今回のテーマは「カフェオレとカフェラテ、カプチーノの違い」です。カフェオレ、カフェラテ、カプチーノ、それぞれ日常的に飲むコーヒーですが、違いについて正しく言えるでしょうか。
実際に飲んでみても「なんとなく味は違うけど、イマイチよくわからん…」となるんじゃないか?
それぞれがどのように違うのか、また「どれが一番甘い?」「スタバで買えるものはどれ?」「カロリーの差」といった疑問について、カフェマニアである「けい」と一緒に解説していきます。

ライター/けい

週に2、3回はカフェへ通うカフェマニア。以前はコーヒーを毎日3杯は飲んでしまっていたが、あまりにも飲み過ぎて、胸やけと友達になってしまったため最近は1杯に控えている。コーヒーのことを知りたい衝動に駆られ、コーヒーの製造過程の動画までをも見てしまうほどのコーヒー好き。

カフェオレとカフェラテとカプチーノの違いって?

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同じコーヒーでも、カフェオレはフランス発祥のコーヒーカフェラテとカプチーノはイタリア発祥のコーヒーというように、それぞれの背景が違っています。そのため、コーヒーのベースが異なっており、フランスではドリップコーヒー、イタリアではエスプレッソと考えてください。

この点を踏まえて、カフェオレとカフェラテとカプチーノにおける風味の違いについて簡単にみていきましょう。

カフェオレ→やや苦め・若干酸味あり・ミルクあり

フランス語で「café au lait」と表記し、ドリップコーヒーにミルクが入っているコーヒーです。カフェラテやカプチーノと比べて、コーヒー豆の焙煎度が浅く、「苦みは少ない代わりに酸味ある」という特徴があります。

カフェラテ→やや苦め・ミルクあり

イタリア語で「Caffè Latte」と表記します。エスプレッソにミルクが入っていますが、コーヒー豆の焙煎度合いが深いため、カフェオレよりも苦いこと、表面にミルクが浮いているのが特徴です。

カプチーノ→やや苦め・マイルド・ミルクあり

イタリア語で「cappuccio」と表記します。エスプレッソに「フォームドミルク」「スチームドミルク」という2種類のミルクを入れるコーヒーです。苦みは感じますが、他のコーヒーと比べると、よりマイルドな口当たりに仕上がっています。

結局、「コーヒーって苦いだけ?」「どれもコーヒーにミルクが入っているだけで、一緒なの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

明確な違いがあり、それはコーヒー豆の「焙煎度」・「抽出方法」と「ミルクの分量」です。これらが整理できると、カフェオレとカフェラテ、カプチーノの違いがより分かりやすくなると思います。

以下に、コーヒーの作られる工程とミルクについてまとめてみましたので一つ一つ見てみましょう。

\次のページで「それぞれができるまでの流れを詳しく見てみよう!」を解説!/

それぞれができるまでの流れを詳しく見てみよう!

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コーヒー豆は、「焙煎→配合→粉砕→抽出」の工程を経て、みなさんが飲むコーヒーとなります。コーヒーになるまでの工程において、カフェオレ、カフェラテ、カプチーノの違いが生まれるのは、「焙煎」「抽出」です。焙煎と抽出について見ていきましょう。

ステップ1.焙煎

採れたてのコーヒー豆は緑色で、焙煎という作業を行うことでコーヒー豆の色が黒色・茶色へと変化します。焙煎とは「コーヒー豆を火であぶること」を意味し、焙煎することでコーヒー豆に風味が出るのです。浅くあぶったものを「浅煎り」深くあぶったものを「深煎り」といい、浅煎りは甘い香りで酸味が強く、深煎りは香ばしく苦味が出ます。

ステップ2.抽出

抽出とはコーヒー豆からコーヒーの成分を取り出す作業のことです。抽出方法はいくつか種類がありますが、カフェオレは「ドリップ方式」で、カフェラテとカプチーノは「エスプレッソ方式」でそれぞれ抽出されています。

抽出方法1:ドリップ方式

フィルターなどにコーヒー粉を入れ、上からお湯を入れて抽出する方法です。お湯の重みでコーヒーの成分を抽出する方法で、家庭でも簡単に行えます。理科の実験で行う、「ろ過」をイメージして頂けるとよいかもしれません。

抽出方法2:エスプレッソ方式

コーヒー粉に高い圧力をかけて、短時間でコーヒー成分を抽出する方法です。少量のお湯を使って抽出する方法のため、1杯分としては20~30㏄しかつくることができません。エスプレッソマシーンを使って作るものになります。

\次のページで「ミルクの量はどう変わってくる?」を解説!/

ミルクの量はどう変わってくる?

続いてはミルクについてです。各コーヒーの違いを知るために、まずはミルク自体の違いをおさえましょう。使用されるミルクには「普通に温めたミルク」と「スチームドミルク」「フォームドミルク」の3つがあり、それぞれ特徴があります。

普通に温めたミルクは文字通り、鍋などに入れて火で加熱したミルクです。一方、スチームドミルクとフォームドミルクは蒸気で温めて作ります。その際に液体と泡状に分離するのですが、この液体の部分がスチームドミルク泡状の部分がフォームミルクです。この点を踏まえて、各コーヒーで使用するミルクの種類や、コーヒーとミルクの割合についてみていきましょう。

カフェオレの場合→普通に温めたミルクを使用・割合5:5

カフェオレに使用するミルクは「普通に温めたミルク」を使います。そのため、ミルクを混ぜてもカフェラテやカプチーノのように、コーヒーの表面にミルクは浮きません。ドリップコーヒーとミルクの割合は5:5と半々の割合です。

