国語言葉の意味

【慣用句】「韻を押す」の意味や使い方は?例文や類語を校正者がわかりやすく解説!

この記事では「韻を押す」について解説する。

端的に言えば韻を押すの意味は「同じ韻の文字を用いること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

大学で中国文学を専攻していた現役校正者の朱月を呼んです。一緒に「韻を押す」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/朱月

大学で中国文学を専攻した、漢文好きの校正者。13年の校正経験を生かし、丁寧に解説する。

「韻を押す」の意味や語源・使い方まとめ

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「韻(いん)を押す」という慣用句を知っていますか?広告コピーやラップの歌詞など、「何だかリズムがいいな」と耳に残るものがありますよね。もしかしたら、そのフレーズには「韻を押す」という手法が使われているのかもしれません。

それでは早速「韻を押す」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「韻を押す」の意味は?

「韻を押す」には、次のような意味があります。

詩歌などで、同じ韻の文字を句の末に用いることをいう。韻を踏む。押韻(おういん)。

出典:精選版 日本国語大辞典(小学館)「韻を押す」

「韻を押す」は「押韻」あるいは「押韻する」ともいいます。学校で漢詩を学んだ際、「この詩はこの字とこの字が押韻しており…」という説明を聞いたことはありませんか?古代中国での漢字の読み方は今と異なるものも多いので一概には言えませんが、漢字を音読みした際に母音がそろっていれば押韻している、と確認の仕方を学んだ人もいるかもしれませんね。

辞書の説明には「句の末」とありますが、必ずしも句末に限定されるわけではありません。「脚韻(きゃくいん)」といって句末・行末で押韻したり、「頭韻(とういん)」といって句頭・行頭で押韻する場合もありますよ。

「韻を押す」の語源は?

次に「韻を押す」の語源を確認しておきましょう。漢字には、音節の最初の子音を除いた部分の声調の違いによって「平(ひょう)・上(じょう)・去(きょ)・入(にゅう)」の四声に分類する方法があります。元々「韻」とはそのように区別したものをさしており、古くは206韻、現在は106韻に分類されるそうです。

漢詩には色々な形式があり、その中の1つに「絶句」があります。絶句では、どの句末で韻をそろえるかというルールが決まっており、これが「韻を押す」の由来になっているようです。実例として、次の詩を見てみましょう。

\次のページで「「韻を押す」の使い方・例文」を解説!/

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