端的に言えば言葉を尽くすの意味は「言葉を使い果たすように」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「言葉を尽くす」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「言葉を尽くす」の意味や語源・使い方まとめ
image by iStockphoto
それでは早速「言葉を尽くす」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「言葉を尽くす」は分類としては日本の慣用句であるという点も抑えておきましょう。
「言葉を尽くす」の意味は?
「言葉を尽くす」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1.ありったけの言葉を使って、さまざまに言う。「―・して説得に当たる」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「言葉を尽くす」
「言葉を尽くす」とは自分の持っている限りの言葉を最大限に使って、相手になにかを伝えようとすることを意味する慣用句です。言葉を尽くして説得する、言葉を尽くして感謝の気持ちを示すなど、必死に自身の思いを相手に伝えようとする場面で使われている言葉となっています。
基本的には新聞・小説・マンガなど、文章中に登場することが多い言葉です。古い表現ですが、最近でも時折見かけることがあるため、この機会にしっかりと意味を捉えて、正しく使うことができるようにしていきましょう。
「言葉を尽くす」の語源は?
次に「言葉を尽くす」の語源を確認しておきましょう。言葉を尽くすは「言葉」と「尽くす」という二種類の単語を組み合わせて生まれました。「言葉」はことば、そのまま言語・語の意味を表しています。「尽くす」はあるだけのものをすべて使い果たしてしまうことを意味する単語です。
言葉を尽くすはこれら二種類の単語を組み合わせて、自身の持っている言葉すべてを使い果たすように必死で相手に伝えるという意味をもった慣用句となりました。語源から意味を解釈し、より深く「言葉を尽くす」の意味を理解していきましょう。
\次のページで「「言葉を尽くす」の使い方・例文」を解説!/