国語言葉の意味

【慣用句】「国を売る」の意味や使い方は?例文や類語を元新聞記者がわかりやすく解説!

「国を売る」の使い方・例文

「国を売る」の使い方を、例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.彼らは身分を偽り、旅人の武家一家を装い、国を売る行為に手を染めた。誰から聞いても、人情のかけらもない奴らだった。
2.国を売ろうとした武士は結局、脱藩しても度胸なくただの浪人になったので、身内は誰も文句を言えない。
3.東映の映画『次郎長三国志』で演歌「旅姿三人男」の作詞に「なんで大政、なんで大政、国を売る」とあり、森の石松、大政、小政のことを歌にしている。

それでは、それぞれの例文について、解説していきます。

例文1は、自分の利益のために自国の安全などを犠牲にして他国に有利な行為をするという、まさに「国を売る」行為の意味で使われている文章。例文2は、故郷である国を棄てて他国に出る脱藩、浪人という意味で「国を売る」との言葉が用いられています。

例文3は、清水の次郎長で有名な歌について。宮本旅人さんの作詞、鈴木哲夫さんが作曲した歌の「清水港の港はお茶の香りと」で始まる歌詞に、「国を売る」との文言が出てきます。これについて説明した文章です。

「国を売る」の類義語は?違いは?

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次に、「国を売る」について、類義語(類語)を見ていきましょう。

類義語として、売国、売国行為、祖国を売る、裏切り、内通する、敵方に寝返る、密通、背信行為、味方を欺く、密告する、恩を仇で返す、不忠実、脱法行為、後足で砂をかける、煮え湯を飲ませる、庇を貸して母屋を取られるなどが考えられます。

いくつかの類義語について確認しておきましょう。

その1「売国」

「国を売る」を漢字だけで表現すると「売国」となります。この「売国」の意味を今一度、確認しておきましょう。

「売国」とは、祖国や自国民に対するスパイ行為、背信行為のこと。いわゆる反逆者、非国民を意味します。戦争が起きると必ずと言ってよいほど売国行為に手を染める人たちが現れては処刑されることが後を絶ちません。

一方、国家の利益に害を与える「国賊」は、日本では、反日や反国家的な行為を行う、天皇や皇室を冒涜する行為などが国賊と見なされることも。いずれにしても、これらの用語を使う際はくれぐれも注意が必要です。

\次のページで「その2「後足で砂をかける」」を解説!/

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