地学理科

コロナってなに?温度が高いのはなぜ?太陽ってどんな星?名前の由来と共に科学館職員がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回は皆既日食の時に観測される「コロナ」がテーマだ。

コロナと聞いて皆は何を思い浮かべるだろうか?コロナと言えば2019年に発見され、世界中に蔓延した感染症の新型コロナウイルスを思い浮かべる人が多いだろう。そもそもコロナウイルスの名前の由来は太陽のコロナと形が似ているからだ。太陽のコロナは太陽を覆うガスのことで普段は見る事ができないが、皆既日食の時に観察することができる。

というわけで今回はコロナについて解説する。解説は化学系科学館職員のたかはしふみかだ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/たかはし ふみか

理科教育に関わりたくて理系に進んだため、実験ショーや実験教室を行う科学館の仕事が大好き。サイエンスショーのネタ帳としてメモ帳を常に持っている。

定義から見る「コロナ」

ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリーによって撮影した画像から合成した太陽(2010年)
NASA/SDO (AIA) – http://sdo.gsfc.nasa.gov/assets/img/browse/2010/08/19/20100819_003221_4096_0304.jpg, パブリック・ドメイン, リンクによる

コロナとはどんなものかまず、定義からコロナを確認いたしましょう。コトバンクを見ると、コロナは次のように解説されています。

皆既日食の際、黒い太陽の周りに真珠色に輝いて見える太陽最外層の大気

輝度は光球の約100万分の1でほぼ満月の明るさ

簡単にまとめるとコロナとは「太陽の最も外側にある、ガスの層」のことを言います。上記の説明に出てくる輝度とは物体表面の輝きの程度を表す量のこと、光球とは輝いて見えている太陽の表面のことです。コロナは満月の月くらい明るいものの太陽の表面に比べるととても暗いため、普段は見る事ができません。そのかわり、皆既日食が起きると観測することができます。

コロナってどんな意味?

image by PIXTA / 64809296

このコロナ(corona)とはどういう意味でしょうか。コロナはラテン語で「」を意味する言葉です。そしてこのコロナと形が似ているとしてあるウィルスに名前が付けらえました。これが「コロナウィルス」です。コロナウィルスといえば2019年に発見された新型コロナウィルスで、ウィルスの周囲にある突起が太陽のコロナと似ていることが由来となっています。

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コロナウィルスのコロナはその形が太陽のコロナと似ているからなのか。確かに太陽のような形をしているな。

太陽とはどんな星?

image by PIXTA / 61883944

太陽の基礎知識&構造からコロナとはどんなものか確認しましょう。コトバンクで太陽を調べると、次のように書かれています。

地球から最近距離にある恒星。地球を含む八つの惑星がその周囲を公転する。

太陽は太陽系の主要な物体であり、太陽系全体の質量の 99%以上を占めている。

恒星とは「天球上の位置を変えず、自ら輝いている星」と定義されています(コトバンク)。

地球をはじめ太陽系の惑星(水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星)はこの太陽を中心に回って(公転)いるのです。

ちなみに太陽系全体の質量の 99%以上が太陽を占めていますが、太陽の75%が水素、25%がヘリウムという組成になっています。

中身はこうなっている!太陽の構造

太陽の構造を簡単に説明すると以下のようになっています。

(内側)
中心核(コア)
放射層
対流層
光球
彩層
遷移層
コロナ

(外側)

地球は地面の周りに空気の層、大気層がありますね。同じようにコロナは太陽の表面にあるガスの層です。

太陽のエネルギーのほとんどは、核で核融合によって作られます。太陽の核で水素原子がヘリウム原子に変わる反応が起こっていて、そこはなんと1500万度にもなるのです。

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地球に降り注ぐ太陽の光。このエネルギーは世界中が1秒間に使うエネルギーの2万倍に相当する。それが核で作られているんだな。

\次のページで「数値で確認!データから見る太陽」を解説!/

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