国語言葉の意味

【ことわざ】「隠れての信は顕われての徳」の意味や使い方は?例文や類語を早稲田文学部卒Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「隠れての信は顕われての徳」について解説する。

端的に言えば隠れての信は顕われての徳の意味は「心の中の誠実さは、いつか自然に外にあらわれて自分自身の利得になる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

早稲田大学文学部で日本文学・日本語学を学んだぽん太を呼んです。一緒に「隠れての信は顕われての徳」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/ぽん太

早稲田大学文学部で日本語学と日本文学を学び、中高国語科の教員免許も取得している。これまで学んだ知識を生かして、難解な言葉をわかりやすく解説していく。

「隠れての信は顕われての徳」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 55045653

それでは早速「隠れての信は顕われての徳」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

以下の意味は特記しているものを除いて、『漢字源 第五版(学研教育出版)』『古語辞典 第十版(旺文社)』『現代国語例解辞典 第四版(小学館)』を参照しています。

「隠れての信は顕われての徳」の意味は?

「隠れての信は顕われての徳」には、次のような意味があります。

1.心の中に秘めた信仰にも、利益(りやく)が必ずあらわれてくる。
2.人に知られない善行にも、必ず良い報いがある。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「隠れての信は顕われての徳」

 

心中に秘めている誠実さは、いつか自然に外にあらわれて自分自身の利得になるということ。

出典:故事・ことわざ・慣用句辞典オンライン

「かくれてのしんはあらわれてのとく」と読みます。

たとえ人から見えていなくても、善い行いや信仰心は必ず報われるという意味のことわざです。「隠れたる信あれば顕れての利生」「隠れたる信あらば顕れたる験(しるし)」とも言います。

隠れての信仰というと、戦国時代の隠れキリシタンを思い出してしまいますね。当時の人々もこのことわざを胸に信仰を続けていたのかな、と思いをはせるのもおもしろいですね。

「隠れての信は顕われての徳」の語源は?

次に「隠れての信は顕われての徳」の語源を確認します。ことわざの意味はほぼ文章通りなので、ここではキーワードごとに意味を解説していきましょう。

「信」には「まこと・まごころ、しんじる、信仰する、しるし・あいず・たより」という複数の意味があり、このことわざの「信」は「まこと・まごころ、信仰する」の二つを意味しています。

「徳」にも複数の意味があり、中でもこのことわざの「徳」は「恩恵、利益」の意です。「徳」は「得」の意味を兼ねる場合もあり、今回の「徳」もそれに近い使い方と考えられます。「徳」の元の意味を考えると「利益」よりも「恩恵」ととらえるのが良いでしょう。

ちなみに漢文、古文、現代文で「徳」の意味に違いが見られ、名詞だけでなく動詞や形容詞としての用法もありました。時代ごとの意味の違いを知りたい人はぜひ調べてみてください。

\次のページで「「隠れての信は顕われての徳」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: