国語言葉の意味

【慣用句】「鷺を烏」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

その1「這っても黒豆」

黒いものが落ちていて、それを「黒豆だ」といった人がその黒いものが這い出しても虫であると認めずに「黒豆だ」と言い張る様子を、強情に自説を曲げないことの例えとして用いた慣用句です。

誤りだと分かっていることでも認めない態度を表した、情景が浮かぶような表現といえるでしょう。

その2「石に漱ぎ流れに枕す」

うまくこじつけて言い逃れること、負け惜しみが強く自分の誤りを訂正しないで強弁することをいいます。

古代中国の書、「晋書・孫楚伝」の故事に由来する言葉です。孫楚という人が隠居について語るときに「石に枕し、流れに漱ぐ」つまり石を枕にしたり、渓流の水で口をすすいだりするような自然の中の生活をしたいと言うつもりで「石に漱ぎ流れに枕す」と言ってしまいました。それを聞いた相手に逆ですよと指摘された孫楚は、「流れに枕するというのは耳を洗い俗世のくだらない話を流してしまうため、石で口を漱ぐというのは歯を磨くためなのです。」と負け惜しみを言って最後まで誤りを認めなかったというエピソードが元になっています。

かの夏目漱石のペンネームは、この故事から取ったと言われているんですよ。

その3「鹿を指して馬と為す」

これは古代中国の故事に由来する言葉です。秦の時代、趙高(ちょうこう)という政治家が謀反を企てました。このとき臣下が自分につくかどうかを試すために、皇帝に鹿を馬であると称して献上したのです。幼い皇帝は「これは馬ではなく鹿であろう」と尋ねましたが、趙高にへつらう者たちは「いえ、馬です」と答えました。皇帝に忠実に、鹿であると答えた家来はのちに趙高によって厳罰に処せられたということが「史記」に記されています。

このことから、権力などを用いて事実をねじ曲げるといった意味で使われるようになりました。

「鷺を烏」の対義語は?

「正しくないことを正しいと言い張る、言いくるめる」という意味の「鷺を烏」ですが、対義語はあるのでしょうか。実はしっかりと対になるような対義語はありません。強いてあげるなら、「自分の誤りを認める」といった意味の言葉になるでしょう。

「非を認める」

誤りがあったことや、不正なことをしたことなどを、自分のしたことであると表明するさま。自分が悪いことをしたと認めるさま。という意味の言葉です。「鷺を烏」が間違いを認めず正しさを主張したり、上手く言いくるめたりという様子を表しますので、対照的な態度といえるでしょう。

「鷺を烏」の英訳は?

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白い鷺を黒い烏と言い張ったり、誤魔化したりするという意味の慣用句ですが、英語にも同じような表現があるのでしょうか。実は、英語にも類似の慣用句があります。英語でも「白」と「黒」の色を使った表現です。

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