《「晋書」劉琨伝の「常に恐る祖生の吾 (わ) れに先んじて鞭 (むち) を著 (つ) くるを」から》他に先んじて着手すること。「現地法人設立のーを着ける」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「先鞭」
「先鞭」は、「他より先に始めること」を表すのですね。多くは「先鞭を着ける」というかたちで使われます。
「道を付ける」の対義語は?
「道を付ける」について特定の対義語は見つかりませんでした。ここでは参考に、「あとの人のために糸口をつくる」という意味の「道を付ける」に対し、「物事を先んじて行うのではなく、あとからついていくこと」を表す用語を見ていきましょう。
その1「追随」
「追随」は「ついずい」と読み、「他のものをまねしてついて行くこと」を表します。「他社が展開するサービスに追随する」、「最新の機能を備えた製品を次々に開発し、他社の追随を許さない」などと使えるでしょう。
その2「後塵を拝する」
漢字で「後(あと)」の「塵(ちり)」と書いて「こうじん」と読み、「人や車が通りすぎたあとにたつ土けむり」を意味します。「後塵を拝する」には複数の意味があるため辞典で確認しましょう。
1.地位・権勢のある人をうらやましく思う。
2.すぐれた人物につき従う。
3.他人に先んじられる。人の下風に立つ。「小生必ずしも…大人のー・するとは限らず」〈百閒・百鬼園随筆〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)「後塵を拝する」
「後塵を拝する」は「自分より地位が高い人をうらやむ」、また「すぐれた人についていく」、さらには「他の人に先を越される」という意味を持ちます。どの意味で使われているのかは、前後の文脈から判断する必要がありますね。
「出世競争に敗れ、同期の後塵を拝することになった」といえば、3番目の「先んじられる」という意味で使われています。
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