国語言葉の意味

「まにまに」の意味や使い方は?例文や類語を元広告会社勤務ライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「まにまに」について解説する。

端的に言えばまにまにの意味は「思う通りに」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広告会社で経験を積み、文章の基本と言葉の使い方を知るライターのHataを呼んだ。一緒に「まにまに」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Hata

以前は広告会社に勤務しており、多くの企業の広告作成経験を持つ。相手に合わせた伝え方や言葉の使い方も学び、文章の作成や校正が得意。現在はその経験をいかし、ライターとして活動中。

「まにまに」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 12085794

それでは早速「まにまに」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「まにまに」の意味は?

「まにまに」には、次のような意味があります。

[連語]《「に」は格助詞》
1.他人の意志や事態の成り行きに任せて行動するさま。ままに。まにま。
2.ある事柄が、他の事柄の進行とともに行われるさま。…につれて。…とともに。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「随に(まにまに)」

「まにまに」とは、漢字では「随に」と書く日本語の表現。「~のままに」として、“他人の意志や物事の成り行きに任せて行動する様子”を指す場合と、「~につれて」というように“物事が、他の物事の進行とともに行われる様子”を指す場合があります。

いずれにしても「相手の状況や置かれている環境に身を任せる様子」を示す言葉として、日本で古くから使われる表現です。

現代では日常的に使わない言葉ですが、音楽や文学作品の表現として今も使われることがあります。

「まにまに」の語源は?

次に「まにまに」の語源を確認しておきましょう。「まにまに」とは日本に古くから古語としても存在する言葉で、日本最古の歴史書とされる「古事記」にも「まにまに」が使われています。

「まにま」とは、もともと“成り行きや他人の意思に従う”という意味。その「まにま」に、格助詞の「に」がつき、「まにまに」という言葉になったのです。日本最古の和歌集である万葉集や、百人一首でも「まにまに」を用いた歌が多く詠まれています。

この「まにまに」が「ままに」へ変化し、徐々に「まにまに」という言葉は使われなくなりました。つまり、現代で使われている「ままに」という言葉は、「まにまに」に由来しているのです。

\次のページで「「まにまに」の使い方・例文」を解説!/

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