
「玉手箱」
「玉手箱(たまてばこ)」とは、おとぎ話の『浦島太郎』で登場する箱のことです。亀を助けたお礼に連れていかれた竜宮城で、乙姫から渡される土産のひとつに「玉手箱」が登場します。開けることでおじいさんになってしまう玉手箱は、“軽々しく開けてはいけないもの”のたとえとしても使われる言葉です。
「パンドラの箱」と同じように、“触れてはいけない”たとえにされる「玉手箱」は、類義語と言えるでしょう。
ただし「玉手箱」は、美しいものや珍しいものが多くある様子をたとえた比喩表現として使うこともあります。それぞれの言葉のニュアンスに応じて使い分けるようにしましょう。
「パンドラの箱」の対義語は?
パンドラの箱とは、ギリシャ神話に登場する物質のことで、そこから“災いのもと”とたとえられる言葉です。そのため、明確な対義語というものは存在しません。
言葉の持つ意味や類義語について、正確に抑えるようにしておきましょう。
「Pandora’s box」
「パンドラの箱」は英語で「Pandora’s box」と訳されます。「Pandora」は人名のため頭文字は大文字、「box」は“箱”を意味する単語であり、ほぼ直訳です。
そもそもがギリシャ神話における「Pandora’s box」を日本語に訳したものが「パンドラの箱」であるため、この英語表現そのままで意味は充分に伝わります。英語訳として覚えおきましょう。
「パンドラの箱」を使いこなそう
この記事では「パンドラの箱」の意味・使い方・類語などを説明しました。「パンドラの箱」は“触れてはいけないもの”に対して使われる表現です。神話のパンドラは好奇心に負けて開けてしまいましたが、私たちの生活でも似たような経験がある人もいるかもしれません。
うっかりした行動や言動、自分だけの好奇心で相手に不快な思いをさせてしまうようなことのないよう、改めて自分自身の発言や行動には気をつけたいものですね。