネックレスの違いとは?

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首に着けるアクセサリーのことをペンダント、またはネックレスと呼んでいる人も多いですが、実は二つは同じものではありません。なぜなら、ペンダントとネックレスには中央にぶら下がる飾りがついているかという、はっきりとした違いがあるからです。

ペンダントはぶら下がった飾りがついている首飾り

それでは、具体的にペンダントがどのようなものかみていきましょう。ペンダントとはチェーンにぶら下がる飾りがついている首飾りをさします。身近なものでは、宝石がぶら下がったネックレスなどをイメージすると良いでしょう。

ネックレスは紐状の首飾り

一方、ネックレスとはチェーンにぶら下がる飾りがついていない、紐状の首飾りのことをさします。身近なものでは、スポーツ選手がしているようなシンプルなチェーンだけのものや、冠婚葬祭などで着ける真珠のネックレスをイメージすると良いでしょう。

ペンダントとは?

ペンダントにはチェーンの中央にぶら下がっている飾りがついているのが特徴です。この飾りのことを「ペンダントトップ」や「ペンダントヘッド」、「チャーム」などと呼びます。ペンダントトップはチェーンから取り外せるため、好みのパーツと自由に付け替えられるでしょう。

またチェーンだけではなく、革紐に石や貝殻などの飾りがぶら下がったものもペンダントになります。

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