カフェラテの場合→スチームドミルク使用・割合2:8

カフェラテに使用されるミルクは「スチームドミルク」です。エスプレッソとミルクの割合は2:8となっています。カプチーノほど、表面にミルクが乗るわけではありません。その分、カプチーノよりもビターに感じます。

カプチーノの場合→スチームド+フォームドミルク使用・割合3:7

カプチーノに使用されるミルクは「スチームドミルク」と「フォームドミルク」の2種類です。エスプレッソとミルクの割合としては3:7(スチーム3、フォーム4)で、カフェラテよりもクリーミーに仕上がっています。

カフェオレとカフェラテ、カプチーノについての疑問

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工程やミルクの違いについてまとめてきましたが、「苦いのは苦手だから甘いのがいいな!」「スタバでどのコーヒーを買おうか?」「カロリーが気になるよな…」などの理由で、実際に飲むときには迷うときかもしれませんよね。今回は、その点を解消すべく以下にまとめてみました。

どれが一番甘いの?

実はどれも甘いわけではありません。

甘くするにはどのコーヒーにも砂糖やシロップをいれる必要があります。ただし、カプチーノはミルクが2種類も入っている分、苦みを感じにくくマイルドな印象を与えるので、甘さ・苦味の少ないコーヒーを求めるのであれば、カプチーノ+砂糖の組み合わせがオススメですよ。

スタバで注文できるものは?

注文できるのはカフェラテとカプチーノの2つです。

基本的にスタバのコーヒーはエスプレッソコーヒーを扱っています。カフェオレに近い商品として「カフェミスト」がありますが、スチームドミルクが使用されているため、カフェオレとは少し違った商品です。

\次のページで「カロリーの差はあるの?」を解説!/

カロリーの差はあるの?

カップ1杯分(180㏄)のカロリーを調べてみました。それぞれ、

カフェオレ:70kcal

カフェラテ:102kcal

カプチーノ:43kcal

と、カプチーノが最も低く、カフェラテが最も高い結果でした。コーヒー自体にカロリーはほとんどないので、ミルクの分量に比例するようです。

どのコーヒーもおいしいので、どれもオススメです!

この記事では「カフェオレ カフェラテ カプチーノの違い」についてまとめてみました。それぞれの違いに大事なことは、コーヒー豆の「焙煎」・「抽出方法」と「ミルクの分量」でしたね。普段は意識していないコーヒーの背景を知ることで、普段とはまた違うコーヒーのおいしさを感じるのではないでしょうか。

それぞれの違いを感じながら、コーヒーを楽しみましょう。

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雑学食べ物・飲み物

どれが1番甘い?カフェオレとカフェラテ、カプチーノの違いを飲みやすさやカロリーもあわせてカフェマニアが調べてみた!


今回のテーマは「カフェオレとカフェラテ、カプチーノの違い」です。カフェオレ、カフェラテ、カプチーノ、それぞれ日常的に飲むコーヒーですが、違いについて正しく言えるでしょうか。
実際に飲んでみても「なんとなく味は違うけど、イマイチよくわからん…」となるんじゃないか?
それぞれがどのように違うのか、また「どれが一番甘い?」「スタバで買えるものはどれ?」「カロリーの差」といった疑問について、カフェマニアである「けい」と一緒に解説していきます。

ライター/けい

週に2、3回はカフェへ通うカフェマニア。以前はコーヒーを毎日3杯は飲んでしまっていたが、あまりにも飲み過ぎて、胸やけと友達になってしまったため最近は1杯に控えている。コーヒーのことを知りたい衝動に駆られ、コーヒーの製造過程の動画までをも見てしまうほどのコーヒー好き。

カフェオレとカフェラテとカプチーノの違いって?

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同じコーヒーでも、カフェオレはフランス発祥のコーヒーカフェラテとカプチーノはイタリア発祥のコーヒーというように、それぞれの背景が違っています。そのため、コーヒーのベースが異なっており、フランスではドリップコーヒー、イタリアではエスプレッソと考えてください。

この点を踏まえて、カフェオレとカフェラテとカプチーノにおける風味の違いについて簡単にみていきましょう。

カフェオレ→やや苦め・若干酸味あり・ミルクあり

フランス語で「café au lait」と表記し、ドリップコーヒーにミルクが入っているコーヒーです。カフェラテやカプチーノと比べて、コーヒー豆の焙煎度が浅く、「苦みは少ない代わりに酸味ある」という特徴があります。

カフェラテ→やや苦め・ミルクあり

イタリア語で「Caffè Latte」と表記します。エスプレッソにミルクが入っていますが、コーヒー豆の焙煎度合いが深いため、カフェオレよりも苦いこと、表面にミルクが浮いているのが特徴です。

カプチーノ→やや苦め・マイルド・ミルクあり

イタリア語で「cappuccio」と表記します。エスプレッソに「フォームドミルク」「スチームドミルク」という2種類のミルクを入れるコーヒーです。苦みは感じますが、他のコーヒーと比べると、よりマイルドな口当たりに仕上がっています。

結局、「コーヒーって苦いだけ?」「どれもコーヒーにミルクが入っているだけで、一緒なの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

明確な違いがあり、それはコーヒー豆の「焙煎度」・「抽出方法」と「ミルクの分量」です。これらが整理できると、カフェオレとカフェラテ、カプチーノの違いがより分かりやすくなると思います。

以下に、コーヒーの作られる工程とミルクについてまとめてみましたので一つ一つ見てみましょう。

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