この記事では「ナイーブ」について解説する。

端的に言えばナイーブの意味は「純真で感じやすい性格」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好きで歴史好き、名古屋出身で6年間のライター経験を持つeastflowerを呼んです。一緒に「ナイーブ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/eastflower

今回の記事を担当するのは語学好きで英語、中国語が得意な6年目のライター、eastflower。「ナイーブ」の言葉の起源やどんな場面で使えるのかをわかりやすく解説していく。

「ナイーブ」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ナイーブ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ナイーブ」の意味は?

まずは、「ナイーブ」の辞書の意味を見ていきましょう。

1. 人の性格、感じ方、考え方などが、生まれつきのままで素直なさま。純真。また、感じやすい性質であるさま。
2.
事物に手のこんだ飾りや技巧がなく、単純なさま。素朴。

出典:日本国語大辞典 (精選版) 「ナイーブ」

「ナイーブ」は、人の性格を表わす言葉で、「純真で」「感じやすい人」のことを言うのですね。また、人の性格だけにでなく、「飾り気がなく」「単純で」「素朴」なつくりの事物を表現する際にも使われるのです。

「ナイーブ」の語源は?

「ナイーブ」の語源はフランス語の「naive」から来ていると言われています。「naive」はもともと「生まれたままの」という意味だったようですが、その後「無邪気で素直な」という肯定的な意味と「鈍感で世間知らずな」という否定的な意味の両方の意味で使われるようになっていったと言われているのです。日本語では、比較的、肯定的な意味で使われる「ナイーブ」ですが、フランスや英語圏では、肯定的な意味で使われる場合と否定的な意味で使われる両方のケースがある言葉なのですね。

\次のページで「「ナイーブ」の使い方・例文」を解説!/

「ナイーブ」の使い方・例文

ナイーブ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.「彼女、ナイーブ過ぎて、小さなことですぐに悩んじゃったりして疲れるよ。」
「なに言っているのよ。あなた、前からナイーブで繊細な子が好きだって言ってたじゃない。」

2.「最近、髪がカサカサして痛みが激しいのよ。」
「テレビで見たのだけど、ナイーブな髪用のシャンプーもたくさん出回っているようだから今度試してみたら?」

例文では、「ナイーブ」が人の性格を表す場合と、物に使われる場合について提示させていただきました。

「ナイーブ」の類義語は?違いは?

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それでは、「ナイーブ」の類義語を見ていきましょう。

「うぶな」

「ナイーブ」は、「生まれたままのように素直で、純真、感じやすい性格を持つ人」に使われる言葉でしたよね。同じような意味で使われる類義語のひとつに「うぶな」という形容詞があります。

「うぶな」の「うぶ」は漢字にすると、「初」、「初心」と書かれるのです。「うぶな」は、「純情で、ういういしいさま」という意味になりますので、その点では「ナイーブ」の同義語になります。「うぶな人」と言った場合に、「恥ずかしがり屋さんで、シャイな人」が思い浮かびますが、繊細である点を強調したいのであれば、「うぶな」よりも「ナイーブ」の方がピッタリとくるかもしれませんね。

\次のページで「「ナイーブ」の対義語は?」を解説!/

「ナイーブ」の対義語は?

次に「ナイーブ」の対義語を見ていきましょう。

「図太い」

「ナイーブ」は、「純真で素直で感じやすい」性格の人に対して使われる言葉ですから、言葉の印象から、「スリムでどこか弱弱しい人」を想像するかもしれないですね。そんな「ナイーブ」の対義語のひとつに「図太い」(ずぶとい)があります。

「図太い」は、「大胆で、とてもずうずうしい」性格の人に対して使われる言葉です。そもそも、「大胆」(だいたん)とは、「度胸があって恐れたりすることなく平然と目的に向かっていく、臆(おく)することのないさま」で、人の性格で言えば「ナイーブ」とは真逆なタイプと言えるかもしれませんね。

「ナイーブ」の英訳は?

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次に「ナイーブ」の英訳を見ていきましょう。

「unspoiled」

「ナイーブ」は、もともとカタカナ語なので、英語で表現しても「naïve」(nɑːíːv)になるのではないかと考える方も多いことでしょう。

実際に「naïve」と表現した際にも、日本語の「ナイーブ」の持つ「素朴で素直で純粋なさま」は伝わると思います。しかし、英語の「naïve」には、「世間知らずでだまされやすい」という否定的な意味もありますので、使う時に気をつけなければならない単語のひとつでもあるのです。

もし、「素直で純真。感じやすい性格」を肯定的な意味で表現したい場合には、「unspoiled」を使うとストレートにあなたの意図することは伝わるでしょう。

「unspoiled」(`ʌnspˈɔɪld)は、「そこなわれることもなく、害されていない元のまま」という意味で「無邪気で生まれながらの性格がそこなわれていない」ことを表す言葉なのです。

ちなみに「unspoiled」の反対語は、「spoiled」(spɔɪld)になり、「甘やかすなどして人の性格をだめにする」という意味を持つ言葉になります。

「ナイーブ」を使いこなそう

この記事では「ナイーブ」の意味や使い方を見てきました。「ナイーブ」は「純真で感じやすい性格」の他、「素朴なつくりの事物」を表す形容詞のことでしたね。日本では、肯定的な意味で使われる「ナイーブ」ですが、フランス語や英語では、「世間知らずでだまされやすい」という否定的な意味も持っている言葉でもありました。

「ナイーブ」だと人から言われて「自分の性格は弱くて、もっとたくましく生きなければいけないな。」と反省したことのある人も少なくないでしょう。しかし、「敏感に感じること」は悪いことではありません。それだけ、心のセンサーの感度が良くきちんと起きたことに反応できるといえるかもしらません。ですから、きちんと感じたことを自分の心で受け止めてどう処理すればよいのかを考えている中で、「感じない人」よりも更に大きく成長できることと思います。

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国語言葉の意味

「ナイーブ」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「ナイーブ」について解説する。

端的に言えばナイーブの意味は「純真で感じやすい性格」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好きで歴史好き、名古屋出身で6年間のライター経験を持つeastflowerを呼んです。一緒に「ナイーブ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/eastflower

今回の記事を担当するのは語学好きで英語、中国語が得意な6年目のライター、eastflower。「ナイーブ」の言葉の起源やどんな場面で使えるのかをわかりやすく解説していく。

「ナイーブ」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「ナイーブ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「ナイーブ」の意味は?

まずは、「ナイーブ」の辞書の意味を見ていきましょう。

1. 人の性格、感じ方、考え方などが、生まれつきのままで素直なさま。純真。また、感じやすい性質であるさま。
2.
事物に手のこんだ飾りや技巧がなく、単純なさま。素朴。

出典:日本国語大辞典 (精選版) 「ナイーブ」

「ナイーブ」は、人の性格を表わす言葉で、「純真で」「感じやすい人」のことを言うのですね。また、人の性格だけにでなく、「飾り気がなく」「単純で」「素朴」なつくりの事物を表現する際にも使われるのです。

「ナイーブ」の語源は?

「ナイーブ」の語源はフランス語の「naive」から来ていると言われています。「naive」はもともと「生まれたままの」という意味だったようですが、その後「無邪気で素直な」という肯定的な意味と「鈍感で世間知らずな」という否定的な意味の両方の意味で使われるようになっていったと言われているのです。日本語では、比較的、肯定的な意味で使われる「ナイーブ」ですが、フランスや英語圏では、肯定的な意味で使われる場合と否定的な意味で使われる両方のケースがある言葉なのですね。

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